医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科|
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帯状疱疹ワクチンの接種を検討している方・50歳以上の方へ
帯状疱疹ワクチンの費用・副作用・効果|シングリックスと生ワクチンの違いと2026年度の定期接種を医師が解説
帯状疱疹ワクチンには、シングリックス(不活化・組換えワクチン)と水痘ワクチン(生ワクチン)の2種類があります。予防効果・費用・副作用・接種回数の違い、2026年度の定期接種(65歳と経過措置)の対象と自己負担、板橋区・練馬区での受け方までを、実際に接種を担当している総合内科専門医の院長が解説します。
2026年9月22日 更新
2026年度(令和8年度)の定期接種の対象者・接種期限に合わせて内容を更新しました。定期接種は東京23区内の契約医療機関で相互に接種できるため、練馬区など他区にお住まいの方も当院で受けられます。
帯状疱疹ワクチンは、50歳以上で高まる帯状疱疹の発症リスクと、後遺症として問題になる帯状疱疹後神経痛を予防するためのワクチンです。帯状疱疹は、水ぼうそうの原因である水痘・帯状疱疹ウイルスが体内に潜み、加齢や疲労、ストレスなどで免疫が落ちたときに再活性化して起こります。痛みが長引くこともあるため、発症前の予防が大切です。
この記事では、ワクチンの選び方と費用、副作用、定期接種の制度に絞って解説します。帯状疱疹そのものの症状や経過は帯状疱疹の症状とは?初期症状・前兆から治りかけまで、発症したときの受診先は帯状疱疹は何科?をご覧ください。
この記事のポイント
予防効果を重視するならシングリックス、費用と接種回数を抑えたいなら水痘ワクチンが選択肢になります。免疫抑制治療中の方や基礎疾患のある方は、接種できるワクチンが限られるため、事前に医師へ相談してください。
| 項目 | シングリックス(不活化・組換え) | 水痘ワクチン「ビケン」(生) |
|---|---|---|
| 接種回数 | 2回(通常2〜6か月間隔) | 1回 |
| 当院の自費料金 | 1回22,000円×2回 | 1回7,700円 |
| 帯状疱疹の予防効果 | 50歳以上で約97%、70歳以上で約90% | 約50〜60% |
| 帯状疱疹後神経痛の予防 | 約91%減少 | 約67%減少(60歳以上) |
| 効果の持続 | 10年程度は高い効果が持続 | 年々低下し、5〜8年程度で弱まる |
| 対象年齢 | 50歳以上(18歳以上でリスクが高い方も可) | 50歳以上 |
| 免疫が低下している方 | 相談のうえ検討できる | 接種不可 |
| 主な副反応 | 腕の痛み・腫れ、筋肉痛、だるさ、発熱が出やすい | 接種部位の局所反応が中心 |
| 定期接種での使用 | 可 | 可 |
出典:GSK「シングリックス筋注用」添付文書・ZOE-50/ZOE-70試験、阪大微研「乾燥弱毒生水痘ワクチン『ビケン』」添付文書、厚生労働省「帯状疱疹ワクチン」ファクトシート
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「よく『どちらのワクチンがお勧めですか?』と聞かれます。ワクチン接種はあくまで任意ですが、罹患率の高さや後遺症で苦しむ方を診てきた経験から、接種自体はお勧めしています。予防効果の高さを考えると、費用を気にされないのであればシングリックス®をお勧めしています。費用の差はありますが、痛みが長引いた場合の通院コストを考えると単純な比較はできないと思っています。」
帯状疱疹は50歳頃から増えはじめ、80歳までに約3人に1人が経験するといわれています。特に顔や胸、背中などに強い痛みを伴う発疹が出ることがあり、皮膚症状が治ったあとも神経痛だけが続く帯状疱疹後神経痛が問題になります。こうした発症そのものや重症化を防ぐ目的で用いられるのが帯状疱疹ワクチンです。
シングリックスは、ウイルスの成分(糖タンパクE)と免疫を強めるアジュバントを組み合わせた不活化ワクチンで、生きたウイルスを含みません。2回接種で高い予防効果が得られ、免疫が低下している方にも検討できます。水痘ワクチン「ビケン」は、弱毒化した生きたウイルスを使う生ワクチンで、1回接種で済みますが、免疫抑制状態の方や妊娠中の方には使えません。
50歳以上、糖尿病・慢性腎臓病・COPDなどの持病がある方、膠原病や悪性腫瘍で免疫抑制治療を受けている方、強いストレスや過労が続いている方では発症リスクが上がります。詳しい症状や経過は帯状疱疹の症状の記事で解説しています。
