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高血圧でめまいが起こるのはなぜ?危険なサインと正しい対処法を解説|医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科|
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高血圧でめまいが起こるのはなぜ?危険なサインと正しい対処法を解説

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高血圧でめまいが起こるのはなぜ?危険なサインと正しい対処法を解説

「高血圧でめまいが起きるのは危険?」

「ふらつきが続いて心配」

このようにお悩みではありませんか?

高血圧自体にめまいの典型的な症状はありませんが、血圧の変動や血流の乱れ、降圧薬の影響によってめまいが起こることがあります。なかには、脳梗塞や脳出血など重大な病気が隠れている場合もあり、早めの判断が大切です。

この記事では、高血圧とめまいの関係や危険なめまいのサイン、正しい対処法をわかりやすく解説します。

読めば、「どの症状は様子観察でよく、どの症状は病院へ行くべきか」がすぐに判断できるはずです。

「高血圧」について

高血圧とめまいの関係

高血圧とめまいの関係

結論から言うと、めまいは高血圧の典型的な症状ではありません。高血圧は「サイレントキラー」と呼ばれるように、自覚症状がほとんどないまま進行することが多い病気です。

しかし、血圧の変動が激しい場合や、動脈硬化が進んで血流が不安定になったときには、脳への血流が一時的に低下し、めまいを感じることがあります。また、降圧薬の副作用としてめまいが起こるケースも少なくありません。

さらに、高血圧とめまいが同時に見られる場合、脳梗塞や脳出血などの重大な疾患が隠れている可能性もあります。とくに、突然のめまいやろれつが回らない、手足のしびれを伴うときは、すぐに医療機関を受診することが重要です。

高血圧とめまいが同時に起きるときに考えられる原因

高血圧とめまいが同時に起きるときに考えられる原因

高血圧とめまいが同時に見られる場合、いくつかの原因が考えられます。主な要因は以下のとおりです。

  • 脳血管障害(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)
  • 降圧薬の副作用
  • 起立性低血圧

ここからは、それぞれの原因について詳しく解説します。

脳血管障害(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)

高血圧とめまいが同時に起こるときは、脳血管障害が原因である可能性を疑う必要があります。

高血圧は脳の血管に大きな負担をかけ、血管が詰まる「脳梗塞」や破れる「脳出血」、動脈瘤(どうみゃくりゅう)が破裂する「くも膜下出血」などのリスクを高めるためです。これらの疾患では、脳の血流が途絶えることで平衡感覚をつかさどる部位が影響を受け、めまいが生じることがあります。

さらに、以下のような症状を伴う場合は非常に危険です。

  • ろれつが回らない
  • 手足のしびれや麻痺
  • 視覚の異常(視野の欠け、二重に見えるなど)
  • 強い頭痛

これらの症状がある場合、後遺症や命に関わる可能性が高いため、すぐに救急車を呼ぶことが重要です。早期の医療対応が生死を左右するため、自己判断で様子を見るのは避けましょう。

降圧薬の副作用

高血圧の治療で使用する降圧薬が、めまいの原因となることがあります。

薬の効果で血圧が急に下がりすぎると、脳への血流が一時的に不足し、「立ちくらみ」や「ふらつき」として症状が現れるのです。

降圧薬には、カルシウム拮抗薬、ACE阻害薬、利尿薬などさまざまな種類があり、種類によっては直接的な副作用としてめまいを起こす場合もあります。とくに、服用開始直後や用量を変更した際に症状が出やすい傾向があります。

もし、めまいが続いたり日常生活に支障を感じたりする場合でも、自己判断で薬を中止するのは危険です。血圧が急上昇して脳卒中などを引き起こす恐れがあるため、必ず主治医に相談し、薬の種類や服用量を調整してもらうことが大切です。

起立性低血圧

起立性低血圧は、座っている状態や寝ている状態から急に立ち上がったときに、血圧が大きく下がることでめまいやふらつきが起こる症状です。高血圧の人でも起立性低血圧を併発することがあります。

高血圧の治療中に血圧のコントロールが不安定になっている場合や、加齢、脱水などが原因で、血圧の調整がうまくできなくなることが主な原因です。

降圧薬を服用している方は、薬の影響で起立性低血圧が起こりやすくなる場合もあります。

日常生活では急に立ち上がらず、ゆっくりと動作することを意識し、症状が頻繁に出る場合は主治医に相談しましょう。

見逃してはいけない危険なめまい

見逃してはいけない危険なめまい

めまいの中には、緊急性の高いものがあります。とくに高血圧の人は、脳や血管のトラブルと結びついている可能性があるため注意が必要です。

代表的な危険なめまいは以下のとおりです。

  • 血圧が極端に高いめまい
  • 繰り返し起こるめまい
  • 神経症状を伴うめまい
  • 全身症状を伴うめまい

それぞれの症状がどのように危険と関わるのか詳しく解説します。

血圧が極端に高いめまい

血圧が極端に高い状態でめまいが起こるのは、非常に危険なサインです。

とくに、収縮期血圧が180mmHg以上、または拡張期血圧が110mmHg以上の場合は、ただの体調不良ではなく、重大な疾患が進行している可能性があります。

脳の血管に過度な圧力がかかり、「高血圧性脳症」や「脳卒中(脳出血・脳梗塞)」を引き起こす可能性がある危険な状態です。脳への血流が異常になり、頭痛や吐き気、視覚障害、意識の混濁などの症状を伴うこともあります。

