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フリースタイルリブレ2とは?使い方・スマホ読み取り・保険適用を糖尿病認定医が解説|
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フリースタイルリブレ2とは?使い方・スマホ読み取り・保険適用を糖尿病認定医が解説

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スマホで血糖値を管理したい・リブレ2の使い方を知りたい・保険が効くか確認したい方へ

フリースタイルリブレ2とは?使い方・スマホ読み取り・保険適用を糖尿病認定医が解説

フリースタイルリブレ2(FreeStyle Libre 2)の仕組み・リブレ1との違い・LibreLinkアプリでのスマホ読み取り方法・保険適用条件・費用を、院長自身の装着体験データとともに解説します。

この記事のポイント

  • リブレ2はリブレ1よりBluetooth・リアルタイムアラート機能が強化された持続血糖測定器
  • NFC対応スマホがあれば専用リーダー不要。FreeStyle LibreLink JPアプリで読み取り可能
  • 保険適用は「インスリン自己注射を1日1回以上」が条件。GLP-1薬のみは原則適用外
  • 院長自身が装着した実体験データ(食事・運動・飲酒別の血糖変動)を公開
  • 自費の場合はセンサー約7,500円・リーダー約7,000円。選定療養制度も利用可

フリースタイルリブレ2とは

フリースタイルリブレ2(FreeStyle Libre 2)は、アボット社が開発した間歇スキャン式持続血糖測定器(isCGM)です。上腕の後ろ側に500円玉ほどの小型センサーを貼り付けるだけで、皮下の間質液中のグルコース値を1分ごとに自動測定し、専用リーダーまたはスマートフォンアプリでいつでも確認できます。

従来の血糖測定は「クリニックや病院での採血」か「自宅での指先穿刺」しかなく、日常生活での血糖変動を把握することは困難でした。リブレ2を装着することで、食事・運動・飲酒がどれくらい血糖値に影響するかをリアルタイムで見える化できます。

血糖値を下げる食事や腎機能の管理に取り組んでいる患者さんにとって、自分の血糖変動のパターンを知ることは治療の大きな動機づけになります。

👨‍⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと

「私自身もリブレを実際に装着して体験しました。HbA1c 5.6%の私でも、ラーメン一杯やお米2合で血糖値が急上昇することが数値で明確にわかりました。採血でわかる血糖値は『点』に過ぎませんが、リブレを使うと『線』として血糖変動を把握できます。糖尿病の患者さんへの食事指導にも非常に役立つツールだと実感しています。」

リブレ2とリブレ1の違い

リブレ2はリブレ1の後継機種ですが、外見上の違いはほとんどありません。最大の違いはBluetooth機能とリアルタイムアラート機能の追加です。

比較項目 リブレ1 リブレ2
センサーサイズ 直径約35mm・厚さ約5mm 同じ(直径約35mm・厚さ約5mm)
装着期間 最大14日間 最大14日間
装着部位 上腕の後ろ側 上腕の後ろ側
Bluetooth なし あり(1分ごとに自動送信)
アラート機能 なし 高血糖・低血糖アラートあり
スマホ読み取り スキャン時のみ 常時自動送信+スキャン
測定精度(MARD) 約9〜12% 同等(約9〜12%)

センサーの装着方法・基本の使い方

センサーの装着は非常に簡単で、判子を押すような感覚で貼り付けるだけです。痛みはほとんどありません。以下はリブレ(フリースタイルリブレ)の実際のパッケージと装着の様子です。

※以下の写真はフリースタイルリブレ(初代)のものです。リブレ2もセンサーサイズ・装着方法・装着部位は同じです。

フリースタイルリブレ センサーパッケージ(500円玉程度の大きさ)
フリースタイルリブレのセンサーパッケージ。500円玉程度の大きさのセンサーが入っている。
フリースタイルリブレ パッケージの中身 センサーとアプリケーター
パッケージの中身。センサー本体とアプリケーター(装着用器具)の2つが入っている。
  1. 装着部位(上腕後ろ側)をアルコール綿で消毒し、乾燥させる
  2. センサーパックからアプリケーターとセンサーを取り出す
  3. センサーをアプリケーターにセットする
  4. 腕に押し当てて装着する(判子を押すイメージ。痛みはほぼない)
  5. 装着後60分のウォームアップ期間が必要(この間は測定できない)
  6. ウォームアップ完了後、リーダーまたはスマホでスキャンして使用開始
フリースタイルリブレ 装着前のセッティング方法
装着前のセッティング。アプリケーターにセンサーをセットした状態。
フリースタイルリブレ 上腕への装着後の様子
上腕後ろ側に装着した状態。目立たず、日常生活でもほぼ気にならない。