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「帯状疱疹は比較的罹患率の高い病気で、周りにかかったことがある方も多いのではないでしょうか。20歳代でもかかる方もいらっしゃいます。後遺症が残る方も多く、ペインクリニックに通い続けなければならなくなるほどの方もいらっしゃいます。『痛い』というのは生活に直結する大きな症状ですので、当院では帯状疱疹ワクチンの接種をお勧めしております。」
50歳以上を対象とした臨床試験(ZOE-50)では帯状疱疹の発症を97.2%、70歳以上(ZOE-70)では89.8%減らし、帯状疱疹後神経痛は50歳以上で91.2%減少しました。長期追跡では接種後10年程度は高い効果が保たれることが報告されています。
60歳以上を対象とした試験(SPS)では帯状疱疹の発症を51.3%、帯状疱疹後神経痛を66.5%減らしました。ただし効果は年々低下し、接種後5〜8年程度で弱まるとされています。
帯状疱疹の既往があっても、再発予防のために接種を検討できます。発症直後は避け、症状が落ち着いてから接種時期を相談するのが一般的です。
シングリックスは効果が高い分、接種後の反応が出やすいワクチンです。あらかじめ知っておくと安心して受けられます。
| 症状 | シングリックス(頻度の目安) | 水痘ワクチン | 持続の目安 |
|---|---|---|---|
| 接種部位の痛み | 約8割 | 少ない | 1〜3日 |
| 接種部位の赤み・腫れ | 約3〜4割 | 局所の赤み・腫れが中心 | 1〜3日 |
| 筋肉痛・だるさ | 約4割 | まれ | 1〜2日 |
| 頭痛・悪寒 | 約2〜3割 | まれ | 1〜2日 |
| 発熱 | 約2割 | まれ | 1〜2日 |
| 重いアレルギー反応 | まれ | まれ | 接種直後〜30分に注意 |
出典:GSK「シングリックス筋注用」添付文書(50歳以上の臨床試験における副反応頻度)。頻度は目安であり個人差があります。
入浴は可能ですが、激しい運動や多量の飲酒は控えてください。接種部位を強くこすらないようにします。接種後に強い体調不良が続く場合や、息苦しさ・全身のじんましんなどアレルギー症状が疑われる場合は、早めに受診してください。
発熱している方、ワクチン成分で重いアレルギーを起こしたことがある方は接種できない場合があります。妊娠中の方や免疫が大きく低下している方は、水痘ワクチン(生ワクチン)は接種できません。
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「接種後に接種した腕が腫れることがあるため、基本的には利き腕でない腕への接種を推奨しています。また、接種後に発熱する方もいらっしゃいますので、ご心配の方は解熱鎮痛薬をあらかじめご準備ください。」
定期接種の対象でない方は自費接種になります。当院の料金はシングリックス1回22,000円(2回接種で44,000円)、水痘ワクチン1回7,700円です。お支払いは現金またはクレジットカードでお願いします。
帯状疱疹ワクチンは2025年4月から予防接種法に基づく定期接種になりました。2026年度(令和8年度)の対象は次の方です。
| 区分 | 対象 |
|---|---|
| 基本の対象 | 2026年度中(2027年3月31日まで)に65歳になる方 |
| 経過措置(2025〜2029年度の5年間) | 2026年度中に70・75・80・85・90・95・100歳になる方 |
| 60〜64歳 | ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害(身体障害者手帳1級相当)のある方 |
接種期限は2027年3月31日です。シングリックスは2回目まで2か月以上あける必要があるため、1回目は遅くとも2027年1月中に受けてください。すでに自費または公費でワクチンを完了している方(生1回・シングリックス2回)は、対象年齢でも定期接種の対象外です。
板橋区・練馬区では定期接種対象者の自己負担が軽減されており、2026年度もシングリックス1回11,000円×2回、水痘ワクチン4,000円で接種できます(2025年度と同額)。区から届く予診票をご持参ください。
| ワクチン | 自費料金(当院) | 定期接種の自己負担(板橋区・練馬区) |
|---|---|---|
| シングリックス | 22,000円×2回 | 11,000円×2回 |
| 水痘ワクチン「ビケン」 | 7,700円 | 4,000円 |
帯状疱疹ワクチンの定期接種は、東京23区内の契約医療機関で相互に接種できます。練馬区など他区にお住まいの対象者も、区から届いた予診票を持参いただければ当院で接種できます。23区以外にお住まいの方は、お住まいの自治体にご確認ください。
