医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科|
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今年のインフルエンザ予防接種の時期を考えている方へ
インフルエンザ予防接種はいつから?時期・回数・料金・フルミストを板橋区の内科が解説
インフルエンザ予防接種はいつから受けるべきか、効果が出るまでの期間と持続期間、子どもの2回接種、65歳以上の定期接種、料金の考え方、経鼻ワクチン(フルミスト)との違い、副反応、コロナワクチンとの同時接種までを、内科専門医の院長が解説します。
インフルエンザ予防接種は、例年の流行に備える大切な対策です。接種してすぐに効果が出るわけではないため、時期や回数を早めに考えることが重要です。
東京都は2026年8月27日、都内のインフルエンザ流行開始を発表しました。第34週の定点当たり報告数は1.49で、前年の流行開始より1か月以上早い状況でした。厚生労働省の集計でも全国の定点当たり報告数が第34週に1.11、続く第35週(8月24〜30日)には1.76(患者数6,543人)と10週連続で増加し、全国的な流行シーズンに入ったと発表されています。1999年以降では2009年に次いで2番目に早い流行入りです。今シーズンは、接種可能となったら早めに相談することが大切です。
この記事では、接種時期、対象別の回数、経鼻ワクチンのフルミスト、副反応、同時接種について解説します。すでに発熱や症状がある方は、発熱外来のご案内をご覧ください。
この記事のポイント
一般的には、10〜11月中に接種を進め、遅くとも12月上旬までに完了することが一つの目安です。インフルエンザワクチンは、接種後およそ2週間で予防効果が期待されます。
ただし、2026年は8月下旬に東京都・全国で流行開始が発表されました。これを受けて、例年は10月に始まるワクチンの出荷が9月上旬に前倒しされ(阪大微生物病研究会は9月5日から出荷開始)、9月中に接種を始められる医療機関が出ています。さらに厚生労働省は全国の自治体に対し、ワクチンの供給や接種態勢が整った段階で、65歳以上などの定期接種の開始時期を例年より早めることが法令上可能であることを周知しました。
ただし、実際に前倒しするかどうかは自治体ごとの判断です。板橋区・練馬区では、2026年度も高齢者の定期接種・お子さんの任意接種の助成は10月1日開始です。そのため9月中に接種を受ける場合は、助成の対象外となり自費での接種になります。
まとめると、費用より早さを優先したい方は9月中に自費で、助成を使いたい方は10月以降にという選び方になります。重症化リスクのある方やお子さんの2回接種など、早く受けたい事情がある場合は、自費での前倒し接種もご検討ください。
| 対象 | 接種を考え始める時期の目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 子ども(不活化2回) | 10月1日(区の助成開始)以降に1回目。急ぐ場合は9月中に自費も可 | 2回目まで2〜4週間あけるため、早めの計画が必要です |
| 13歳以上・大人 | 9月中(自費)または10月以降 | 助成のない方は9月中の接種も可能です |
| 65歳以上の定期接種対象者 | 10月1日(板橋区・練馬区の定期接種開始日)以降 | 2026年度も10月1日開始です。9月中の接種は助成対象外(自費)となります |
| 妊娠中の方 | 流行時期を見据えて主治医と相談 | 不活化ワクチンについて個別に接種時期を判断します |
当院の2026年度の接種開始予定
季節性インフルエンザワクチンでは、接種後およそ2週間から予防効果が期待されます。13歳未満で2回接種を行う場合は、2回目の接種後から効果を見込みます。
厚生労働省は、季節性インフルエンザワクチンの予防効果が期待できる期間を、接種後2週間から約5か月程度と説明しています。個人差や流行株との一致度があるため、効果を一律に保証するものではありません。
インフルエンザワクチンは、感染や発症を完全に防ぐものではありません。一方で、発症や重症化、重症な肺炎などを減らすことが期待されています。手洗い、換気、咳エチケットなども併せて行いましょう。