💡 装着のポイント

  • センサーは500円玉程度の大きさ。装着はとても簡単
  • 1個のセンサーで最大14日間使用可能
  • 防水仕様なので入浴・運動中もそのまま装着できる
  • ただし長時間の入浴やサウナ・強い摩擦は避けること
  • センサーのメモリーは8時間分のため、最低8時間おきにスキャンが必要

スマホでの読み取り方法——LibreLinkアプリの使い方

リブレ2は専用リーダーがなくても、NFC機能を搭載した対応スマートフォンとFreeStyle LibreLink JPアプリがあれば使用できます。以下はリーダーで実際に読み取ったときの画面です。アプリでも同様の画面が表示されます。

フリースタイルリブレ リーダー読み取り画面 血糖値とトレンドグラフ
リーダーをかざすだけで現在の血糖値とトレンドグラフが表示される。スマホアプリでも同様に確認できる。

対応機種・NFC機能について

  • スマホでセンサーを読み取るにはNFC(近距離無線通信)機能が必要
  • iPhoneはiPhone 7以降でNFC対応(モデルによりOSバージョン条件あり)
  • AndroidはNFC搭載機種が対象(設定からNFCをオンにする必要がある機種もあり)
  • 対応機種の詳細はアボット公式サイトの推奨端末一覧を必ず確認すること
  • 厚手または金属製のスマホケースはNFCの反応を妨げることがあるため注意

LibreLinkアプリの初期設定手順

  1. App Store / Google PlayでFreeStyle LibreLink JPをインストール
  2. アプリを起動し、利用規約・プライバシーポリシーに同意
  3. アカウントを新規作成(またはLibreViewアカウントでログイン)
  4. 国・地域・使用条件を設定
  5. 低血糖・高血糖のアラート値を設定
  6. 新しいセンサーを開始し、スマホのNFCでセンサーをスキャンして起動
  7. 60分のウォームアップ後、使用開始

リーダーとスマホアプリの比較

比較項目 専用リーダー スマホアプリ
費用 約7,000円(自費) 無料(スマホが必要)
読み取り方法 センサーにかざす NFC機能でスキャン
アラート受信 可 可(プッシュ通知)
LibreViewとの連携 手動アップロードが必要 自動同期
おすすめ スマホを持ちたくない方 ほとんどの方はアプリで十分

👨‍⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと

「NFC対応スマホをお持ちの方は専用リーダーは購入しなくてよいと思います。アプリの方がLibreViewとの自動同期もできますし、外来前にデータを私どもと共有していただくことで診察もスムーズに進みます。当院では希望される方へのLibreView登録サポートも行っています。」

LibreViewで医師とデータを共有する方法

LibreViewはリブレのグルコースデータをクラウドに保存し、患者と医師が共有できるシステムです。外来前にデータを送ることで診察時間の短縮にもつながります。

  • 2週間分の血糖変動グラフをパソコン・スマホでいつでも確認できる
  • 主治医と診療所IDを通じてデータをリアルタイム共有できる
  • 外来前に医師へデータを送ることで診察時間を短縮できる
  • 食事・運動との関係を時系列で振り返ることができる

医師とのデータ共有手順

  1. 医療機関から「診療所ID(医療プラクティスID)」を受け取る
  2. LibreViewのマイアカウントに診療所IDを入力して接続する
  3. 医師側がLibreViewプロフェッショナルアカウントからデータを閲覧できるようになる

院長の実体験レポート——食事・運動・飲酒で血糖値はどう変わる?

当院院長がフリースタイルリブレを実際に装着し、食事・飲酒・運動との血糖変動を記録しました。HbA1c 5.6%(糖尿病の診断基準以下)の院長でも、食事内容によって血糖値が大きく変動することが確認できました。

体験例① 糖質多めの休日——ラーメン・お酒で血糖はどう動く?

朝食:バナナ1本・ホットケーキ1枚・牛乳3杯 → 血糖値が上昇

昼食:鍋焼きうどん → 炭水化物が続き再度上昇

おやつ:ちくわぶ・はんぺん入りおでん → 上昇。同時にハイボールを開始

夕食:しゃぶしゃぶ(肉・野菜中心)→ 変化なし。ラーメン2玉を食べると急激に上昇

💡 蒸留酒(ウイスキー・焼酎・ハイボール)は血糖値をほぼ上げない。醸造酒(日本酒・ワイン・ビール)は血糖が上がりやすい。

フリースタイルリブレ 院長実体験 血糖変動グラフ 糖質多めの休日(ラーメン・ハイボール)
院長実体験データ①:糖質多めの休日の血糖変動。食パン・うどん・ラーメンで上昇、ハイボール(蒸留酒)では変化なし。

体験例② 筋トレをした休日——運動で血糖値は下がる?

