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尿酸値が高い・痛風の治し方|原因・初期症状・食事を腎臓内科専門医が解説|
医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科|
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尿酸値が高い・痛風の治し方|原因・初期症状・食事を腎臓内科専門医が解説

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健康診断で「尿酸値が高め」と言われたものの、痛みもないし様子を見ていいのか迷っている方は少なくありません。板橋区・練馬区・東武練馬周辺で内科・腎臓内科を診療している立場からお伝えすると、尿酸値の異常は痛風だけの話ではなく、腎臓や尿路結石、生活習慣病まで含めて考えることが大切です。

健診で尿酸値を指摘された方・足の痛みで痛風を疑っている方へ

尿酸値が高い・痛風の治し方|原因・初期症状・食事を腎臓内科専門医が解説

尿酸値が高い原因、痛風の初期症状・発作時の対処、食べてはいけないもの一覧、薬の選び方まで、腎臓内科専門医の視点からわかりやすく解説します。

この記事のポイント

  • 尿酸値が高い原因には「産生過剰型」と「排泄低下型」があり、タイプによって薬の選び方が変わります
  • 痛風発作は夜間の突然の激痛が特徴。足の親指・足首・膝に多く、前兆期のコルヒチンが有効
  • 発作中に尿酸降下薬を新たに開始してはいけない(発作が長引くリスク)
  • 食事はビールだけでなくアルコール全般・プリン体・体重管理まで含めて見直す
  • 痛風は内科・腎臓内科を受診。CKD・高血圧・糖尿病との合併管理が重要

尿酸値が高い原因:なぜ尿酸は溜まるのか

生活習慣病として発症することが多く、体重が多い方や飲酒量が多い方が発症しやすいとされています。ゆう徳丸内科皮膚科でも同様の傾向が強く、逆に言えば、生活習慣を正すことで改善する病気の代表格と言えます。

尿酸値が高いとは、血液中の尿酸が過剰に増えた状態です。日本のガイドラインでは、血清尿酸値が7.0 mg/dLを超えると高尿酸血症と定義されます。

産生過剰型と排泄低下型

タイプ 原因 なりやすい人
産生過剰型 体内でプリン体→尿酸が作られすぎる 暴飲暴食・激しい運動・遺伝的体質
排泄低下型 腎臓から尿酸をうまく出せない 腎機能低下・利尿薬使用・肥満・飲酒
混合型 両方が重なっている 生活習慣病を複数持つ方に多い

実際の外来では排泄低下型が最も多く見られます。この分類は後述する薬の選び方に直結するため、「なぜ高いのか」の原因を特定することが治療の第一歩です。

男性・女性で原因が異なる点

  • 男性(30〜50代):プリン体摂取量が多い・飲酒習慣・肥満が主な原因。痛風の約9割は男性
  • 女性(閉経前):エストロゲンが尿酸排泄を助けるため若い女性の痛風はまれ
  • 女性(閉経後):エストロゲンが減少し尿酸値が上昇しやすくなる。50代以降は要注意

尿酸値の基準値

男性 女性
正常範囲 〜7.0 mg/dL 〜7.0 mg/dL
高尿酸血症 7.0 mg/dL超 7.0 mg/dL超
痛風発作リスク上昇 8.0 mg/dL超が続く場合 同左

無症状でも放置してはいけない理由

  • 痛風発作:尿酸塩結晶が関節に沈着し、突然の激痛を起こす
  • 腎機能低下・CKD進行:尿酸の沈着が腎臓を傷め、クレアチニン値の上昇や慢性腎臓病(CKD)につながる。高尿酸血症とCKDは互いを悪化させる
  • 尿路結石:腎臓・尿管に結晶が詰まり、血尿や激しい腰痛の原因になる

痛風の初期症状・前兆サイン

片足が腫れあがってサンダルで受診したり、診察室に入ってくる際にすでに足を引きずって入ってくる方が多いのが特徴です。「痛風」=「風が吹くだけで痛い」という特徴をよく実感する疾患です。

