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お子さんや自分がインフルエンザと診断された方へ
インフルエンザは何日休む?出席停止・出勤の数え方を医師が解説
インフルエンザで学校・会社を何日休むのかを、学校保健安全法の出席停止期間「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日(幼児は3日)」の正しい数え方から、カレンダー例つきでわかりやすく整理します。大人の出勤の目安、解熱後の感染力、家庭内での対策まで、内科専門医の院長が解説します。
インフルエンザと診断されると、「学校はいつから行ける?」「仕事は何日休む?」と迷う方が少なくありません。学校や園には出席停止の基準がある一方で、大人の出勤には全国一律の法的ルールはありません。そして、発症日と解熱日をそれぞれ0日目として数える点が、特に間違えやすいポイントです。
東京都では2026年8月27日にインフルエンザの流行開始が発表されました。例年より早い立ち上がりであり、学校や家庭内での感染拡大に注意が必要です。この記事では、休む日数の数え方を「ルールと目安」に絞って整理します。症状の見分け方や受診方法は、それぞれ関連記事で解説しています。
この記事のポイント
日数は、発症した日を0日目として数えます。発症日とは、一般に最初の症状が出た日です。受診日や検査日とは限りません。
| 区分 | 休む・出席停止の目安 | 数え方のポイント |
|---|---|---|
| 小学校・中学校・高校など | 発症後5日を経過し、かつ解熱後2日を経過するまで | 2つの条件を両方満たす必要があります |
| 幼稚園・保育園などの幼児 | 発症後5日を経過し、かつ解熱後3日を経過するまで | 解熱後の条件が1日長くなります |
| 大人・社会人 | 職場の就業規則に従う | 法律上の全国一律の出勤停止基準はありません。学校の基準を目安にする職場もあります |
※学校保健安全法施行規則の基準には、病状により学校医その他の医師が感染のおそれがないと認めた場合の例外があります。実際の復帰日は、学校・園・職場の案内も必ず確認してください。
学校保健安全法施行規則では、インフルエンザの出席停止期間を「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで」としています。幼児では、解熱後3日を経過するまでです。
大切なのは、「発症後5日」と「解熱後2日または3日」のうち、遅い方まで休むことです。熱が早く下がっても、発症後5日を過ぎるまでは登校・登園の目安になりません。
発症日と解熱日は、どちらも0日目として数えます。翌日が1日目になります。以下は、学校に通う子どもの一般的な例です。
例1:月曜日に発症し、水曜日に解熱した場合(小・中・高校生の目安)
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 経過 | 発症日 (0日目) |
発症後1日 | 解熱日 発症後2日 |
発症後3日 解熱後1日 |
発症後4日 解熱後2日 |
発症後5日 | 登校の目安 |
この例では、発症後5日を経過するのが土曜日です。2つの条件を満たした後の日曜日以降が登校の目安です。実際の登校日は、休日や学校の運用も確認してください。
例2:月曜日に発症し、金曜日に解熱した場合(小・中・高校生の目安)
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 月 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 経過 | 発症日 (0日目) |
発症後1日 | 発症後2日 | 発症後3日 | 解熱日 発症後4日 |
発症後5日 解熱後1日 |
解熱後2日 | 登校の目安 |
この例では、発症後5日の条件は土曜日に満たします。しかし、解熱後2日の条件が日曜日まで残るため、登校の目安は月曜日以降です。
💡 数え方に迷ったときの確認法
「発症日を0日目」「解熱日も0日目」と書き出し、それぞれの条件を満たす日を確認します。2つの条件のうち遅い方が復帰の目安です。最終的には、学校・園に登校・登園可能日を確認すると安心です。