朝:バナナ1本で軽い上昇後、筋トレ(スクワット・腹筋・背筋)で一時的に低下

昼食:焼肉丼(お米約2合)+ワイン → 血糖値が大幅に上昇

夕食:マグロ・ほっけ・豚汁のみ(お米なし)+ハイボール → 血糖変化なし

💡 無酸素運動(筋トレ)は一時的に血糖を下げる効果がある。お米2合+ワインの組み合わせは血糖値への影響が非常に大きい。

フリースタイルリブレ 院長実体験 血糖変動グラフ 筋トレ・焼肉丼・ワイン
院長実体験データ②:筋トレで一時的に低下後、お米2合+ワインで大幅上昇。夕食をお米なし+蒸留酒にすると変化なし。

2週間の平均血糖推移

LibreViewでは2週間分の平均血糖推移をグラフで確認できます。これにより、自分の生活習慣における血糖パターンを把握することができます。

フリースタイルリブレ LibreView 2週間の平均血糖推移グラフ
LibreViewで確認できる2週間の平均血糖推移。食事・運動の傾向が一目でわかる。

👨‍⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと

「リブレの最大の価値は『血糖のトレンドを見ること』にあります。今まで採血でわかる血糖値は『点』でしたが、リブレで初めて『線』として血糖変動を把握できます。お米の怖さとお酒の種類の違いを実体験してみて改めて実感しました。患者さんへの血糖値を下げる食事の説明にこの経験が活きています。」

保険適用の条件と費用

2022年4月の診療報酬改定により、保険適用の対象が大幅に拡大されました。

区分 保険適用 説明
インスリン自己注射を1日1回以上行っている方 ✅ 適用 1型・2型問わず対象。インスリンの種類・回数は問わない
低血糖を繰り返すなど血糖コントロールが不安定な方 ✅ 適用の場合あり インスリン未使用でも医師の判断で適用になるケースがある
GLP-1受容体作動薬のみ(マンジャロ・オゼンピック等) ❌ 原則適用外 インスリン注射を伴わない場合は保険適用外
内服薬のみの糖尿病 ❌ 原則適用外 自費または選定療養制度を利用

⚠️ GLP-1薬(マンジャロ・オゼンピック)のみの方へ

マンジャロ・オゼンピック・リベルサス等のGLP-1受容体作動薬だけを使用している場合は、原則として保険適用外となります。インスリン注射を「打っていること」が保険適用の条件です。ただし自費診療や選定療養制度でのご利用は可能ですので、詳しくは当院にご相談ください。

保険適用の場合の費用(2024年以降)

負担割合 センサー代(月2個) 検査料(D231-2) 目安合計
1割負担 約1,500円 約700円 約2,200円/月
2割負担 約3,000円 約1,400円 約4,400円/月
3割負担 約4,500円 約2,100円 約6,600円/月

※上記は目安です。医療機関により異なります。リーダーは保険算定の対象外のため別途費用が発生する場合があります。

自費診療・選定療養制度の場合

  • センサー1個:約7,500円(14日間分)
  • リーダー(読み取り機):約7,000円(1回のみ購入。スマホアプリ使用の場合は不要)
  • 選定療養制度:保険適用外の方でも一定の自己負担でリブレ2を使用できる制度。詳しくは当院にご相談ください

👨‍⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと

「よくある誤解として『インスリンを打っていないと使えない』と思っている患者さんがいますが、保険は使えなくても自費や選定療養制度でご利用いただけます。内服薬のみの2型糖尿病で食事管理に悩んでいる方にも、数週間だけ試してみることをお勧めしています。自分の血糖変動を『見える化』するだけで食事改善のモチベーションが大きく変わります。」

注意点・デメリット

指先採血との誤差について

リブレ2が測定するのは血液中の血糖値ではなく、間質液中のグルコース値です。血液との間に数分程度の時間差と一定の誤差があります。

  • 精度の指標(MARD):リブレ約9〜12%、指先採血約5〜7%
  • 急激な血糖変動時(食直後・運動直後)は誤差が大きくなりやすい
  • 低血糖症状が強い場合は必ず指先採血で確認すること

