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麻疹(はしか)の症状・感染経路・大人のリスク・ワクチンを総合内科専門医が解説|
医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科|
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麻疹(はしか)の症状・感染経路・大人のリスク・ワクチンを総合内科専門医が解説

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2026年現在、国内で麻疹(はしか)の感染が報告されており、多くの方が不安を感じている状況です。大人でも感染するのか、自分に免疫があるのかといった疑問に答えるため、麻疹の症状、感染経路、大人のリスク、ワクチンについて整理します。特に、ワクチン接種歴が不明な方や乳幼児のいるご家庭では、基本的な知識を確認しておくことが大切です。

ワクチン接種歴が不明な方・麻疹が心配な方へ

麻疹(はしか)の症状・感染経路・大人のリスク・ワクチンを総合内科専門医が解説

麻疹の症状・感染経路・大人のリスク・ワクチンと抗体検査について、実際に診療している総合内科専門医の視点からわかりやすく解説します。

この記事のポイント

  • 麻疹は非常に感染力が強く、免疫のない大人でもかかる可能性があります
  • 発熱、発疹、コプリック斑が代表的な症状で、肺炎や脳炎などの合併症に注意が必要です
  • 予防にはワクチン2回接種がもっとも重要です
  • 接種歴が不明な方や1回しか接種していない方は、抗体検査(EIA法・IgG)で免疫の有無を確認できます

麻疹(はしか)とは

麻疹は麻疹ウイルスによる急性感染症で、空気感染、飛沫感染、接触感染のいずれでも広がります。免疫のない人が感染すると高い確率で発症するとされ、きわめて感染力の強い病気です。日本は2015年にWHOから麻疹排除国に認定されましたが、海外からの持ち込みをきっかけに散発的な流行が起こることがあります。

麻疹(はしか)の症状

麻疹の症状は、発症初期から回復まで段階を追って進行します。最初はかぜに似た症状から始まるため見分けにくい一方、経過の中で麻疹に特徴的な所見がみられます。

発症の経過(3つのステージ)

ステージ 時期 主な症状
前駆期(カタル期) 発症から3〜4日 高熱(38〜39℃)・咳・鼻水・結膜炎・コプリック斑(口内の白い斑点)
発疹期 4〜5日目ごろから 39〜40℃以上の高熱+全身に広がる赤い発疹
回復期 発疹から3〜4日後 解熱し、発疹が褐色に変化して色素沈着が残ることがある

コプリック斑は口の中にみられる白い斑点で、麻疹に特徴的な所見として診断の手がかりになります。発疹がはっきり出る前から疑うきっかけになるため、見逃さないことが重要です。

麻疹の感染経路・感染力

麻疹は空気感染する代表的な感染症のひとつで、同じ空間にいるだけで感染する可能性があります。基本再生産数は約12〜18とされ、非常に感染力が高いことが知られています。感染力を持つ期間は、一般に発疹が出る4日前から発疹出現後4日ごろまでです。

大人が麻疹にかかるとどうなる?

麻疹は子どもの病気と思われがちですが、大人でも感染し、むしろ重症化しやすいことがあります。特に、ワクチン接種歴がない方や1回のみの方では、十分な免疫がない可能性があります。

大人の麻疹で注意すべき合併症

  • 肺炎:成人の麻疹で重要な合併症で、重症化の原因になります
  • 脳炎:約1,000人に1人の頻度で起こるとされ、後遺症を残すことがあります
  • 中耳炎を伴うことがあります
  • 亜急性硬化性全脳炎(SSPE):まれですが、感染から年単位を経て発症する重い合併症です
  • 妊婦:感染すると流産や早産のリスクが高まるとされています

1990年代から2000年代前半にかけて、接種機会の違いにより1回接種にとどまった世代があり、いわゆる空白世代として注意が必要です。自分の接種歴がわからない場合は、母子手帳の確認や医療機関への相談が役立ちます。

麻疹の予防:ワクチンについて

麻疹の予防でもっとも確実なのはワクチン接種です。現在は麻疹単独ではなく、風疹を含むMRワクチンとして接種するのが一般的です。

MRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)

定期接種は1歳と小学校入学前の2回で行われます。2回接種によって約97%が免疫を獲得するとされ、1回よりも高い予防効果が期待できます。

接種歴が不明・1回だけの方へ

接種歴が不明な方や1回のみの方は、まず抗体検査(EIA法・IgG)で現在の免疫の有無を確認することをお勧めします。結果に応じて追加接種の必要性をご案内します。費用は自費となります。当院では、2026年4月現在、4,000円でご案内しております。

現在のワクチン供給状況について

流行状況によっては、ワクチンの供給が不安定になることがあります。ゆう徳丸内科皮膚科では、なるべくワクチンの入荷を行っておりますが、現在供給がかなり不安定となります。ご予約は順番でご案内いたしますが、キャンセルは避けていただくようご協力をよろしくお願いいたします。

