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足がつる(こむら返り)原因とは?夜中・繰り返す場合の対処法を腎臓内科専門医が解説|
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足がつる(こむら返り)原因とは?夜中・繰り返す場合の対処法を腎臓内科専門医が解説

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夜中に足がつって目が覚める・こむら返りが繰り返す・糖尿病・腎臓病・高血圧がある方へ

足がつる(こむら返り)原因とは?夜中・繰り返す場合の対処法を内科医が解説

足がつる(こむら返り)の原因・夜中に多い理由・対処法・予防法を総合内科専門医が解説します。糖尿病・腎臓病・高血圧がある方の注意点も。

夜中に突然、足がつって目が覚めた経験はありませんか。いわゆる「こむら返り」は一時的な筋肉のけいれんですが、脱水・電解質異常・筋疲労・血流障害・神経障害・薬の影響など、さまざまな原因で起こります。特に糖尿病・腎臓病・高血圧がある方では、足のつりが体の不調のサインとして現れていることもあります。この記事では、足がつる原因・夜中に起こりやすい理由・対処法・予防法・受診の目安を内科医の視点でわかりやすく解説します。

この記事のポイント

  • 足がつる(こむら返り)の主な原因は脱水・電解質異常・筋疲労・血流障害・神経障害・薬剤の影響
  • 外来で最も多い原因は脱水。1日1.5〜2Lの水分補給が基本
  • 夜中に多い理由は睡眠中の脱水・体温低下・同一姿勢による血流低下の複合
  • 糖尿病・CKD・高血圧の方では電解質異常・利尿薬・動脈硬化が関係することがある
  • 繰り返す・利尿薬使用中・腎臓病がある場合は内科受診を推奨

足がつる(こむら返り)の主な原因一覧

足がつる状態は、筋肉が自分の意思とは関係なく急激に収縮し、元に戻りにくくなったものです。ふくらはぎに多いですが、足の裏・太もも・足の指に起こることもあります。

原因カテゴリ 具体的な要因 なりやすい方
脱水・水分不足 発汗・下痢・発熱・水分摂取不足で体内バランスが崩れる 夏場・高齢者・運動後の方
電解質異常 カルシウム・マグネシウム・カリウム・ナトリウムの過不足 CKD患者・利尿薬使用中の方
筋疲労・過負荷 長時間の立ち仕事・運動のしすぎ・慣れない筋肉使用 立ち仕事・運動習慣がある方
血流障害 動脈硬化・末梢循環低下・長時間の同一姿勢 糖尿病・高齢者・喫煙者
神経障害 糖尿病性神経障害・腰椎疾患など 糖尿病の方・腰痛がある方
薬剤性 利尿薬・スタチン・一部の降圧薬など 高血圧・脂質異常症で治療中の方
冷え 筋肉の温度低下で収縮しやすくなる 冷え性の方・夜間に足が冷える方
妊娠 血流変化や神経・血管への圧迫 妊娠中の方

👨‍⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと

「外来で一番多い足のつりの原因は脱水です。成人では一般的に1日1.5〜2L程度の水分補給が必要とされており、多くの方が不足しています。そのため、よく足がつる方にはまず水分をしっかりとることを推奨しています。」

夜中に足がつる原因——なぜ夜間に多いのか

足のつりは日中よりも夜中や明け方に起こりやすい傾向があります。これは睡眠中の体の変化が複合的に関係しています。

理由 メカニズム
睡眠中の脱水 寝ている間は水分補給ができず、寝汗でさらに水分・電解質が失われる
体温・気温低下 夜間は気温が下がり血管が収縮するため、筋肉が冷えて収縮しやすくなる
長時間の同一姿勢 足が圧迫されて血流が低下し、筋肉への酸素・栄養供給が落ちる

👨‍⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと

「寝ている間は水分が摂れず脱水や電解質異常が起こりやすいこと、同じ姿勢でいることで足が圧迫され血流が低下する可能性があること、夜間の方が気温が下がり血管が収縮すること——など複合的な要因となります。」

糖尿病・腎臓病・高血圧がある方の足のつりの注意点

足がつる症状は誰にでも起こりえますが、糖尿病・慢性腎臓病(CKD)・高血圧のある方では特に注意が必要です。背景に病気そのもの、あるいは治療薬の影響がある場合があります。

