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橋本病は何科を受診する?症状・原因・治療を総合内科専門医が解説|板橋区・練馬区・東武練馬|
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橋本病は何科を受診する?症状・原因・治療を総合内科専門医が解説|板橋区・練馬区・東武練馬

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健診で甲状腺の異常を指摘された方・倦怠感・むくみが続いている方へ

橋本病の症状・原因・治療と何科を受診すべきか|甲状腺機能低下症との関係を総合内科専門医が解説

橋本病の症状・原因・検査・治療、甲状腺機能低下症との関係、チラーヂン服用中の飲み合わせ、何科を受診すべきかまで、実際に甲状腺診療を行う総合内科専門医・腎臓専門医の視点からわかりやすく解説します。

この記事のポイント

  • 橋本病は自己免疫によって甲状腺に炎症が起こる病気で、甲状腺機能低下症の主な原因です
  • 橋本病の症状は倦怠感・寒がり・むくみ・体重増加・便秘・皮膚乾燥などで、見逃されやすい傾向があります
  • 診断にはTSH・FT4・抗TPO抗体・抗サイログロブリン抗体などの血液検査や超音波検査が役立ちます
  • 甲状腺機能低下症がある場合は、レボチロキシン(チラーヂン)によるホルモン補充療法が標準治療です
  • チラーヂン服用中は牛乳・カルシウム・大豆製品・鉄剤との飲み合わせに注意が必要です
  • 橋本病は内科・甲状腺内科・内分泌内科を受診。当院でも検査・診断・治療が可能です

「健診で甲状腺の異常を指摘された」「最近、倦怠感やむくみ、体重増加が気になる」といった症状の背景に、橋本病(慢性甲状腺炎)や甲状腺機能低下症が隠れていることがあります。橋本病は自己免疫の異常によって甲状腺に慢性的な炎症が起こる病気で、甲状腺機能低下症の代表的な原因です。この記事では、橋本病の症状、原因、検査、治療、そして受診の目安についてわかりやすく解説します。

橋本病(慢性甲状腺炎)とは

橋本病は、免疫が自分の甲状腺を攻撃してしまう自己免疫性の病気です。慢性的な炎症により甲状腺の働きが低下すると、甲状腺ホルモンが不足し、甲状腺機能低下症を引き起こします。一方で、橋本病があっても甲状腺機能が正常のまま経過する方もいます。

橋本病は女性に多くみられ、中年期に診断されることが多い病気です。また、家族に甲状腺疾患や自己免疫疾患がある場合は発症しやすい傾向があります。なお、甲状腺ホルモンが過剰になるバセドウ病(甲状腺機能亢進症)とは対照的な病態です。甲状腺の病気全体の症状の違いを整理したい方は、甲状腺の症状・検査の総合解説もあわせてご覧ください。

橋本病の症状(甲状腺機能低下症の症状)

橋本病の症状は、甲状腺機能が保たれているか、機能低下まで進んでいるかによって大きく異なります。橋本病があっても無症状のことが少なくない一方、甲状腺機能低下症に進むと全身にさまざまな症状が現れます。

甲状腺機能が正常なケース

橋本病があっても、甲状腺機能が保たれている場合は無症状のことが少なくありません。健診や他の病気の検査で偶然見つかることもあります。

甲状腺機能低下症に進んだケースの症状

甲状腺ホルモンが不足すると、全身の代謝が低下し、さまざまな症状が現れます。橋本病・甲状腺機能低下症の主な症状は以下の通りです。

  • 全身:倦怠感・疲れやすい・体重増加・寒がり・むくみ
  • 皮膚・髪:皮膚乾燥・かさつき・髪がぬける
  • 消化器:便秘
  • 精神:気力低下・うつ状態・物忘れ
  • 循環器:脈が遅い・コレステロール上昇
  • 女性:月経不順・不妊との関係

これらの症状は加齢や更年期・不眠・ストレスなどと誤解されやすく、受診が遅れる原因になります。倦怠感やむくみ、体重増加が続く場合は、橋本病・甲状腺機能低下症の可能性も考えて一度血液検査を受けることが大切です。

👨‍⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと

「甲状腺は代謝をつかさどるホルモンのため、さまざまな症状を呈します。その中で多いものが倦怠感や疲れやすさ、むくみなどです。ホルモン異常は積極的に検査を行っていかないと診断がつかないことが多いため、中年女性で特に長期間症状が持続している場合や、甲状腺の家族歴がある方などは甲状腺疾患の可能性が上がるため、検査を推奨しています。」