幼稚園・保育園に通う幼児は、発症後5日を経過し、さらに解熱後3日を経過することが目安です。こども家庭庁の保育所における感染症対策ガイドラインも、この考え方を示しています。
保育所では、日数だけでなく、食事や水分がとれるか、普段どおりに活動できるかなど、集団生活に戻れる全身状態も確認されます。園ごとに運用が異なるため、登園前に園へ連絡してください。
必要な書類は、学校・園・自治体によって異なります。あらかじめ学校や園の案内を確認しましょう。
一方で、厚生労働省は、出席停止期間を過ぎた児童生徒が復帰する際、改めて検査を受ける必要はなく、治癒証明書や陰性証明書の提出は原則不要と示しています。職場が従業員に治癒証明書や陰性証明書の提出を求めることも望ましくないとしています。
保育所向けのガイドラインでは、保護者が記入する登園届の参考様式が示されています。ただし、登園届は全国一律に必要なものではありません。
学校の出席停止と異なり、季節性インフルエンザに対する全国一律の出勤停止期間は、法律で定められていません。勤務先の就業規則、社内ルール、産業医などの案内が優先されます。
医療・介護・保育・食品関連など、接触の多い職種では独自のルールが設けられていることがあります。診断を受けたら、早めに上司や職場へ連絡し、復帰条件を確認しましょう。
職場によっては、学校の基準である「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日」を復帰の目安として採用しています。これは、解熱後にもウイルスが排出されることがあるためです。
ただし、症状の経過や職種により対応は異なります。熱が下がっていても、強い咳、だるさ、息苦しさなどが残る場合は、無理な復帰を避けて医療機関や職場に相談してください。
出勤の可否だけでなく、欠勤・有給休暇・特別休暇の扱いも職場によって異なります。就業規則や人事部門の案内を確認しましょう。
体調が回復し、職場のルール上も可能であれば、リモートワークが選択肢になる場合があります。ただし、療養中は十分な休養が基本です。無理をして仕事を続けないことも大切です。
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「発症日が0日目になることが間違いやすいポイントです。発症日は1日目ではありません。また、社会人の方は必ずしも5日間休むことは義務ではありませんが、感染力はあると考えてください。職場復帰に関しては、職場と相談しましょう。」
インフルエンザでは、一般に発症前日から発症後3〜7日間、鼻やのどからウイルスを排出するとされています。ウイルス量は解熱とともに減少しますが、解熱後も排出が続くことがあります。
排出される期間には個人差があります。特に咳やくしゃみが続くときは、周囲へうつさない配慮が必要です。
| 場面 | 一般的な対策 |
|---|---|
| 復帰直後の職場・学校 | 咳やくしゃみが残る場合は、不織布マスクの着用を検討します |
| 手指衛生 | 帰宅後、食事前、鼻をかんだ後などに手洗いを行います |
| 家庭内 | こまめな換気を行い、タオルやコップの共用を避けます |
| 咳エチケット | 咳・くしゃみはティッシュや腕の内側で覆い、使用後は手を洗います |
東京都も、流行期の基本的な感染予防策として、手洗い、換気、咳エチケットを呼びかけています。
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「解熱したからと言って感染力がなくなるわけではありません。5日間はウイルス排出が続くとされているので注意しましょう。もちろん4日目に接触したから必ず移る、6日目だから絶対に移らない、というものでもありません。感染後しばらくはマスクをするなど、感染対策を行うようにしましょう。」
家族がインフルエンザにかかっただけで、同居家族に一律の出席停止や出勤停止が求められるわけではありません。本人に症状がなければ、一般に学校や職場のルールに従って登校・出勤を判断します。
ただし、家庭内では感染が広がることがあります。潜伏期間は一般に1〜3日程度とされます。発熱、咳、のどの痛み、強いだるさなどが出た場合は、登校・出勤を控え、学校・職場や医療機関へ相談してください。
高齢者、乳幼児、妊娠中の方、基礎疾患のある方が同居する場合は、室内の換気、手洗い、共用物を減らすことをより丁寧に行いましょう。