出典:厚生労働省「帯状疱疹ワクチンの定期接種化について」、目黒区「帯状疱疹定期予防接種」(東京23区内の契約医療機関で接種可)、港区「帯状疱疹ワクチン予防接種」(経過措置の年齢区分)
帯状疱疹ワクチンは、一般に50歳以上で接種が検討されます。50歳を超えると帯状疱疹の発症率が上がり、帯状疱疹後神経痛のリスクも高くなるためです。定期接種の対象年齢に達していない場合でも、自費で接種することは可能です。シングリックスは、18歳以上で帯状疱疹のリスクが高い方(免疫抑制状態など)にも接種できます。
👨⚕️ 院長・吉田 悠 からのひとこと
「腎臓病や糖尿病の患者さんは免疫が低下しやすく、帯状疱疹を発症した場合に重症化しやすい傾向があります。当院では透析患者さんや免疫抑制剤を使用中の方にも、体の状態を確認したうえでシングリックス®の接種を検討しています(生ワクチンは使用不可)。かかりつけの患者さんはもちろん、他院で透析・糖尿病・膠原病の治療を受けている方もお気軽にご相談ください。」
| 順番 | 内容 |
|---|---|
| 1 | お電話でご予約(「帯状疱疹ワクチン希望」と、シングリックスか水痘ワクチンかをお伝えください) |
| 2 | 当日:定期接種の方は区の予診票、本人確認書類(マイナンバーカードまたは健康保険証)、お薬手帳をご持参ください |
| 3 | 問診・診察のうえ接種。接種後は院内で体調を確認します |
| 4 | シングリックスの方は2〜6か月後に2回目の予約をお取りください |
ワクチンについてご不明な点は電話ではお答えが難しいため、一度ご受診のうえ医師にご相談ください。ワクチン接種のみでの受診も可能です。
板橋区徳丸・東武練馬で帯状疱疹ワクチンをお考えの方へ
持病がある方も、免疫抑制剤を使っている方もご相談ください
当院は東武練馬駅・下赤塚駅から徒歩圏内の内科・皮膚科です。腎臓病・糖尿病・膠原病などの持病や内服薬を確認したうえで、お体に合ったワクチンをご提案します。定期接種の対象かどうかの確認もお気軽にどうぞ。
内科・皮膚科・かかりつけ医療機関などで接種できます。当院でも総合内科専門医・皮膚科専門医が対応しています。お電話でご予約のうえ、「帯状疱疹ワクチン希望」とお伝えください。
費用を考慮しないのであれば、当院ではシングリックスを推奨しています。予防効果が高く効果の持続期間も長いためです。帯状疱疹後神経痛でペインクリニックにかかり続けることになった場合のコストも考えると、費用を単純に比較するのは難しいと考えています。
接種部位の痛みや腫れ、筋肉痛・だるさ・頭痛・発熱などが出ることがあります。多くは接種後1〜3日程度で軽快します。強い症状が続く場合や、息苦しさ・全身のじんましんなどがある場合は受診してください。
シングリックスは通常2〜6か月の間隔で2回接種しますが、期間を過ぎた場合でもできるだけ早く2回目を接種することが勧められています。1回目からやり直す必要はありません。一度ご相談ください。
帯状疱疹の既往があっても、再発予防のために接種を検討できます。発症直後は避け、症状が落ち着いてから医師に相談するのが一般的です。
いずれか一方を選んで接種します。どちらが適しているかは、予防効果・費用・基礎疾患・免疫の状態を踏まえて診察で判断します。
使用している薬の種類によっては接種できない場合があります。生ワクチンは免疫抑制状態では接種できません。シングリックスは不活化ワクチンのため適応範囲が広いですが、その薬を処方している主治医への確認をお勧めします。
受けられます。帯状疱疹ワクチンの定期接種は東京23区内の契約医療機関で相互に接種できるため、練馬区など他区にお住まいの定期接種対象者も、区から届いた予診票を持参いただければ当院で接種できます。
受けられます。50歳以上の方はいつでも自費で接種できます。当院の自費料金はシングリックス1回22,000円(2回接種)、水痘ワクチン1回7,700円です。
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参考資料:厚生労働省「帯状疱疹ワクチン」「帯状疱疹ワクチンの定期接種化について」/GSK「シングリックス筋注用」添付文書・インタビューフォーム/阪大微生物病研究会「乾燥弱毒生水痘ワクチン『ビケン』」添付文書/目黒区「帯状疱疹定期予防接種」/港区「帯状疱疹ワクチン予防接種」/板橋区・練馬区の帯状疱疹ワクチン定期接種案内。最終確認日:2026年9月22日。
※接種の適否・使用するワクチンは、年齢・既往歴・基礎疾患・服薬内容を踏まえて医師が判断します。自己判断せず医療機関へご相談ください。