効果の持続は約5か月程度のため、9月に接種すると冬の終わり(2〜3月)には効果が弱まっている可能性があります。一方で、すでに流行が始まっている今年は、「流行のピークに効果を残す」より「目の前の流行に間に合わせる」ことの重要性が高くなっています。特に2回接種が必要なお子さん、高齢の方、基礎疾患のある方は、ワクチンが入荷したら早めに受けることをおすすめします。冬に再び流行の波が来る可能性はありますが、それを理由に接種を遅らせるより、今の流行への備えを優先する考え方が現実的です。迷う場合は医師と相談してください。
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「新型コロナウイルスが流行してからインフルエンザの流行自体が早まっている印象があります。2025-2026年シーズンでは早めにインフルエンザA型が流行し、一度落ち着いた後にインフルエンザB型が流行った例もあるため、流行が早いと収束も早い、とは一概には言えないところが難しいところです。しかし、すでにA型は流行の兆しを見せており、当院としてはなるべく早めの接種を推奨いたします。」
| 対象 | 不活化注射ワクチンの回数・間隔 | 費用区分の考え方 |
|---|---|---|
| 生後6か月〜13歳未満 | 原則2回。2〜4週間の間隔が目安 | 任意接種。医療機関ごとに料金が異なります |
| 13歳以上 | 原則1回 | 任意接種。医療機関ごとに料金が異なります |
| 65歳以上 | 毎年度1回 | 定期接種の対象。板橋区・練馬区とも2026年度は10月1日開始です |
| 60〜64歳の一部 | 毎年度1回 | 心臓・腎臓・呼吸器の機能障害、またはHIVによる免疫機能障害で、法令の基準を満たす方が対象です |
| 妊娠中・授乳中 | 個別に医師と相談して接種を検討 | 任意接種が基本です |
出典:厚生労働省「インフルエンザワクチン(季節性)」「定期接種実施要領」、日本小児科学会「予防接種スケジュール 2026.4.1版」
高齢者向けの高用量インフルエンザワクチン(エフルエルダ)は、2026/27シーズンから定期接種への導入が予定されていましたが、供給が困難となり発売が延期されました。これを受けて厚生労働省は、2026年度の定期接種では高用量ワクチンを使用しないことを周知しています。65歳以上の方も、今年度は従来のインフルエンザワクチンでの接種となります。
出典:厚生労働省 事務連絡「令和8年度のインフルエンザに係る定期の予防接種について」(2026年7月21日)
糖尿病、慢性腎臓病、心疾患、呼吸器疾患などがある方は、インフルエンザが重症化につながるおそれがあります。接種の適否や最適な時期は、治療中の病気と現在の体調を踏まえて医師が判断します。腎機能についてはクレアチニンが高いと言われたら、血糖については糖尿病の数値の見方も参考にしてください。
当院の自費診療の料金は、注射(不活化ワクチン)1回4,000円、生ワクチン(フルミスト)1回8,500円です。定期接種や自治体の助成がある任意接種の場合は、ここから助成額分が減額されます。助成額は区によって異なりますので、お手元の予診票をご確認ください。お支払いは現金またはクレジットカードでお願いします。
板橋区の高齢者定期接種の対象者・自己負担・実施期間は年度ごとに変わり得るため、区の公式案内もあわせてご確認ください。
フルミストは鼻に噴霧する経鼻弱毒生インフルエンザワクチンです。国内では2歳以上19歳未満が対象で、1シーズン1回の接種です。どちらが適するかは、年齢、既往歴、免疫状態、喘息などを踏まえて判断します。
| 比較項目 | 注射(不活化ワクチン) | フルミスト(経鼻弱毒生ワクチン) |
|---|---|---|
| 対象年齢 | 生後6か月以上が目安 | 2歳以上19歳未満 |
| 接種方法 | 腕などに注射 | 左右の鼻腔に噴霧 |
| 接種回数 | 13歳未満は原則2回、13歳以上は原則1回 | 国内では1シーズン1回 |
| 痛み | 注射時の痛みがあります | 針を使いません |
| 注意が必要な方 | 体調・既往・アレルギーを医師が確認 | 妊娠中、免疫不全、喘息などでは適否を慎重に判断します |
| 費用 | 医療機関ごとに異なります | 医療機関ごとに異なり、注射と異なることがあります |
出典:PMDA「フルミスト点鼻液」添付文書情報、日本小児科学会「経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの使用に関する考え方」
当院では生ワクチン(フルミスト)を取り扱っています。対象は2歳以上19歳未満の方ですのでご注意ください。料金は1回8,500円で、助成金を使う場合は助成金分が減額されます。
