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急な発熱で「コロナかインフルか」不安な方へ
コロナとインフルの見分け方|熱は何日続く?違いを医師が解説
新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの症状の違いを比較表で整理し、熱が何日続くのかの目安、検査を受けるタイミング、すぐ受診すべき危険なサインまで、内科専門医の院長がわかりやすく解説します。
発熱したとき、「新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)なのか、インフルエンザなのか」と不安になる方は多いでしょう。発熱、せき、のどの痛み、だるさは、どちらにもみられます。症状の傾向には違いがありますが、症状だけで確実に見分けることはできません。必要に応じて医療機関で診察・検査を受けることが大切です。
東京都では2026年8月27日にインフルエンザの流行開始が発表されました。例年より1か月以上早い流行入りであり、発熱時にはコロナを含めた呼吸器感染症を考える必要があります。
この記事のポイント
以下は一般的な傾向です。すべての方に当てはまるわけではありません。症状の有無や強さだけで、感染症の種類を決めることはできません。
| 比較する点 | インフルエンザの傾向 | コロナの傾向 |
|---|---|---|
| 発症の仕方 | 急に症状が出ることがあります | 徐々に症状が出ることもあります |
| 熱の高さ | 38℃以上の発熱がみられることがあります | 発熱の有無・高さには幅があります |
| 熱の持続 | 数日続くことがあります | 数日続くことがあります。個人差が大きいです |
| 悪寒・筋肉痛・関節痛 | 比較的目立つことがあります | みられることがあります |
| のどの痛み | みられることがあります | みられることがあります |
| せき | みられることがあります | みられることがあります |
| 鼻水・鼻づまり | みられることがあります | みられることがあります |
| 嗅覚・味覚の変化 | 典型的な症状ではありません | みられることがあります |
| 下痢・腹部症状 | みられることがあります | みられることがあります |
※国立健康危機管理研究機構(JIHS)はインフルエンザの主な症状として、発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛・関節痛、せき、鼻汁などを示しています。厚生労働省はコロナの主な症状として、発熱、せき、全身倦怠感を挙げ、頭痛、下痢、結膜炎、嗅覚・味覚障害などもみられるとしています。
インフルエンザでは、38℃以上の発熱、頭痛、筋肉痛・関節痛、強いだるさなどが比較的急に現れることがあります。発熱は数日続くことがあり、一般に症状はおおむね1週間程度で回復に向かうことが多いとされています。
ただし、熱が続く日数には個人差があります。年齢、もともとの病気、脱水、細菌感染症などの合併、治療開始の時期によって経過は異なります。高熱が長引く、いったん下がった熱が再び上がる、呼吸が苦しいといった場合は、再度の診察が必要になることがあります。
コロナでも、発熱はよくみられる症状の一つです。発熱、せき、全身倦怠感のほか、のどの痛み、頭痛、鼻症状、下痢、嗅覚・味覚の変化など、症状は多様です。
発熱が続く期間は数日程度のことがありますが、流行しているウイルスの特徴、年齢、基礎疾患、免疫状態などで幅があります。「コロナなら何日で必ず下がる」とは言えません。症状が悪化する場合や、改善しない場合は受診を検討してください。
つらい発熱、頭痛、関節痛などに対しては、解熱鎮痛薬が用いられることがあります。代表的な成分の一つにアセトアミノフェンがあります。
ただし、年齢、妊娠・授乳の状況、腎臓・肝臓の病気、胃潰瘍、ほかに使っている薬などにより、適した薬は異なります。市販薬を使う前も、薬剤師または医療機関に相談してください。複数の総合感冒薬を重ねて使うと、同じ成分を重複して服用するおそれがあります。
インフルエンザと診断された後、学校や仕事を何日休むかについては、インフルエンザは何日休む?出席停止・出勤の数え方で詳しく解説しています。
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「基本的にはどちらも上気道感染のため症状は非常に似通います。強いて言えば咽頭痛が主体なのが新型コロナウイルス、咳症状が主体なのがインフルエンザの印象がありますが、必ずしも断定できるわけではなく、また、治療薬も変わるため、鑑別のためには検査を推奨しています。」
コロナとインフルエンザは、発熱、せき、のどの痛み、鼻水、だるさなど、多くの症状が重なります。インフルエンザは急な高熱や全身症状が目立つ傾向がありますが、軽症例もあります。コロナでも高熱や強いだるさが出ることがあります。
さらに、両方が同じ時期に流行することがあります。別の呼吸器感染症や、肺炎、扁桃炎、尿路感染症などが発熱の原因になることもあります。症状だけで自己判断せず、必要に応じて診察を受けましょう。
感染症の種類を確認するには、医師の診察に加え、抗原検査や核酸増幅検査などが用いられます。医療機関によっては、コロナとインフルエンザを一度に調べる同時抗原検査を行う場合があります。
ただし、検査が陰性でも、発症直後でウイルス量が十分でない場合などには感染を完全には否定できません。症状、発症からの時間、周囲の流行状況をあわせて判断します。
インフルエンザの迅速抗原検査は、発症してすぐでは陰性になることがあります。検査の適切な時期は、症状の始まり方、重症度、年齢、周囲の流行状況などで異なります。