糖尿病と足のつり

糖尿病がある方では、次のような仕組みで足がつりやすくなります。

  • 神経障害:末梢神経が障害されることで、筋肉への信号が乱れやすくなる
  • 血流障害:動脈硬化が進むと足先まで十分に血液が届きにくくなる
  • 高血糖による脱水:血糖値が高いと尿量が増え、水分不足になりやすくなる

HbA1cが高い状態が続いている方・足のしびれや感覚低下を伴う方は、血糖コントロールの見直しも重要です。

腎臓病(CKD)と足のつり

慢性腎臓病では、腎臓が電解質のバランスをうまく調整しにくくなるため、筋肉の収縮に関わるカルシウム・マグネシウム・カリウムなどの異常が起こりやすくなります。CKDでは脱水が悪影響を及ぼしやすい一方で、水分やカリウムの摂り方に制限が必要な場合もあります。自己判断でスポーツドリンクやサプリメントを増やすのではなく、かかりつけ医に相談しながら調整することが大切です。

利尿薬・降圧薬による足のつり

高血圧や心不全の治療で使われる利尿薬は、尿と一緒にカリウムやマグネシウムが失われやすくなり、足のつりの原因になることがあります。また脂質異常症の治療薬であるスタチンでも、筋肉症状が出ることがあります。薬を飲み始めてから足のつりが増えた場合は、自己判断で中止せず主治医に相談してください。

👨‍⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと

「脱水と関連する原因が電解質異常です。特に夏場は汗をよくかくことで電解質異常を呈することがあります。夏場に塩分を摂りましょうと言われるのは、ナトリウムの低下を防ぐ意味合いが強いです。また腎臓病や高血圧がある方は利尿剤を使用されている場合があり、一般的に使用される利尿剤は低ナトリウム・低カリウム・低マグネシウム血症を起こすことがあり、それらが足のつりの原因となることもよくあります。また糖尿病の方もあてはまりますが、動脈硬化が進んでいる患者さんは血流が低下しており、容易に血管内脱水を引き起こすことにより足がよくつるようになります。」

足がつったときの対処法・治し方

足がつったときは、慌てずに筋肉をゆっくり伸ばすことが基本です。無理に力を入れると、かえって痛みが強くなることがあります。

対処法 やり方・ポイント
つった筋肉を伸ばす ふくらはぎなら膝を伸ばしてつま先を手前にゆっくり引く
体勢を整える 転倒しないよう座る、または安全な場所で横になる
温める 温タオル・入浴・衣類で保温して筋肉をほぐす
やさしくマッサージ 痛みが少し落ち着いてから軽く行う
水分補給 落ち着いた後に水分を補給する

⚠️ 強い痛みが長引く・腫れや変色がある場合は受診を

こむら返りは通常数分で自然に改善しますが、痛みが長く続く・腫れや皮膚の変色がある・歩けないほどの痛みが続く場合は、肉離れや深部静脈血栓症(DVT)の可能性があるため、早めに受診してください。

足がつりを予防する方法

足のつりは、日々の生活習慣を整えることで予防しやすくなります。頻繁に起こる方は次の点を見直してみてください。

予防策 ポイント
水分補給 1日1.5〜2Lを目安にこまめに飲む。就寝前に白湯などをコップ1杯飲む習慣を
ミネラルを摂る 電解質(カルシウム・マグネシウム・カリウム)をバランスよく食事から摂る
入浴でからだを温める シャワーだけでなく湯船につかることで血管を温め拡張させる
就寝前ストレッチ ふくらはぎや足首周囲をゆっくり伸ばして血流をよくする
保温 冷房の効きすぎを避け、足元を冷やさない
薬の確認 治療薬との関係が疑わしい場合は医師に相談。自己中断は禁止

👨‍⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと

「一番の原因は脱水であるため、まずは水分を1日1.5〜2Lとれているか確認することから始めましょう。寝る前に白湯などをコップ一杯飲むようにすること・ミネラルをバランスよく摂るようにすること・シャワーだけでなくお風呂につかることで血管を温め拡張させること・ストレッチなどをして血流をよくすることなどが重要です。ただし、特にミネラルの摂取に関しては高血圧や腎臓病がある患者さんでは主治医の指示に従う必要があります。特に腎臓病の患者さんがカリウムを多量に摂取すると不整脈を起こし命の危険が出る場合があるので、必ず主治医に確認しましょう。」