橋本病の原因・なりやすい人

橋本病の中心には、抗TPO抗体や抗サイログロブリン抗体などの自己抗体が関わる自己免疫反応があります。遺伝的な体質に加えて、環境要因やホルモンの変化も発症に関係すると考えられています。なりやすい方としては、女性・40〜60代の方・家族に甲状腺疾患がある方・妊娠・産後の方などが挙げられます。妊娠や出産の前後は甲状腺機能が変動しやすいため、注意深い管理が必要です。

橋本病の検査・診断の流れ

橋本病や甲状腺機能低下症が疑われる場合は、内科・甲状腺内科・内分泌内科が受診先になります。診断では、症状や触診に加えて血液検査と超音波検査を組み合わせて評価します。

検査項目 わかること 一般的な目安
TSH 甲状腺機能の感度が高い指標 0.5〜4.5 μIU/mL程度
FT4 甲状腺ホルモンの量 0.8〜1.6 ng/dL程度
抗TPO抗体 橋本病を示唆する自己抗体 陽性なら橋本病を強く疑います
抗サイログロブリン抗体 甲状腺に対する自己抗体 抗TPO抗体とあわせて判断します
甲状腺超音波検査 甲状腺の大きさ・内部の状態 外来で評価可能です

TSHが高く、FT4が低い場合は甲状腺機能低下症が強く疑われます。症状が軽くても、健診でTSH高値を指摘されたときは一度詳しく調べることが大切です。

橋本病の治療

甲状腺機能が正常な場合

橋本病があっても甲状腺機能が正常であれば、薬を使わず定期的に経過を見ることが一般的です。定期的な血液検査で、甲状腺機能が低下していないか確認していきます。

甲状腺機能低下症に進んだ場合(ホルモン補充療法)

甲状腺機能低下症では、レボチロキシン(チラーヂン)による甲状腺ホルモン補充療法が標準治療です。治療は少量から始め、TSHやFT4を確認しながら適切な量へ調整します。適切に管理できれば、多くの方が日常生活に大きな支障なく過ごせます。レボチロキシンは長期的に使用されることが多い薬ですが、適切な量であれば安全性が高いとされています。妊娠中や妊活中の方でも、自己判断で中止せず、医師と相談しながら継続することが重要です。

チラーヂン(レボチロキシン)服用中の注意点——食べ物・飲み物との飲み合わせ

チラーヂン(レボチロキシン)は空腹時に服用することで最も吸収がよくなります。食事や特定の飲み物・サプリメント・薬と同時に摂取すると吸収が著しく低下し、治療効果が落ちることがあります。特に朝食に多い食品との飲み合わせに注意が必要です。

⚠️ チラーヂン服用時の基本ルール

チラーヂンは起床後すぐ・空腹時に服用し、服用後30〜60分は食事・牛乳・コーヒーを避けることが推奨されています。自己判断で中断・減量しないでください。

注意が必要なもの 影響 対応策
牛乳・乳製品(ヨーグルト・チーズ) カルシウムがレボチロキシンと結合し吸収を妨げる 服用後30〜60分以上あけてから摂取する
大豆製品(納豆・豆腐・豆乳・味噌) 大豆イソフラボンがレボチロキシンの吸収を低下させる 服用後30〜60分以上あけてから摂取する
カルシウム製剤・制酸薬 カルシウムが吸収を著しく阻害する 最低4時間あける。CKDでカルシウム製剤を使う方は特に注意
鉄剤(貧血の薬) 鉄がレボチロキシンと結合し吸収を妨げる 最低2〜4時間あける
コーヒー(特にブラック) 吸収率を約30%低下させるとの報告がある 服用後30〜60分はコーヒーを避ける
マグネシウム製剤・アルミニウム含有制酸薬 吸収を阻害する 最低2〜4時間あける

朝食に牛乳・ヨーグルト・納豆をよく食べる方は、チラーヂンを起床後すぐ(朝食の30〜60分前)に服用するか、朝食後に十分時間をあけて服用するよう習慣を整えることが重要です。「薬を飲んでいるのに数値が改善しない」という場合、飲み合わせが原因のことがあります。