痛風発作は「何となく痛い」ではなく、「急にものすごく痛い」という形で始まることが多いのが特徴です。夜間から明け方に突然発症し、初回は捻挫や外傷と間違われることもあります。

発作前の前兆サイン

  • 関節のむずむず感・違和感(発作の数時間〜1日前に出ることがある)
  • 足の親指や足首のだるさ・軽い熱感
  • 前兆期にコルヒチン0.5mgを1錠服用すると発作を頓挫できる(コルヒチン先取り療法)

痛風発作の典型的な症状

症状の分類 主な症状
痛みの特徴 シーツが触れるだけでもつらいほどの激痛
好発部位 足の親指の付け根(第1中足趾節関節)が最多。足首・膝・手首にも起こる
局所所見 患部が赤く腫れ上がる、熱感
全身症状 発熱を伴うこともある
経過 数日〜1週間ほど続き、その後自然に落ち着くことが多い

⚠️ 注意:「痛みが引いたから治った」は大きな誤解

関節に残った尿酸塩結晶が再発を繰り返し、放置すると痛風結節・腎障害に至ります。また、痛風発作の最中に尿酸降下薬を新たに開始すると、発作が長引いたり悪化したりします。急性期はまず炎症を抑えることが先決です。

発作が起きたらどうする?

  • 患部を冷やして安静を保つ(温めると悪化することがある)
  • NSAIDsで炎症を抑える
  • 前兆の段階でコルヒチンを先取りする

⚠️ CKDがある方へ

腎機能が低下している場合、NSAIDsの連用が腎臓の負担になります。市販の鎮痛薬を自己判断で長く使う前に必ず医師へ相談ください。

痛風の治し方:発作期と寛解期で対応が変わる

その他の生活習慣病でも言えることですが、痛いときは通院するものの痛くなくなると通院が途絶えてしまうのも特徴です。高尿酸血症は腎不全や心不全のリスクにもつながり、昔は「痛風腎」で透析になってしまう方もいました。今は治療薬が進化しているため、高尿酸血症のみで透析になる方は滅多にいませんが、治療を怠ればそのリスクはあります。

痛風の治し方は「発作が起きているとき(急性期)」と「発作が落ち着いているとき(寛解期・予防期)」でまったく異なります。この違いを理解することが治療の基本です。

急性期(発作中)の対処

  • NSAIDs・コルヒチンで炎症を鎮める
  • 患部の安静・冷却
  • この時期に新たに尿酸降下薬を開始しない(発作が遷延するリスク)

寛解期(発作後)の根本治療

  • 尿酸降下薬を開始し、血清尿酸値を6.0 mg/dL以下に維持する
  • 食事療法・飲水量・体重管理を組み合わせる
  • 導入初期はコルヒチン0.5〜1.0 mg/日を数か月併用し、薬開始に伴う発作を予防する

発作が落ち着いた後に通院をやめてしまう方が非常に多いのですが、痛風の根本原因は高尿酸血症が続いていることにあります。再発予防のための管理こそが本当の「治し方」です。

目標:血清尿酸値6.0 mg/dL以下を長期維持
関節の結晶が徐々に溶け出し、発作頻度が減っていきます。

痛風・高尿酸血症の食事療法:食べてはいけないもの一覧

どの生活習慣病でも同様ですが、過度に制限する必要はありません。ご本人が続けられるレベルで続けることが重要です。また、水分を取るだけでも尿酸値は下がることがあまり知られていません。積極的に水を飲むようにしましょう。

痛風の食事療法というと「食べてはいけないものを全部避ける」と考えがちですが、長続きしません。大事なのは、プリン体・アルコール・肥満の3点をバランスよく管理することです。

プリン体が多い食品一覧(控えたいもの)

