医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科|
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糖尿病と診断された方・HbA1cが高い方・将来の合併症が不安な方へ
糖尿病の合併症「しめじ・えのき」を腎臓専門医が解説
糖尿病の合併症「しめじ(神経・目・腎臓)」「えのき(壊疽・脳梗塞・狭心症)」の症状・進行・予防を解説。腎症は腎臓専門医・透析専門医が、足病変は皮膚科専門医が対応します。
糖尿病の合併症は、血糖値が高い状態が続くことで血管や神経が少しずつ傷つき、目・腎臓・神経、さらに心臓や脳、足にまで障害が広がる病態です。早い段階では自覚症状が乏しいことが多く、症状が出た時点ではかなり進行している場合もあるため、血糖管理と定期検査が重要です。この記事では、糖尿病の合併症を「し・め・じ」(三大合併症)と「え・の・き」(動脈硬化)の2つの覚え方で整理し、糖尿病認定医・腎臓専門医・透析専門医の視点からわかりやすく解説します。とくに糖尿病で最も深刻な合併症の一つである腎症(糖尿病性腎症)については、腎臓専門医・透析専門医として、早期発見から透析が必要になった段階まで一貫して管理できる体制を整えています。
この記事のポイント
糖尿病では、慢性的な高血糖によって血管の内側や神経が障害され、全身の臓器に影響が及びます。とくに細い血管では神経障害・網膜症・腎症が起こりやすく、太い血管では動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞、足病変の原因になります。
さらに、糖尿病の合併症リスクは血糖だけで決まるわけではありません。高血圧・脂質異常症・肥満・喫煙などが重なると、腎臓や心血管のリスクがより高まり、総合的な管理が必要になります。
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「血糖値が高い状態が続くと、血管がダメージを受けて、血管が細くなり、また脆くなっていきます。糖尿病は『血管の病気』であり、軽度のダメージでは何の症状も出ませんが、逆に言えば、自覚症状が出るような状態ではかなり進行している可能性が高いと言ってもいいでしょう。」
糖尿病に特有の細小血管障害として、神経障害・網膜症・腎症の3つが知られています。覚え方として「し・め・じ」を使うと、患者さんにも伝わりやすく、診療の場でも説明しやすい構成です。
| 覚え方 | 合併症 | 主な症状・リスク |
|---|---|---|
| し | 神経障害 | しびれ・感覚低下・こむら返り・立ちくらみなど |
| め | 網膜症 | 自覚症状なく進行し、重症化すると視力低下や失明の原因になる |
| じ | 腎症 | 尿蛋白や腎機能低下から始まり、進行すると透析が必要になることがある |
糖尿病神経障害は、三大合併症の中でも比較的早い時期からみられやすい合併症です。手足のしびれ・感覚の鈍さ・足がつる・冷えやほてり・立ちくらみなどがみられ、痛みに気づきにくくなることで足の傷ややけどを見逃す原因にもなります。初期には軽い違和感だけのことも少なくありませんが、足病変の予防にも直結するため、足の感覚異常や歩きにくさを軽視しないことが大切です。
糖尿病網膜症は、網膜の細い血管が障害されることで起こり、日本でも糖尿病の重要な失明原因の一つです。こわい点は、かなり進行するまで見え方の変化が乏しい場合があることで、「症状がないから大丈夫」とは言えません。そのため、糖尿病と診断されたら定期的な眼科受診が必要です。内科通院だけで安心せず、年1回以上の眼科通院で網膜症のチェックを受け、眼科と連携して管理することが推奨されます。
糖尿病性腎症は、腎臓の細い血管が障害されて、尿蛋白やアルブミン尿が出現し、徐々に腎機能が低下していく合併症です。進行すると慢性腎臓病(CKD)から末期腎不全に至り、透析が必要になることがあります。実際、新たに透析を始める方の原因疾患として糖尿病性腎症は最も多く、糖尿病の合併症の中でも生活への影響が非常に大きいものです。早期発見には尿検査と腎機能評価が重要で、eGFRや尿蛋白・微量アルブミン尿の確認が診療の基本です。糖尿病性腎症の進行抑制では、血糖管理に加えて血圧管理や腎保護治療(ケレンディア®などの薬剤)を組み合わせる視点が欠かせません。