こんな場合は受診を——受診が必要なサイン

次のような場合は、内科への相談をお勧めします。

  • 週に何度も足がつる
  • 夜中の症状で睡眠が妨げられている
  • 両足に頻繁に起こる
  • むくみ・しびれ・冷感・変色を伴う
  • 糖尿病・腎臓病・高血圧がある
  • 利尿薬や降圧薬を飲み始めてから増えた
  • こむら返りでは説明しにくい強い痛みが続く

足のつりの背景には、電解質異常・末梢動脈疾患・神経障害・深部静脈血栓症(DVT)など、確認したい病気が隠れていることがあります。

👨‍⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと

「上記のような予防法を行っても毎日のようにつる症状が起こるとき・利尿剤を使用しているとき・腎臓病を持っているときは一度受診を推奨します。原因を精査することで有効な内科的な治療法が見つかる場合もあります。」

よくある質問

Q. 足がつる原因は何ですか?

主な原因は脱水・電解質異常・筋疲労・血流障害・神経障害・薬の影響などです。1つだけでなく複数の要因が重なって起こることもあります。外来で最も多い原因は脱水で、水分補給を意識するだけで改善する方も少なくありません。

Q. 夜中に足がつるのはなぜですか?

睡眠中は水分補給ができず脱水しやすいこと・夜間の気温低下で血管が収縮すること・同じ姿勢が続き血流が低下することが複合的に重なるためです。就寝前にコップ1杯の水を飲む・足元を温める・ストレッチをするといった対策が有効です。

Q. 糖尿病があると足がつりやすいですか?

はい。糖尿病では神経障害・血流障害・高血糖による脱水の3つのルートで足がつりやすくなります。HbA1cのコントロールが悪い方では特に注意が必要です。頻繁に起きる場合は内科で血液検査を受けることをお勧めします。

Q. 足がつったときはどうすればいいですか?

まずつった筋肉をゆっくり伸ばすことが基本です。ふくらはぎなら膝を伸ばしてつま先を手前に引く方法が一般的です。落ち着いてから温めたり水分を補給したりすると楽になることがあります。数分で改善しない・腫れや変色がある場合は受診してください。

Q. 足のつりが繰り返す場合、何科を受診すればいいですか?

まずは内科で相談するのがよいでしょう。血液検査で電解質・腎機能・血糖を確認し、内服薬の見直しや原因の特定を行います。糖尿病・腎臓病・高血圧がある方はかかりつけ内科に相談するのが最も効率的です。


ゆう徳丸内科皮膚科へのご相談

足がつる症状が一時的なものであっても、繰り返す場合や持病のある方では、背景に確認すべき原因が隠れていることがあります。ゆう徳丸内科皮膚科では、一般内科の視点に加えて、糖尿病・腎臓病・高血圧などの慢性疾患をふまえながら、必要に応じて血液検査や内服内容の確認を行っています。「夜中のこむら返りが続く」「薬との関係が気になる」「健康診断で腎機能や血糖を指摘された」といった場合は、お早めにご相談ください。

まとめ

  • 外来で最も多い原因は脱水。まず1日1.5〜2Lの水分補給を確認する
  • 夜中に多い理由は睡眠中の脱水・気温低下・同一姿勢による血流低下の複合
  • 糖尿病では神経障害・血流障害・高血糖による脱水の3つのルートで起きやすい
  • CKDでは電解質異常が背景にあることがある。カリウムの自己補給は主治医に確認必須
  • 利尿薬・スタチンを飲んでいる方は薬剤性を疑い主治医に相談
  • 毎日のように繰り返す・利尿薬使用中・腎臓病がある場合は内科受診を

本記事は日常診療の視点から監修しています。症状の状態によって適切な対応は異なります。自己判断せず医療機関へご相談ください。

この記事の監修者

医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科 院長 吉田 悠

医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科

院長 吉田 悠

腎臓病・糖尿病などの慢性疾患から急性期疾患まで幅広く診療し、全身を総合的に診る視点を大切にしています。患者さまに寄り添った丁寧な説明と診療を心がけています。

経歴・所属学会
日本内科学会 総合内科専門医・認定内科医・元指導医
日本腎臓学会 腎臓専門医
日本透析学会 透析専門医
日本糖尿病協会 糖尿病認定医
日本高血圧学会 高血圧専門医
日本医師会 認定産業医
厚生労働省 臨床研修指導医
日本禁煙学会 認定指導者
元東京医科歯科大学(現東京科学大学) 腎臓内科 臨床講師
難病指定医

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