インフルエンザの迅速抗原検査は、発症直後では陰性になることがあります。症状、周囲の流行状況、発症からの時間を踏まえて、医療機関が検査の必要性や時期を判断します。
症状だけでインフルエンザや新型コロナウイルス感染症を断定することはできません。熱が続く場合や、息苦しさ、水分がとれない、意識がはっきりしないなどの症状がある場合は、早めに相談してください。検査の詳しいタイミングや症状の違いは、コロナとインフルの見分け方|熱は何日続く?をご覧ください。
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「家族が発症したからと言って無症状の場合は休む必要は基本的にないと考えてよいでしょう。しかし、潜伏期間があるため必ずしも移っていないと言えるわけではないことに留意が必要です。発症後は特に発熱したら受診をしたほうがよいですが、発熱直後だと検査の精度が十分とは言えません。当院では、発症早期に診断精度があがるnodocaを導入しております。発症早期の検査精度が高いだけでなく、痛みも伴わない検査なので、ご希望の方はいつでも当院の発熱外来を受診してください。」
※nodocaの特徴・費用については、新しいインフルエンザ検査nodocaを導入しました~痛くないインフルエンザ検査~で詳しくご紹介しています。
板橋区徳丸・東武練馬で発熱・インフルエンザの受診をお考えの方へ
発熱時の受診は、ゆう徳丸内科皮膚科へご相談ください
当院は東武練馬駅・下赤塚駅から徒歩圏内の内科です。発熱がある場合は、来院前に当院の案内をご確認のうえ、予約をご利用ください。受診の流れ、持ち物、費用の目安は発熱外来とは?受診方法・費用・持ち物【板橋区】でご案内しています。
原則として、翌日から登校できるわけではありません。学校では、発症後5日を経過し、かつ解熱後2日を経過することが必要です。幼児では解熱後3日を経過することが目安です。学校・園ごとの案内も確認してください。
一般に、発熱、せき、のどの痛み、強いだるさなど、最初の症状が出た日を指します。病院を受診した日や検査で陽性と分かった日とは限りません。発症日は0日目として数えます。いつが発症日か迷う場合は、学校・園へ相談してください。
いいえ。発症後5日を経過することに加えて、解熱後2日を経過することが必要です。幼児では、解熱後3日を経過することが必要です。発熱や全身状態が改善していない場合は、無理に登校・登園しないでください。
発症直後は、迅速抗原検査が陰性になることがあります。発熱や強い咳などの症状がある場合は、検査結果だけで登校・出勤を判断せず、学校・職場や医療機関に相談してください。周囲にうつす可能性を考え、症状がある間は無理をしないことが大切です。必要に応じて再検査や診察が検討されます。
季節性インフルエンザについて、大人に全国一律で適用される法定の出勤停止期間はありません。勤務先の就業規則や職場の感染対策ルールを確認してください。学校の出席停止基準を復帰の目安にしている職場もあります。医療・介護・保育などでは、より厳しい基準がある場合があります。
必要な書類は、保育園や自治体によって異なります。こども家庭庁のガイドラインでは、インフルエンザについて保護者記入の登園届の参考様式が示されています。ただし、登園届の提出は全国一律の必須事項ではありません。通園先に事前に確認してください。
家族が感染しただけで、本人に一律の出席停止や出勤停止が求められるわけではありません。本人に症状がなければ、学校・職場のルールに従って判断します。ただし、発症する可能性があるため、体調の変化に注意してください。発熱や呼吸器症状が出た場合は、登校・出勤を控えて相談しましょう。
関連記事・診療ページ
参考資料:東京都「東京都内でインフルエンザが流行開始」(2026年8月27日)/厚生労働省「インフルエンザQ&A」「急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」/こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン」/国立健康危機管理研究機構「インフルエンザ」。最終確認日:2026年8月29日。
※出席停止・登園・出勤の運用は、学校・園・職場・自治体により異なります。実際の復帰日は必ず各機関にご確認ください。体調に不安がある場合は医療機関へご相談ください。