🩺 糖尿病性腎症は腎臓専門医・透析専門医が管理します
糖尿病性腎症は、放置すると透析につながる最も重要な合併症の一つです。当院の院長は糖尿病認定医であると同時に、腎臓専門医・透析専門医です。尿中微量アルブミンによる早期腎症の発見から、eGFR・クレアチニンの経過観察、ケレンディア®などの腎保護治療、そして万が一腎不全に至った場合の管理まで、糖尿病と腎臓を一人の専門医が一貫して診られるのが当院の大きな特徴です。健診で尿蛋白やクレアチニンの異常を指摘された糖尿病の方は、ぜひ早めにご相談ください。
糖尿病では細い血管だけでなく、太い血管にも動脈硬化が進みます。その結果、足の壊疽・脳梗塞・狭心症・心筋梗塞といった命や生活の質に直結する合併症が起こりやすくなります。「え・の・き」という覚え方は、患者さんに大血管障害の重要性を伝えるうえで有用です。三大合併症だけを意識していると、心臓や脳、足の重大な病気を見落としかねないため、全身管理として説明することが大切です。
| 覚え方 | 合併症 | 主な症状・リスク |
|---|---|---|
| え | 壊疽(えそ) | 傷が治りにくく、感染や壊死が進むと切断につながることがある |
| の | 脳梗塞 | 麻痺・ろれつが回らない・言葉が出ないなどの症状を起こす |
| き | 狭心症・心筋梗塞 | 胸痛・圧迫感・息切れなどを起こし、突然死の原因にもなる |
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「『し・め・じ(神経障害・眼(網膜症)・腎不全)』は細い血管の合併症であり、合併症の中では比較的早期に起きてくるものです。太い血管にまで合併症が及んでくると、『え・の・き((足の)壊疽・脳梗塞・狭心症)』の合併症を起こします。実際、糖尿病が原因で透析になってしまう人は、新規で透析になってしまう方の半数近くを占めると言われていますが、透析導入になった時点ですでに狭心症を発症している人はその半分程度いると報告されています。」
糖尿病では神経障害で痛みに気づきにくくなり、さらに血流障害が加わることで、足の小さな傷が治りにくくなります。その結果、潰瘍や感染、壊疽へ進み、重症例では足の切断が必要になることがあります。毎日のフットチェック・合わない靴を避けること・爪や皮膚トラブルを放置しないことが予防の基本です。足の色が悪い・傷が治らない・熱感や腫れがある場合は早めの受診が必要です。
🦶 足病変は皮膚科専門医が対応します
糖尿病の足病変(足の傷・たこ・うおのめ・爪のトラブル・水虫・皮膚の感染)は、悪化すると壊疽につながる重要な合併症です。当院は内科だけでなく皮膚科専門医が常駐しているため、糖尿病の血糖管理と足の皮膚トラブルのケアを一つのクリニックで同時に受けていただけます。気になる足の傷や皮膚の変化は、早めにご相談ください。
糖尿病は動脈硬化を進め、脳の血管が詰まる脳梗塞のリスクを高めます。手足の麻痺・しびれ・ろれつ障害・視野異常・ふらつきなどが突然出た場合は、時間との勝負です。とくに高血圧・脂質異常症・喫煙が重なると脳血管イベントの危険性はさらに高まります。日頃から血圧や脂質も含めて管理することが、脳梗塞予防には不可欠です。
心臓の血管に動脈硬化が進むと、狭心症や心筋梗塞を起こします。糖尿病では神経障害のため典型的な強い胸痛が出ないまま進行することもあり、息切れ・胸部圧迫感・背中の痛み・だるさなどがサインになる場合があります。狭心症や心筋梗塞の予防でも、血糖に加えて血圧・脂質・体重・喫煙の管理が重要です。胸の違和感を繰り返すときは、自己判断せず早めに医療機関へ相談してください。
糖尿病の合併症は、血糖異常の程度と期間に応じて少しずつ進行します。一般に神経障害は比較的早期からみられやすく、網膜症や腎症は数年から十数年かけて進むことがありますが、個人差が大きく、診断時点ですでに合併症が見つかることもあります。また、糖尿病予備群の段階でも動脈硬化リスクが完全にゼロというわけではありません。健診でHbA1cや血糖値の異常を指摘されたら、症状がなくても生活習慣の見直しと受診を検討することが大切です。
合併症予防の基本は、血糖管理を土台にしながら、血圧・脂質・体重・禁煙もあわせて整えることです。日常診療では、次のような継続が重要です。
| やること | 目的・ポイント |