| 種類 | 主な症状 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| 局所の反応 | 接種部位の赤み、腫れ、痛みなど | 多くは数日以内に軽快します。症状が強い場合は医療機関へ相談してください |
| 全身の反応 | 発熱、頭痛、悪寒、だるさなど | 体調に注意し、強い症状や長引く症状は受診を検討してください |
| まれな重い反応 | じんましん、呼吸苦、ショック・アナフィラキシーなど | 接種後に急な異常があれば、直ちに医療機関へ連絡または救急要請をしてください |
出典:厚生労働省「令和6年度インフルエンザQ&A」「インフルエンザQ&A」
明らかな発熱がある場合、重い急性疾患にかかっている場合、過去にワクチン成分で重いアレルギー反応を起こした場合などは、接種を見合わせる、または慎重に判断する必要があります。予診票で既往歴や治療内容を正確に伝えてください。
卵アレルギーがある場合でも、すべての方が一律に接種できないわけではありません。ただし、過去の反応の内容によって対応が異なります。アナフィラキシーなど重い反応の既往がある方は、接種前に必ず医師へ相談してください。
接種後は院内でしばらく体調を確認し、当日は体調変化に注意しましょう。入浴は通常差し支えありませんが、注射部位を強くこすらないようにします。激しい運動や多量の飲酒は控え、体調が悪化した場合は医療機関に相談してください。
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「卵アレルギーがあってもほとんどの場合はインフルエンザワクチンの接種が可能です。今までインフルエンザワクチンのアレルギー反応が出た方は事前にご相談ください。37.5度以上の発熱や原因不明の咳症状などがある場合は接種できませんので、ご注意ください。」
インフルエンザワクチンは、新型コロナワクチンや高齢者肺炎球菌ワクチンなどと、医師が必要と認めた場合に同時接種できます。他のワクチンとの接種間隔にも一律の制限はありません。
ただし、同時に接種するワクチンの種類、当日の体調、既往歴によって判断が異なります。希望する場合は、予約時または診察時に医師へご相談ください。65歳以上の方は、肺炎球菌ワクチンの記事もあわせてご覧ください。
出典:厚生労働省「新型コロナワクチンQ&A」「定期接種実施要領」
当院では、新型コロナワクチン・肺炎球菌ワクチンとの同時接種は特に問題なく行えます。ただし、副反応が起きた場合にどちらのワクチンが原因か分かりにくくなるため、可能であれば別日での接種をおすすめしています。来院日数が増えることもありますので、状況に応じてご判断ください。
当院では、自費(任意接種)を含め、2026年9月16日からインフルエンザ予防接種を開始する予定です。今年は流行入りが早いため、例年の10月開始を前倒ししています。
一方で、65歳以上の方の定期接種と、お子さんの任意接種(区の助成対象分)は、板橋区・練馬区とも10月1日開始です。9月中に接種を受けられる場合は助成の対象外となり、自費でのお支払いとなりますのでご注意ください。最新の情報は区の案内もあわせてご確認ください。
当院では、平日はインフルエンザ・新型コロナワクチンともに予約不要です。午前診療は12時30分まで、午後診療は17時30分までにご来院いただければ接種できます。
土曜日はインフルエンザワクチンのみ13時〜14時の予約制です。通常診療との混雑を避けるため、通常診療が終わり次第の接種となり、待ち時間が発生する可能性がありますのでご了承ください。土曜日に新型コロナワクチンの接種を希望される方は12時30分までにご来院いただき、インフルエンザワクチンは13時以降の接種開始までお待ちください。
注射(不活化ワクチン)は生後6か月以降から接種できます。生ワクチン(フルミスト)は2歳以上19歳未満が対象です。高校生未満の方は保護者の付き添いが必須となりますので、ご注意ください。
ゆう徳丸内科皮膚科は、東武練馬・下赤塚・地下鉄赤塚から徒歩圏です。赤塚第一中学校バス停前にあり、駐車場・駐輪場、敷地内薬局があります。受診前に診療時間や予約方法をご確認ください。詳しくは健診・ワクチン・訪問診療のご案内をご覧ください。
発熱や症状がすでにある方は、予防接種の予約ではなく、発熱外来のご案内をご確認ください。インフルエンザと診断された後の休む日数は、インフルエンザは何日休む?で解説しています。