強いめまいとともに血圧が異常に高いときは、すぐに救急対応が必要です。安静を保ち、無理に動かず、家族や周囲の人が救急車を呼ぶようにしましょう。

繰り返し起こるめまい

めまいが一時的な立ちくらみではなく、何度も繰り返し起こる場合は注意が必要です。単なる疲れや寝不足と判断して放置すると、重大な疾患を見逃すおそれがあります。

繰り返すめまいの原因としては、脳の血流異常、耳の疾患(メニエール病や前庭神経炎など)、または起立性低血圧が挙げられます。

高血圧との関連では、血圧変動の幅が大きい場合や、降圧薬の影響によって繰り返しめまいが起こるケースも少なくありません。

症状が頻繁に続く場合は自己判断で様子を見ず、医療機関で原因を明確にすることが大切です。

神経症状を伴うめまい

めまいに加えて神経症状が現れる場合は、脳の病気が関係している可能性が非常に高く、緊急性があります。

脳の血流が障害されると平衡感覚だけでなく、運動や言語をつかさどる神経にも影響が及ぶためです。とくに高血圧の人は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害が強く疑われます。

以下のような症状を伴う場合は注意が必要です。

  • ろれつが回らない(構音障害)
  • 片側の手足のしびれや脱力(麻痺)
  • 歩行が難しい、ふらつきが強い

これらの症状は、脳卒中の前触れやすでに発症しているサインである可能性があります。少しでも異常を感じたら、ためらわずに119番へ通報し、救急搬送を受けてください。

全身症状を伴うめまい

めまいに加えて、以下のような全身症状が見られる場合は要注意です。

  • 強い吐き気や嘔吐が続く
  • 視覚障害(かすみ目、二重に見える、視野の一部が欠けるなど)
  • 意識がもうろうとする、気を失う

これらの症状は、脳血管障害や高血圧性脳症のサインであることが多く、放置すると命に関わるおそれがあります。症状が出たらすぐに119番へ通報し、救急搬送を受けることが最優先です。

「高血圧」について

高血圧によるめまいの対処法

高血圧によるめまいの対処法

高血圧が原因でめまいが起きたときは、間違った対処をすると症状を悪化させるおそれがあります。適切な対応を知っておくことで、危険を避けながら落ち着いて行動できます。

主な対処法は以下のとおりです。

  • 無理に動かず安静にする
  • 水分を補給する
  • 危険な症状がある場合は救急車を呼ぶ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

無理に動かず安静にする

めまいを感じたときは、無理に動かず安静にすることが最も重要です。立ち続けたり歩き回ったりすると、ふらつきによって転倒やけがをする危険性が高まります。

まずは安全を確保するために、その場でしゃがむか、可能であれば横になりましょう。とくに吐き気を伴う場合は、横向きに寝ることで嘔吐時の誤嚥を防ぐことができます。

また、頭を急に動かさないよう意識し、落ち着くまで静かに休むことが大切です。

めまいが一時的におさまっても、原因が高血圧やその合併症にある可能性もあります。繰り返す場合や症状が強いときは、必ず医療機関を受診し、原因を確認して適切な対応を受けましょう。

水分を補給する

めまいを感じたときは、体調を安定させるために適切な水分補給を行うことが大切です。

脱水状態になると血圧が下がり、脳への血流が一時的に不足して、ふらつきやめまいを感じやすくなります。

とくに夏場や入浴後など発汗が多い場面では、水分不足に陥りやすいため注意が必要です。常温の水やお茶を、少しずつゆっくりと補給することを心がけましょう。一度に大量に飲むより、こまめに摂取するほうが体への負担が少なく効果的です。

なお、アルコールやカフェインを含む飲み物は利尿作用があり、かえって脱水を悪化させるおそれがあります。水分補給には不向きなため、めまい時には控えるようにしましょう。

危険な症状がある場合は救急車を呼ぶ

めまいに加えて命に関わるような症状が出た場合は、ためらわずに119番へ通報し救急車を呼ぶことが最も重要です。

とくに高血圧の人では、脳の血管に負担がかかり、脳梗塞や脳出血などの重篤な脳血管障害が起こる可能性があります

次のような症状を伴うときは、緊急性が極めて高い状態です。

  • ろれつが回らない
  • 片側の手足のしびれや麻痺
  • 強い頭痛
  • 意識がもうろうとする、呼びかけに反応しない
  • 視覚異常(二重に見える、視野が欠けるなど)