|---|---|
| HbA1cを定期的に確認する | 血糖コントロールの状態を把握し、合併症リスクを下げる |
| 尿検査・腎機能検査 | 尿蛋白・微量アルブミン尿・eGFRで腎症を早期発見する |
| 年1回以上の眼科受診 | 自覚症状が出る前に網膜症を発見する |
| 足を毎日観察する | 傷・変色・爪トラブルを放置せず、壊疽を防ぐ |
| 食事・運動・減量・禁煙 | 血糖・血圧・脂質・体重を総合的に整える |
肥満が関与する2型糖尿病では、体重管理そのものが血糖・血圧・脂質・腎・心血管リスクの改善につながります。必要に応じて薬物療法も組み合わせながら、無理なく続けられる治療計画を立てることが重要です。
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「糖尿病は合併症の病気であるため、合併症を起こさないようにすることが重要です。そのためには、長くしっかり病気と付き合うことが重要であり、続かないような食事制限や運動習慣を1か月やるよりは、続く程度のものを1年続けられることを選択しましょう。ある程度糖尿病に慣れてくると、これくらい食べるとHbA1cがこれくらい悪化するのか、など自身でも感覚をつかめてくることが多いです。1〜2か月毎に血液検査を行い、HbA1c 7%未満が続くように治療すること、最低年1回は眼科を受診し網膜症のチェックを受けること、尿検査を行いタンパク尿(特に尿中の微量アルブミン)が検出されないかチェックすること、足を定期的にチェックすることが重要です。当院では、インスリンやGLP-1受容体作動薬を始めとした専門的な糖尿病の治療から、腎不全発症後まで、専門医の資格を持った内科医師が対応可能です。また、足病変に関しても皮膚科専門医が常駐しているため、多くの合併症の管理を当院で行うことが可能です。糖尿病や腎臓病の治療は日々目まぐるしく進歩していきます。ケレンディア®などを始め、専門的な治療をご希望の際はいつでもご来院ください。」
糖尿病の三大合併症は、神経障害・網膜症・腎症の3つです。頭文字をとって「し・め・じ」と覚えると分かりやすく、いずれも細い血管が傷つくことで起こります。進行すると手足のしびれ・失明・透析につながることがあります。
神経障害は比較的早期からみられることがあり、網膜症や腎症は数年から十数年かけて進行することがあります。ただし個人差があり、診断時点ですでに合併症がみつかることもあるため、早期から定期検査が必要です。
早期であれば進行を抑えたり、一部の改善が期待できる場合がありますが、進行した網膜症や腎症は元に戻りにくいことがあります。そのため、治療の中心は早期発見と継続的な管理です。
血糖管理に加えて、血圧・脂質・体重の管理、禁煙、定期的なHbA1c・尿検査・眼科受診・足の観察が大切です。糖尿病は全身の病気なので、生活習慣と内服治療を含めた総合管理が予防につながります。
本当です。糖尿病では神経障害と血流障害が重なり、足の傷が治らず壊疽に進行して、重症例では切断が必要になることがあります。日頃から足を観察し、傷や皮膚の異常があれば早めに受診することが重要です。当院では皮膚科専門医が足の皮膚トラブルに対応しています。
はい。当院の院長は糖尿病認定医であると同時に、腎臓専門医・透析専門医です。尿中微量アルブミンによる早期腎症の発見から、eGFR・クレアチニンの経過観察、ケレンディア®などの腎保護治療、腎不全に至った場合の管理まで、糖尿病と腎臓を一人の専門医が一貫して診ることができます。健診で尿蛋白やクレアチニンの異常を指摘された方は、ぜひご相談ください。
糖尿病の合併症は、症状が出る前から定期的に評価し、血糖だけでなく血圧・脂質・腎機能・足病変まで含めて管理することが大切です。とくに糖尿病性腎症は、腎臓専門医・透析専門医として早期から透析まで責任を持って管理いたします。健診でHbA1c高値や血糖異常・尿蛋白・クレアチニン高値を指摘された方、しびれ・見えにくさ・尿異常・足の傷が気になる方は、早めの相談が合併症予防につながります。
当院だからできる合併症の一括管理
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本記事は日常診療の視点から監修しています。症状や数値の状況によって適切な対応は異なります。自己判断せず医療機関へご相談ください。