⚠️ 受診前に必ず電話を

  • 麻疹が疑われる場合は、直接来院せず、必ず事前に医療機関へ電話してください
  • 待合室での感染拡大を防ぐため、受診方法の案内や隔離対応が必要になります
  • 発熱と発疹が同時にみられる場合は、早めの連絡が重要です

当院での対応について

ゆう徳丸内科皮膚科では、麻疹に関する以下のご相談に対応しています。ご自身の状況に合わせてご確認ください。

ワクチンを打った記憶はあるが証拠がない方

母子手帳などの記録が残っていない場合は、抗体検査(EIA法・IgG)で現在の免疫の有無を確認することができます。検査結果をもとに、追加接種が必要かどうかご説明します。

ワクチンを打っていない方・打ったかどうかわからない方

まず抗体検査(EIA法・IgG)で免疫の有無を確認します。結果に応じてMRワクチンの接種をご案内します。流行状況によりワクチンの供給が不安定な場合がありますので、まずはお電話でご確認ください。

漠然と不安な方・接種歴はあるが心配な方

接種を2回済ませていても不安な場合は、抗体検査(EIA法・IgG)で現在の免疫レベルを確認することができます。16.0以上であれば基準を満たしており、追加接種は基本的に不要です。ただし希望する場合は相談可能です。16.0未満の場合は接種歴や状況に応じて医師と相談のうえ対応を決めます。

抗体検査(EIA法・IgG)を受けた方・結果の見方がわからない方

以下の表を参考にご自身の状況を確認してください。当院でも結果の解釈と今後の対応について丁寧にご説明します。

EIA-IgG値 判定 推奨される対応
2.0未満 陰性(抗体なし) MRワクチン2回接種を推奨
2.0〜15.9 陽性(基準値未満)
抗体はあるが十分ではない
医師と相談のうえ判断
16.0以上 陽性(基準値を満たす)
十分な抗体あり
追加接種は不要(希望する場合は相談可)

※日本環境感染学会「医療関係者のためのワクチンガイドライン第3版」に準拠しています。検査機関により使用キットが異なる場合があるため、結果の解釈は医師にご相談ください。

STEP 1 お電話またはご来院

状況(接種歴・症状の有無)をお伝えください。

STEP 2 抗体検査(必要な場合)

EIA法・IgGによる採血を行います。結果は後日ご説明します。

STEP 3 結果説明・方針決定

結果をもとに、ワクチン接種の要否・時期をご説明します。

STEP 4 ワクチン接種(在庫がある場合)

在庫がある場合は接種予約へご案内します。供給状況は変動しますので、事前のお電話でご確認ください。

よくあるご質問

Q1. 子どもの頃に麻疹にかかったことがあれば免疫はある?

自然感染による免疫は長期間持続するとされています。ただし、実際にかかったかどうかが不確かな場合は、抗体検査(EIA法・IgG)で確認できます。

Q2. ワクチンを2回打っていれば絶対にかからない?

2回接種で高い予防効果が期待できますが、まれに感染することはあります。ただし、重症化リスクは大きく下げられると考えられています。不安な方は抗体検査(EIA法・IgG)で免疫レベルを確認することもできます。

Q3. 大人でも今からワクチンを打てる?

大人でも接種は可能です。接種歴が不明または1回のみの場合は、まず抗体検査(EIA法・IgG)で免疫の有無を確認したうえで接種を検討するのが一般的です。

Q4. 妊娠中にワクチンを打てる?

MRワクチンは生ワクチンのため、妊娠中は接種できません。妊娠を考えている場合は、妊娠前に抗体検査を受けておくことをお勧めします。また、接種後2か月は妊娠を避ける必要がありますのでご注意ください。

Q5. 麻疹と風疹・水疱瘡の違いは?

いずれも発疹を伴う感染症ですが、原因となるウイルスも経過も異なります。見た目だけで区別するのは難しいことがあるため、自己判断せず医療機関に相談することが大切です。

板橋区・練馬区で麻疹・ワクチンが気になる方はご相談ください

麻疹の症状が心配な方、ワクチン接種歴が不明な方、抗体検査(EIA法・IgG)を受けたい方、追加接種を検討している方は、まずは当院へお電話のうえご相談ください。

ワクチンの在庫状況は変動しますので、事前のお問い合わせをお願いしています。板橋区徳丸・赤塚・練馬区で麻疹・ワクチンに関してご不安な方はお気軽にご連絡ください。

この記事の監修者

医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科 院長 吉田 悠

医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科

院長 吉田 悠

腎臓病・糖尿病などの慢性疾患から急性期疾患まで幅広く診療し、全身を総合的に診る視点を大切にしています。患者さまに寄り添った丁寧な説明と診療を心がけています。

経歴・所属学会
日本内科学会 総合内科専門医・認定内科医・元指導医
日本腎臓学会 腎臓専門医
日本透析学会 透析専門医
日本糖尿病協会 糖尿病認定医
日本高血圧学会 高血圧専門医
日本医師会 認定産業医
厚生労働省 臨床研修指導医
日本禁煙学会 認定指導者
元東京医科歯科大学(現東京科学大学) 腎臓内科 臨床講師
難病指定医

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