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「高齢者や小児はもちろん、糖尿病や腎臓病、呼吸系疾患や心疾患、肝疾患などを持病でお持ちの方は免疫が弱く重症化しやすいことが知られています。ご本人はもちろん、周囲にそのような疾患をお持ちの方がいる場合は積極的に感染予防が必要となります。特に糖尿病や腎臓病は自覚症状がないため大したことがないと考える方も多いですが、重症化のリスクとなりますので、積極的にワクチン接種を行いましょう。」
板橋区徳丸・東武練馬でインフルエンザ予防接種をお考えの方へ
今年は流行が早めです。接種のご相談・ご予約はお早めに
当院は東武練馬駅・下赤塚駅から徒歩圏内の内科です。お子さんから高齢の方まで接種に対応し、基礎疾患のある方は接種の適否と時期を医師が個別に判断します。コロナワクチン・肺炎球菌ワクチンとの同時接種のご相談も承ります。
例年は10〜11月中の接種が一つの目安です。接種後に効果が期待されるまでおよそ2週間かかるため、流行が本格化する前に受けることを考えます。2026年は流行入りが早いため、当院では9月16日から自費での接種を開始します。ただし板橋区・練馬区の助成(定期接種・お子さんの任意接種)は10月1日開始のため、助成を使う場合は10月1日以降になります。
はい。東京都は2026年8月27日、厚生労働省も同時期に全国の流行開始を発表しました。ワクチンの出荷も9月上旬に前倒しされ、当院では9月16日から自費で接種できます。ただし板橋区・練馬区の助成は10月1日開始のため、9月中の接種は自費となります。費用より早さを優先するか、助成を使うかで接種時期をお選びください。
不活化インフルエンザワクチンは、13歳未満では原則2回接種です。1回目と2回目は2〜4週間あけることが目安です。13歳以上は原則1回です。経鼻ワクチンのフルミストは、国内では2歳以上19歳未満に1シーズン1回接種します。
妊娠中の方も、不活化インフルエンザワクチンの接種を検討できます。妊娠週数、基礎疾患、体調などを踏まえ、産科主治医または接種医と相談してください。発熱や急な体調不良がある場合は、接種を延期することがあります。経鼻生ワクチンのフルミストは妊娠中には使用しません。
卵アレルギーがあることだけで、必ず接種できないわけではありません。過去に卵を食べてどのような症状が出たか、ワクチンで重いアレルギー反応があったかを確認します。アナフィラキシーなど重い反応の既往がある方は、接種前に医師へ必ず相談してください。自己判断で接種を控えたり受けたりせず、個別に判断します。
フルミストは、2歳以上19歳未満を対象とした鼻に噴霧する生ワクチンです。針を使わない利点がある一方、年齢や既往歴、喘息、免疫状態、妊娠の有無などによっては適さない場合があります。注射の不活化ワクチンも含め、どちらが適するかは医師と相談して決めます。当院ではフルミストを取り扱っており、料金は1回8,500円(助成がある場合は減額)です。
インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは、医師が必要と認めた場合に同時接種できます。当院でも同時接種は可能ですが、副反応が出た場合にどちらが原因か分かりにくくなるため、可能であれば別日での接種をおすすめしています。来院回数とのバランスで、状況に応じてご判断ください。
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参考資料:厚生労働省「インフルエンザワクチン(季節性)」「定期接種実施要領」「令和6年度インフルエンザQ&A」「新型コロナワクチンQ&A」/東京都保健医療局「東京都内でインフルエンザが流行開始」(2026年8月27日)/板橋区「高齢者インフルエンザ」/日本小児科学会「予防接種スケジュール 2026.4.1版」「経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの使用に関する考え方」/PMDA「フルミスト点鼻液」添付文書情報/厚生労働省「インフルエンザの発生状況について」(令和8年第35週)/厚生労働省による各自治体への周知(定期接種の開始時期を早めることが法令上可能である旨、2026年9月報道。ただし板橋区・練馬区は2026年度も10月1日開始)/阪大微生物病研究会(BIKEN財団)2026/27シーズンのインフルエンザHAワクチン出荷開始(2026年9月5日)。最終確認日:2026年9月5日。
※接種の適否、接種時期、使用するワクチンは、年齢・既往歴・基礎疾患・妊娠の有無・当日の体調などを踏まえ、最終的に医師が判断します。自己判断せず医療機関へご相談ください。