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突然の動悸・胸のドキドキが気になる方へ
動悸の原因とは?何科を受診すべきか・対処法を内科医が解説
動悸の原因(不整脈・甲状腺・貧血・ストレス・更年期)と受診の目安を、腎臓内科・総合内科専門医の院長がわかりやすく解説します。
突然、胸がドキドキしたり、脈が飛ぶように感じたりすると、「この動悸の原因は大丈夫なのだろうか」「何科を受診すればいいのだろうか」と不安になる方は少なくありません。動悸の原因は不整脈だけでなく、甲状腺の病気、貧血、ストレス、更年期、カフェインやアルコールなど幅広く、症状の出方によって受診の目安が変わります。
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「動悸は、命にかかわるような心臓の病気からストレスなどのメンタル面によるものまで、多くの原因があります。基本となる検査は心電図(または24時間心電図:ホルター心電図)になりますが、当院でどちらも行うことが可能です。心電図検査で緊急性があると判断された場合はすぐに適切な医療機関へご紹介いたします。緊急性がない場合は、そのまま原因に応じて当院で治療を行うことが可能ですので、動悸でお困りの方はいつでもご受診ください。」
この記事のポイント
動悸とは、普段は意識しない心臓の拍動を「ドキドキする」「脈が飛ぶ」「脈が乱れる」などと自覚する症状です。症状の感じ方には個人差がありますが、拍動が速い・強い・不規則といったパターンに分けて考えると整理しやすくなります。
| 感覚の種類 | 特徴 | 考えられる原因 |
|---|---|---|
| ドクドク・ドキドキが続く | 脈が速く、強く感じる | 運動・発熱・ストレス・甲状腺機能亢進症・貧血・頻脈性不整脈 |
| 一瞬ドキッとする | 脈が飛んだあとに強く打つように感じる | 期外収縮など |
| 脈が不規則に乱れる | リズムがばらばら、抜ける感じがある | 心房細動などの不整脈 |
| 夜間・横になると気になる | 安静時に拍動を自覚しやすい | 自律神経の乱れ・不安・期外収縮など |
特に「脈がバラバラに乱れる」感覚は、心房細動などの評価が必要になることがあります。
階段を上った後・緊張した場面・発熱時・カフェインを多く摂った後などに一時的に脈が速くなるのは、身体の反応として起こりうる範囲です。一方で、安静にしていても繰り返す・長く続く・息切れ・胸痛・めまい・失神を伴う場合は、病的な原因を疑って受診を検討する必要があります。
動悸の原因は心臓そのものの病気と、それ以外の全身状態の異常の両方を考える必要があります。内科では、心臓・甲状腺・貧血・血糖・ストレス関連まで横断的に確認していきます。
| 原因カテゴリ | 主な疾患・状態 | 特徴 |
|---|---|---|
| 心臓由来 | 期外収縮・心房細動・頻脈性不整脈など | 脈の乱れ・速さ・不規則さが目立つ |
| 甲状腺の病気 | バセドウ病・甲状腺機能亢進症 | 体重減少・発汗増加・手のふるえ・暑がりを伴うことがある |
| 貧血 | 鉄欠乏性貧血など | 息切れ・疲れやすさ・立ちくらみを伴いやすい |
| 自律神経・精神的要因 | ストレス・不安・パニック発作 | 胸苦しさ・息が吸いにくい感じ・緊張時の悪化がみられることがある |
| 更年期 | ホルモン変化に伴う自律神経の乱れ | ほてり・のぼせ・発汗などを伴いやすい |
| 食後・外的因子 | カフェイン・アルコール・喫煙・食後の血糖変動 | 特定のタイミングで起こりやすい |
心臓由来の動悸では、期外収縮・発作性の頻脈・心房細動などが代表的です。期外収縮は健康な人にもみられ、多くはすぐに危険というわけではありませんが、脈の乱れが頻回であったり症状が強かったりする場合は心電図で確認することが大切です。
心房細動は、脈が不規則に速くなる不整脈で、脳梗塞の原因になることが知られています。とくに高齢の方や高血圧・糖尿病などがある方では見逃さないことが重要です。
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「期外収縮は健康な方にもよく見られます。ただし、脈が不規則に乱れる感覚が頻繁にある場合は、心電図で確認が必要です。心房細動を放置すると脳梗塞のリスクが高まるため、早めの受診をおすすめします。」
動悸の原因として見落としたくないのが、甲状腺ホルモンが過剰になる甲状腺機能亢進症です。暑がりになった・汗をかきやすい・食べているのに体重が減る・手がふるえるといった症状が一緒にある場合は、バセドウ病などを含めて評価が必要です。血液検査でTSHやFT4を確認すると診断の助けになります。
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息切れや疲れやすさを伴う動悸では、貧血も重要な原因です。体内で酸素を運ぶ力が落ちると、その分を補うために心拍数が上がりドキドキを感じやすくなります。とくに月経のある女性・妊娠中の方・食事量が少ない方では鉄欠乏性貧血が隠れていることがあります。血液検査でヘモグロビンやフェリチンを調べることで評価できます。
検査で大きな異常がなくても、ストレスや睡眠不足・過労が続くと自律神経のバランスが乱れ、動悸を起こすことがあります。不安が強い場面で急に脈が速くなったり、胸苦しさや息苦しさを伴ったりする場合は、パニック発作との鑑別も必要です。
ただし、「ストレスだと思っていたら不整脈や甲状腺の病気だった」ということもあるため、自己判断は避けるべきです。まず身体の病気がないか確認したうえで、必要に応じて専門科につなぐ流れが安心です。
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「ストレスや過労が続くと自律神経が乱れ、動悸が起きやすくなります。検査で異常がなくても症状が続く場合は、生活習慣の見直しや必要に応じて専門科への紹介も行います。」