リスク 食品 目安プリン体(100gあたり)
特に多い ⚠️ レバー・白子・干物(あじ・いわし)・魚卵 200〜300 mg以上
多め えび・帆立・かつお・まぐろ 100〜200 mg
注意 ビール・発泡酒 液体でも高め+アルコール効果
少ない(OK) 乳製品・卵・野菜・米・パン ほぼ0〜50 mg

アルコールはビールだけの問題ではない

日本酒・焼酎・ハイボールでも、アルコール自体が①尿酸産生を促進し、②脱水で排泄を低下させるため、種類を問わず飲み過ぎれば尿酸値は上がります。

ポイント:「ビールをやめたから安心」ではなく、アルコール全体の量を控えることが重要です。

積極的に取り入れたい食品

  • 乳製品(牛乳・ヨーグルト):尿酸排泄を促す効果が報告されている
  • コーヒー:適量であれば尿酸値を下げる可能性があるとされる
  • 水分(1日2L目安):尿量を保つことで尿酸の排泄を助ける
  • 野菜・海藻:プリン体が少なく継続しやすい

体重管理も重要

食事のプリン体を細かく管理するより、全体のカロリー管理・体重減少のほうが尿酸値改善に効果的なことも少なくありません。

内科で行う検査と治療の流れ

尿酸値は血液検査を行わなければ分かりません。また、単純に数値だけで痛風の診断がつくわけではなく、症状の場所や発症様式なども合わせて総合的に診断していきます。産生過剰型なのか排泄低下型なのかは基本的に腎臓内科の領域ですので、必要な場合は尿検査も重要です。

初診時に行う主な検査

検査項目 わかること
血液検査(尿酸・eGFR・BUN・Cr) 尿酸値と腎機能(クレアチニン・eGFR)を同時に評価。CKDの合併を見逃さない
血液検査(肝機能・脂質・血糖) 生活習慣病の合併を確認
尿検査(蛋白尿・尿pH・尿酸排泄量) 産生過剰型か排泄低下型かの判断
関節液検査(必要時) 尿酸塩結晶の確認・感染性関節炎との鑑別

尿酸降下薬の種類と選び方

分類 主な薬品名 特徴 向いているケース
産生抑制薬 フェブキソスタット(フェブリク) CKD患者でも使いやすい 腎機能低下・尿路結石あり
産生抑制薬 アロプリノール(ザイロリック) 古典的標準薬、腎機能に応じた減量が必要 腎機能が保たれている方
排泄促進薬 ベンズブロマロン(ユリノーム) 尿酸排泄を増やす、尿アルカリ化が必須 排泄低下型・腎機能良好

合併症管理

血清尿酸値6.0 mg/dL以下を長期維持することが基本目標です。痛風を持つ方は高血圧・めまい糖尿病を合わせて持つことが多く、これらをまとめて管理できる内科での診療が適しています。

痛風は何科を受診すべきか

産生過剰型か排泄低下型かも重要になる場面が多く、腎臓内科専門医での受診がおすすめです。

「足が痛い=整形外科」というイメージがありますが、痛風・高尿酸血症の根本管理は内科が担います。

内科・腎臓内科が適している理由

  • 高尿酸血症とCKDは互いを悪化させる関係にあり、腎機能評価が不可欠
  • 高血圧・糖尿病・脂質異常症を合わせて持つことが多く、まとめて管理できる
  • 使用中の降圧薬・利尿薬が尿酸値に影響していることがある
  • 再発予防の尿酸降下薬は内科で長期管理するのが基本

当院(板橋区東武練馬)での受診の流れ

STEP 1 初診(問診・検査)

症状・既往歴・生活習慣・内服薬を確認。血液検査・尿検査で尿酸値と腎機能(eGFR)を評価します。

STEP 2 結果説明・方針決定

食事指導のみで様子を見るか、薬物療法に進むかを一緒に相談します。

STEP 3 定期フォロー

尿酸値・腎機能の推移を確認しながら調整を続けます。

よくある質問

Q. 尿酸値が高いと必ず痛風になりますか?

必ずしもなりません。高尿酸血症があっても無症状のままの方もいます。ただし尿酸値が高い状態が続くと痛風発作・腎機能低下・尿路結石のリスクが上がるため、放置せず内科で評価を受けることが勧められます。