当院での受診の流れ

ゆう徳丸内科皮膚科では、甲状腺の検査・診断・治療まで一通り行うことが可能です。

STEP 1 受診前の準備

健診結果や他院の血液検査・超音波検査などの結果があれば持参してください。

STEP 2 初診(問診・血液検査)

症状の有無・家族歴などを含めた問診、甲状腺腫大の有無の確認、血液検査を行います。甲状腺はホルモン値が重要であるため、血液検査は必須となります。

STEP 3 超音波検査

甲状腺の超音波検査も必要となりますが、当日検査時間が確保できるようであれば当日に行います。当日が難しい場合は、血液検査の結果説明の日に合わせて超音波検査を行います。

STEP 4 結果説明・治療方針の決定

血液検査・甲状腺超音波検査の結果をもとに、今後のフォローの有無・治療の必要性などをご説明します。概ねの場合、当院で治療が可能です。なお、まれに穿刺細胞診や甲状腺シンチグラフィなどの精密検査が必要になる場合は、適切な医療機関に紹介状を作成します。

よくある質問

Q. 橋本病は何科に行けばいいですか?

内科・甲状腺内科・内分泌内科が受診先になります。健診でTSH高値や甲状腺の異常を指摘された場合は、症状が軽くても早めの受診が勧められます。ゆう徳丸内科皮膚科では、甲状腺の検査・診断・治療まで行うことが可能です。

Q. 橋本病はどんな症状が出ますか?

甲状腺機能が正常なうちは無症状のことが多いですが、甲状腺機能低下症に進むと倦怠感・寒がり・むくみ・体重増加・便秘・皮膚乾燥・気力低下などが現れます。これらは更年期や加齢と間違われやすいため、複数当てはまる場合は血液検査で確認することが大切です。

Q. 橋本病は治りますか?

橋本病そのものをなくす根本治療は現時点ではありません。ただし、甲状腺ホルモンの不足があれば、ホルモン補充療法で良好にコントロールできることが多いです。

Q. 橋本病と甲状腺機能低下症はどう違うのですか?

橋本病は甲状腺に慢性炎症が起こる病気の名前で、甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンが不足している状態を指します。橋本病が進行して甲状腺機能低下症になることがありますが、橋本病があっても機能が正常な方もいます。甲状腺機能低下症という状態そのものについて詳しく知りたい方は、甲状腺機能低下症とは?症状・原因・治療を解説もあわせてご覧ください。

Q. チラーヂンを飲むときに牛乳・納豆は食べてはいけませんか?

食べてはいけないわけではありませんが、チラーヂン(レボチロキシン)服用直後の摂取は避けてください。牛乳・ヨーグルトのカルシウムや納豆・豆乳などの大豆製品はレボチロキシンの吸収を妨げます。服用後30〜60分以上あけてから食べるようにしましょう。

Q. 健診でTSHが高いと言われたらどうしたらいいですか?

TSH高値は甲状腺機能低下のサインである可能性があります。症状がなくても、FT4や自己抗体・超音波検査を含めた評価を受けることが大切です。

板橋区・練馬区で橋本病・甲状腺が気になる方はご相談ください

健診で甲状腺の異常を指摘された方・倦怠感やむくみ・体重増加が続いている方・甲状腺疾患の家族歴がある方・チラーヂンの服用中で食事の飲み合わせが気になる方は、ゆう徳丸内科皮膚科の内科・甲状腺外来にお気軽にご相談ください。

当院では血液検査・超音波検査を通じて甲状腺の状態を総合的に評価し、一人ひとりに合わせた診療を行っています。

この記事の監修者

医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科 院長 吉田 悠

医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科

院長 吉田 悠

腎臓病・糖尿病などの慢性疾患から急性期疾患まで幅広く診療し、全身を総合的に診る視点を大切にしています。患者さまに寄り添った丁寧な説明と診療を心がけています。

経歴・所属学会
日本内科学会 総合内科専門医・認定内科医・元指導医
日本腎臓学会 腎臓専門医
日本透析学会 透析専門医
日本糖尿病協会 糖尿病認定医
日本高血圧学会 高血圧専門医
日本医師会 認定産業医
厚生労働省 臨床研修指導医
日本禁煙学会 認定指導者
元東京医科歯科大学(現東京科学大学) 腎臓内科 臨床講師
難病指定医

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