40〜50代の女性では、更年期に伴うホルモンバランスの変化から、動悸やほてり・のぼせを感じることがあります。ただし、更年期と思っていた症状の背景に甲状腺疾患や不整脈が隠れている場合もあるため、症状だけで決めつけないことが大切です。
動悸が食後に起こる場合、血糖変動・自律神経の変化・胃腸の膨満感などが関係することがあります。また、コーヒーやエナジードリンクに含まれるカフェイン・飲酒・喫煙は、脈を速くしたり不整脈を誘発したりする要因になりえます。「毎回コーヒーの後に起きる」「飲酒後に悪化する」など、タイミングが決まっているときは誘因の把握が診断の手がかりになります。
動悸そのものよりも「ほかの危険な症状を伴っているか」が受診の緊急度を判断するポイントです。次のような場合は様子見をせず、早めの受診や救急要請を考えてください。
⚠️ 以下の症状を伴う動悸はすぐに受診(場合によって救急)
①胸痛・胸の圧迫感を伴う ②失神・意識消失があった ③息切れが強くて動けない ④脈が5〜10分以上乱れ続ける
胸痛・強い息切れ・失神を伴う動悸は、重い不整脈・心筋虚血・心不全などを含めて緊急性の高い状態が隠れている可能性があります。とくに冷や汗や意識が遠のく感じがある場合は、救急受診をためらわないことが大切です。
脈がバラバラに乱れる感じが続く場合は、心房細動などの不整脈が疑われます。その場でおさまっても再発するなら放置せず、なるべく早く内科または循環器内科で評価を受けることが勧められます。
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「動悸に胸痛・意識が遠のく感じ・強い息切れが伴う場合は、迷わず救急を呼んでください。期外収縮のような良性の動悸でも、症状が不安であれば気軽に受診して確認するのが大切です。」
動悸があると「循環器内科に行くべきか、それとも内科でよいのか」と迷いやすいですが、最初は内科・総合内科で問題ありません。動悸の背景には、心臓・不整脈・甲状腺・貧血・血糖異常・ストレス関連など幅広い原因があるため、まずは全体を見られる診療科が適しています。
内科では、症状の経過を確認したうえで心電図や血液検査を組み合わせて原因を絞り込みます。診察の結果、専門的な治療や精密検査が必要と判断された場合は、循環器内科・心療内科・婦人科などへ紹介できます。
| 検査 | 分かること |
|---|---|
| 12誘導心電図 | 心房細動・期外収縮・頻脈性不整脈などの有無を確認 |
| 血液検査(CBC・鉄・フェリチン) | 貧血や鉄欠乏の有無を確認 |
| 甲状腺機能検査(TSH・FT4) | 甲状腺機能亢進症・バセドウ病の評価 |
| 血糖関連検査 | 血糖変動が誘因になっていないかを確認 |
| ホルター心電図(24時間) | 診察時に出ていない一過性の不整脈を捉える |
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緊急性の高い症状がない場合でも、繰り返す動悸には生活習慣の見直しが役立つことがあります。ただし、対処法で落ち着いても原因がはっきりしない場合は、一度は医療機関で確認するのが安全です。
緊張や不安で脈が速くなっているときは、ゆっくりとした深呼吸で落ち着くことがあります。一部の頻拍では息こらえなどの迷走神経刺激が有効なこともありますが、自己流で繰り返すのではなく、症状が続く場合は受診を優先すべきです。
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「バルサルバ法は、発作性上室性頻拍など一部の不整脈に対して、現在も医療現場で用いられている迷走神経刺激の方法です。ただし、一時的に血圧や心臓への負担がかかるため、高血圧や心疾患、脳卒中のご病歴がある方が自己判断で何度も行うことはおすすめできません。そのような方は、まずは医療機関の受診をお勧めします。」
カフェイン・アルコール・喫煙・睡眠不足は、動悸を悪化させる代表的な要因です。コーヒーやエナジードリンクの量・飲酒量・睡眠時間を振り返り、症状との関連をメモしておくと診察時にも役立ちます。
適度な運動(ウォーキングなど週150分が目安)・規則正しい睡眠・過労を避けることは、自律神経の乱れによる動悸の予防につながります。特に症状が続くと不安が強まり、それ自体がさらに動悸を悪化させることもあるため、早めに相談して悪循環を断つことが大切です。
動悸に加えて、胸痛・強い息切れ・失神・意識が遠のく感じがある場合は、救急要請を考えてください。一方で、症状が軽くおさまっていても繰り返す場合は早めの内科受診が勧められます。
まずは内科・総合内科で構いません。心電図に加えて、貧血や甲状腺機能異常など心臓以外の原因もまとめて確認できるためです。
はい、起こります。ストレスや不安・睡眠不足によって自律神経のバランスが崩れると、脈が速くなったり拍動を強く感じたりすることがあります。ただし、不整脈や甲状腺の病気などを除外することは重要です。
一般的には、心電図・血液検査・甲状腺機能検査などを行います。症状が一過性で診察時に出ていない場合は、24時間ホルター心電図が役立つこともあります。
突然の動悸が繰り返す、健診で不整脈を指摘された、息切れや疲れやすさ・体重変化も気になるといった場合は、原因を一度整理することが大切です。ゆう徳丸内科皮膚科では、内科的な視点から動悸の背景を確認し、必要に応じて専門科への紹介も含めて対応できます。
以下のような方はご相談ください:
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本記事は、日本不整脈心電学会・日本循環器学会・日本内分泌学会の情報を踏まえ、日常診療の視点から監修しています。
※症状の強さや背景によって適切な対応は異なります。自己判断せず医療機関へご相談ください。