Q. 痛風発作が起きたらすぐ病院に行くべきですか?

できるだけ早く受診することをお勧めします。発作中はNSAIDsやコルヒチンで炎症を抑える治療を行います。ただし発作中に尿酸降下薬を新たに開始すると発作が長引くリスクがあるため、治療のタイミングは医師の判断に従ってください。

Q. 痛風は食事だけで治りますか?

軽度の高尿酸血症では食事・飲水・体重管理だけで改善する場合もあります。ただし痛風発作を繰り返す・尿酸値が高い・腎機能低下を合併している場合は、食事療法に加えて尿酸降下薬が必要になることがほとんどです。

Q. 腎臓が悪いと痛風の薬は使えませんか?

腎機能が低下していても使える尿酸降下薬はあります。特にフェブキソスタット(フェブリク)はCKD患者でも比較的使いやすい薬です。一方でアロプリノールは腎機能に応じた減量が必要で、NSAIDsの長期使用は腎臓への負担になります。腎機能に応じた薬の選択が重要なため、必ず医師に相談してください。

Q. 痛風は何科を受診すればいいですか?

内科・腎臓内科が適しています。高尿酸血症の原因分類(産生過剰型か排泄低下型か)・腎機能評価・高血圧・糖尿病などの合併症管理まで含めて対応できるためです。足の痛みだけを診るなら整形外科でも対応できますが、根本的な管理は内科で行います。


板橋区・練馬区で尿酸値・痛風が気になる方はご相談ください

健診で尿酸値が高いと言われた方、痛風発作が起きた方、腎機能も一緒に確認したい方は、ゆう徳丸内科皮膚科の腎臓内科・内分泌代謝科にお気軽にご相談ください。

当院では血液検査・尿検査を通じて尿酸値と腎機能を総合的に評価し、生活習慣指導から薬物療法まで一貫して対応します。板橋区徳丸・赤塚・練馬区で痛風・高尿酸血症が気になる方はお気軽にご連絡ください。

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まとめ

  • 尿酸値が高い原因は「産生過剰型」と「排泄低下型」があり、タイプで薬の選び方が変わる
  • 痛風発作は夜間の突然の激痛。足の親指・足首・膝に多い。前兆期のコルヒチンが有効
  • 発作中に尿酸降下薬を新たに開始してはいけない
  • 食事はビールだけでなくアルコール全般・プリン体・体重管理まで含めて見直す
  • 痛風は内科・腎臓内科へ。CKD・高血圧・糖尿病との合併管理が重要

この記事の監修者

医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科 院長 吉田 悠

医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科

院長 吉田 悠

腎臓病・糖尿病などの慢性疾患から急性期疾患まで幅広く診療し、全身を総合的に診る視点を大切にしています。患者さまに寄り添った丁寧な説明と診療を心がけています。

経歴・所属学会
日本内科学会 総合内科専門医・認定内科医・元指導医
日本腎臓学会 腎臓専門医
日本透析学会 透析専門医
日本糖尿病協会 糖尿病認定医
日本高血圧学会 高血圧専門医
日本医師会 認定産業医
厚生労働省 臨床研修指導医
日本禁煙学会 認定指導者
元東京医科歯科大学(現東京科学大学) 腎臓内科 臨床講師
難病指定医

院長情報を詳しく見る

本記事は、日本痛風・尿酸核酸学会「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版」、日本腎臓学会「CKD診療ガイド2024」を踏まえ、日常診療の視点から監修しています。
※症状・腎機能・内服薬の内容によって適した治療は異なります。自己判断で市販薬や尿酸降下薬を開始・中断せず、医療機関でご相談ください。

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