⚠️ 検査・処置時の注意

  • MRI検査前:センサーを必ず取り外すこと(リブレ2のセンサーはMRI非対応)
  • CT・レントゲン撮影前:施設の指示に従い、装着していることを事前に申告
  • 手術・内視鏡検査:担当医に事前に相談すること
  • 防水性:日常生活・入浴・運動は問題なし。長時間のサウナや強い摩擦は避ける
  • 皮膚トラブル:発赤・かゆみ・かぶれ・水疱が起こることがある。症状が強い場合は使用中止または貼付部位を変更
  • スマホケース:厚手・金属製ケースはNFCの反応を妨げる場合がある

よくある質問

Q. フリースタイルリブレ2はスマホだけで使えますか?

NFC機能を搭載した対応スマートフォンがあれば、専用リーダーなしでFreeStyle LibreLink JPアプリのみで使用できます。スマホケースが厚い場合は読み取りにくいことがあります。対応機種はアボット公式サイトでご確認ください。

Q. GLP-1薬(マンジャロ・オゼンピック)だけ使っています。保険は効きますか?

GLP-1受容体作動薬のみでインスリン注射を行っていない場合、原則として保険適用外となります。自費診療または選定療養制度でのご利用は可能です。詳しくは当院にご相談ください。

Q. 糖尿病と診断されていない人でも使えますか?

使用自体は可能ですが自費診療となります。血糖値が気になる方・食事管理を徹底したい方・予防目的での使用も当院では対応しています。院長自身もHbA1c 5.6%の状態で装着し、体験データを取得しています。

Q. リブレ2の費用は医療費控除の対象になりますか?

医師の指示に基づく治療目的での使用であれば、医療費控除の対象となります。自費分の領収書を保管しておいてください。詳細は税務署または担当税理士にご確認ください。

Q. MRI検査前にリブレを外すのを忘れたらどうなりますか?

リブレ2のセンサーはMRI非対応です。MRI検査前には必ず取り外してください。外し忘れた場合はMRI担当スタッフに必ず伝えてください。センサーへの損傷や検査への影響が生じる可能性があります。

Q. リブレ2とDexcom G7はどちらがいいですか?

目的によって異なります。リブレ2は装着期間14日間・手頃な価格・手軽さが強みで、多くの糖尿病患者さんに適しています。Dexcom G7は常時リアルタイム送信・ウォームアップ約30分(リブレ2は約1時間)で、より厳密な血糖管理が必要な方向きです。まずはリブレ2から始めることをお勧めします。


ゆう徳丸内科皮膚科へのご相談

ゆう徳丸内科皮膚科では、フリースタイルリブレ2の導入・LibreView登録サポート・保険適用の確認まで丁寧にご案内しています。糖尿病外来・内分泌代謝科・肥満症外来でご相談いただけます。「保険が使えるか確認したい」「スマホで使えるか試してみたい」という方もお気軽にお問い合わせください。

まとめ

  • リブレ2はリブレ1よりBluetooth・リアルタイムアラート機能が強化されたisCGM
  • センサーは上腕後ろ側に装着し、最大14日間使用可能。防水性あり
  • NFC対応スマホ+FreeStyle LibreLink JPアプリで専用リーダーなしで使用できる
  • LibreViewを活用すると医師とのデータ共有・診察時間短縮につながる
  • 保険適用はインスリン自己注射を1日1回以上が条件。GLP-1薬のみは原則適用外
  • 自費はセンサー約7,500円。選定療養制度の利用も可能
  • MRI前はセンサーを必ず取り外すこと
  • 院長実体験:ラーメン・お米・醸造酒が血糖を大きく上げる。筋トレは一時的に下げる

本記事は日常診療の視点から監修しています。症状の状態によって適切な対応は異なります。自己判断せず医療機関へご相談ください。

この記事の監修者

医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科 院長 吉田 悠

医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科

院長 吉田 悠

腎臓病・糖尿病などの慢性疾患から急性期疾患まで幅広く診療し、全身を総合的に診る視点を大切にしています。患者さまに寄り添った丁寧な説明と診療を心がけています。

経歴・所属学会
日本内科学会 総合内科専門医・認定内科医・元指導医
日本腎臓学会 腎臓専門医
日本透析学会 透析専門医
日本糖尿病協会 糖尿病認定医
日本高血圧学会 高血圧専門医
日本医師会 認定産業医
厚生労働省 臨床研修指導医
日本禁煙学会 認定指導者
元東京医科歯科大学(現東京科学大学) 腎臓内科 臨床講師
難病指定医

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