これらの症状は、脳卒中の発症を示すサインであり、時間との勝負です。自己判断で様子を見るのは危険なため、速やかに救急搬送を受け、医師による治療を受けましょう。

高血圧以外のめまいの原因

高血圧以外のめまいの原因

めまいは複数の原因が重なって起こることも多いため、原因を正しく見極めることが重要です。

主な原因には以下のものがあります。

  • 耳の病気(良性発作性頭位めまい症・メニエール病など)
  • 低血圧や脱水
  • 自律神経の乱れ・ストレス
  • 薬の副作用

それぞれの原因について詳しく説明します。

耳の病気(良性発作性頭位めまい症・メニエール病など)

めまいの原因として最も多いのは耳の異常によるものです。こうした耳の病気は基本的には耳内部のトラブルで起こることが多く、高血圧とは別の仕組みで生じます

代表的な疾患には、「良性発作性頭位めまい症」や「メニエール病」などがあります。これらは、体を動かしたときに「ぐるぐる回る」「ふらつく」といっためまいが起こるのが特徴で、高血圧によるふらつきと症状が重なるため誤解されやすいです。

ただし、近年の研究では、高血圧が一部のめまい(良性発作性頭位めまい症など)のリスクをわずかに高める可能性も指摘されています。

耳の病気によるめまいは再発しやすく、日常生活に支障をきたすこともあります。症状が続く場合は、耳鼻咽喉科を受診し、原因を特定して適切な治療を受けることが大切です。

低血圧や脱水

めまいは血圧が高いときだけでなく、低いときにも起こります。とくに立ち上がった際は急激に血圧が下がり、脳への血流が不足してふらつきやめまいを感じやすいです。

また、脱水や貧血、栄養不足などによっても血圧が下がり、同様の症状が現れることがあります。とくに水分や塩分の摂取が不足していると、血液量が減少し、血圧が維持できなくなるため注意が必要です。

低血圧性のめまいは、一見軽い症状に思えても、転倒や失神につながるおそれがあります。水分や栄養をしっかり補い、症状が続く場合は医師に相談して原因を明確にしましょう。

生活習慣の見直しで改善できるケースも多くあります。

自律神経の乱れ・ストレス

ストレスや生活リズムの乱れによって自律神経のバランスが崩れると、血圧の変動やめまいが起こることがあります。

自律神経は血圧や心拍、体温などを調整しているため、その働きが乱れると全身の調子にも影響が出やすくなります。

このタイプのめまいは、「ぐるぐる回る」というよりも「ふわふわする」「クラッとする」といった非回転性のめまいが多いのが特徴です。疲労感や動悸、息苦しさ、冷えなどの自律神経症状を伴うこともあります。

ストレスや睡眠不足、過労などが原因となることが多いため、生活リズムを整え、十分な休息を取ることが大切です。

薬の副作用

めまいは高血圧の治療薬(降圧薬)に限らず、さまざまな薬の副作用として起こることがあります。

薬の成分が自律神経や血圧の調整に影響を与え、ふらつきや立ちくらみを感じることがあります。

たとえば、以下のような薬です。

  • 抗うつ薬・抗不安薬・抗精神病薬
  • 睡眠薬や安定剤
  • 風邪薬や鼻炎薬に含まれる交感神経刺激薬(エフェドリンなど)

これらの薬は、服用を始めた直後や用量を増やした際に副作用が出やすく、他の薬と併用することでその影響が強まることもあります。

めまいが続いたり、日常生活に支障が出る場合は、自己判断で中止せず、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。服用量や薬の種類を見直すことで、症状が改善するケースも多くあります。

まとめ

高血圧そのものに典型的なめまいの症状はありませんが、血圧の変動や血流の不安定さ、降圧薬の影響などによって、めまいを感じることはあります。

耳の病気や自律神経の乱れ、脱水など、高血圧以外が原因で起こるめまいも少なくありません。

めまいが続く、繰り返す、強い症状を伴うといった場合は、自己判断で様子を見ず、医療機関で原因を確認しましょう。

とくに「ろれつが回らない」「手足のしびれ」「強い頭痛」などの神経症状を伴う場合は、脳梗塞や脳出血の可能性があり、すぐに救急対応が必要です。早めの対応が、重症化の予防につながります。

この記事の監修者

医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科 院長 吉田 悠

医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科

院長 吉田 悠

腎臓病・糖尿病などの慢性疾患から急性期疾患まで幅広く診療し、全身を総合的に診る視点を大切にしています。患者さまに寄り添った丁寧な説明と診療を心がけています。

経歴・所属学会
日本内科学会 総合内科専門医・認定内科医・元指導医
日本腎臓学会 腎臓専門医
日本透析学会 透析専門医
日本糖尿病協会 療養指導医
日本高血圧学会 高血圧専門医
日本医師会 認定産業医
厚生労働省 臨床研修指導医
日本禁煙学会 認定指導者
元東京医科歯科大学 腎臓内科 臨床講師
難病指定医

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