一方で、抗インフルエンザ薬は、一般に発症から48時間以内に開始した場合に効果が期待されるとされています。発熱や強い全身症状があるときは、検査だけを目的に待つのではなく、早めに医療機関へ連絡し、受診時期を相談してください。
コロナの抗原検査も、症状が出てすぐでは陰性になる場合があります。検査法ごとに検出できる時期や精度が異なるため、自己検査だけで判断せず、結果が陰性でも症状が続くときは医療機関に相談してください。
重症化リスクが高い方、妊娠中の方、乳幼児、高齢者、基礎疾患がある方は、発症からの時間にかかわらず、早めの相談が重要です。息苦しさや水分摂取困難などがあれば、検査時期を待たずに受診を検討します。
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「発熱直後だとインフルエンザや新型コロナウイルスに罹患してても陰性と出るケースがあります。従来の鼻腔の検査(鼻に綿棒をいれる検査)だと発熱後12時間程度経過しないと陽性率が低く出てしまいます。当院では発熱直後の場合、nodoca検査を行うことで検査の精度を高める検査方法を導入しております。ご希望の方はいつでもご来院ください。」
次のような症状がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。夜間・休日で緊急性が高い場合は、救急要請を含めて地域の救急相談窓口の利用を検討しましょう。
コロナは多くが軽症ですが、高齢者や基礎疾患のある方は重症化しやすいことがあります。インフルエンザでも、高齢者や基礎疾患のある方では基礎疾患の悪化や細菌感染症の合併により重症化することがあります。
東京都は2026年8月27日、都内でインフルエンザが流行開始したと発表しました。第34週(8月17日〜23日)の定点医療機関当たり患者報告数は1.49人で、流行開始の目安である1.0人を超えました。前年の流行開始より1か月以上早い状況です。
新学期の開始により、学校や家庭内で人と接する機会が増える時期です。発熱やせきがあるときは無理をせず、手洗い、換気、咳エチケットなどの基本的な感染対策を行いましょう。
板橋区徳丸・東武練馬で発熱・せき・のどの痛みでお困りの方へ
コロナ・インフルエンザの検査は、当院の発熱外来へご相談ください
症状や発症からの時間を確認し、必要に応じて診察・検査をご案内します。当院では、発症早期でも精度が高く痛みの少ないAIインフルエンザ検査nodocaも導入しています。発熱時の来院方法、持ち物、費用の目安は発熱外来とは?受診方法・費用・持ち物【板橋区】をご覧ください。
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「インフルエンザにしても新型コロナウイルスにしても、基礎疾患の無い若い成人の場合は多くの場合は重症化することはありません。しかし、子供や基礎疾患のある方、高齢者などは重症化リスクが高いため、積極的な治療(抗ウイルス薬の投与)が必要です。診断後早期に使用することで効果が高まりますので、なるべく早期の受診を推奨いたします。」
コロナの熱が続く期間には個人差があり、数日程度で下がることもあります。しかし、年齢、基礎疾患、流行株、免疫状態などで経過は異なります。高熱が続く、呼吸が苦しい、水分がとれない場合は、早めに医療機関へ相談してください。熱が下がっても、せきやだるさが残ることがあります。
インフルエンザの発熱は数日続くことがあります。一般に、症状はおおむね1週間程度で回復に向かうことが多いとされますが、個人差があります。高熱が長引く、いったん改善後に悪化する、息苦しさがある場合は再診が必要になることがあります。年齢や基礎疾患によっても注意点が異なります。
発熱が3日続く場合は、受診を検討する目安の一つです。特に、息苦しさ、水分摂取の低下、強いだるさ、意識の変化、胸痛などがあれば、日数を待たずに相談してください。乳幼児、高齢者、妊娠中の方、基礎疾患のある方も早めの相談が安心です。発熱の原因はコロナやインフルエンザ以外にもあります。
コロナとインフルエンザが同時期に流行している場合、両方に感染する可能性はあります。ただし、症状だけで同時感染かどうかを判断することはできません。必要に応じて、医療機関で診察や検査を受けます。発熱や呼吸器症状が強い場合は、早めに相談してください。
適切な検査時期は、感染症の種類、検査法、症状、発症時刻、重症化リスクで異なります。インフルエンザもコロナも、発症直後では陰性になることがあります。一方で、インフルエンザでは早期治療が検討される場合もあります。発熱した時刻を伝えたうえで、医療機関に受診時期を相談してください。
市販の解熱鎮痛薬を使える場合がありますが、年齢、持病、妊娠・授乳、併用薬によって選択が異なります。アセトアミノフェンなどが用いられることがありますが、用量や製品の選択は薬剤師・医師に確認してください。複数のかぜ薬を併用すると、成分が重複するおそれがあります。つらい症状や持病がある場合は自己判断せず相談しましょう。
熱の上がり下がりだけで、コロナかインフルエンザかを判断することはできません。どちらでも発熱の経過には個人差があります。解熱剤の効果が切れることで、熱が再び上がったように感じることもあります。熱が続く、症状が悪化する、呼吸が苦しい場合は医療機関に相談してください。
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参考資料:東京都「東京都内でインフルエンザが流行開始」(2026年8月27日)/国立健康危機管理研究機構(JIHS)「インフルエンザ」「新型コロナウイルス感染症」/厚生労働省「新型コロナウイルス感染症」「インフルエンザ(総合ページ)」。最終確認日:2026年8月30日。
※症状の経過や検査の適応は個人により異なります。この記事は一般的な情報であり、診断に代わるものではありません。体調に不安がある場合は医療機関へご相談ください。