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こんにちは。今日は帯状疱疹ワクチンが2023年7月より公費負担が出るようになったため、再度案内をさせていただきます。今までは全額自己負担でしたが、助成金が出るようになったため受けやすくなったのではないでしょうか。
帯状疱疹は、80歳までに日本人の3人に1人がなると言われています。帯状疱疹は、水膨れを伴う赤い発疹が、体の左右どちらかに、帯状に現れます。強い痛みを伴うことが多く、症状は3-4週間ほど続きます。多くは腕や胸、背中に症状が出ますが、顔や首などに現れることもあります。帯状疱疹の原因は『水痘・帯状疱疹ウイルス』ですが、これは、初めて感染した時にはいわゆる『みずぼうそう』として発症します。治った後もウイルス自体は体内に潜んでいますが、通常は免疫力によって活動が抑えられているため症状は出ません。しかし、加齢やストレスなどで免疫力が低下すると帯状疱疹として発症し、上記のような症状を出します。
帯状疱疹は発疹が治った後も強く痛みが続くことがあり、この点が非常に厄介な点です。帯状疱疹後神経痛と言って、帯状疱疹にかかった50歳以上の方の2割程度がこの後遺症に悩まされると言われています。何か月~何年も神経痛の痛みが残ってしまうため、生活に支障をきたすことも少なくありません。また、まれに角膜炎などによる視力低下や失明、また難聴、耳鳴り、めまいなどの合併症も起こすことがあります。
帯状疱疹発症のリスクファクターですが、下記のものがあげられます。
・50歳以上
・女性の方が男性より発症しやすい
・白人のほうが黒人より発症しやすい
・家族内で帯状疱疹に罹患した人がいる
・関節リウマチなどの膠原病
・過労や精神的ストレス
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)
・糖尿病
・慢性腎臓病
・外傷
・悪性腫瘍に罹患している方、化学療法を行っている方
・免疫抑制のある疾患や免疫抑制剤を投与している方
後遺症含めて厄介な病気であり、また、罹患率も非常に高いことから、予防を積極的に行うことが必要です。帯状疱疹ワクチンは2種類ありますが、どちらも助成金が出ることになっています。どちらのワクチンを接種すべきかは下記のブログに違いが書いてありますので、ご参照ください。このブログを作成した時点では全額自己負担でしたが、現在は助成金が出ますので、その点のみ読み替えて頂いて参考にしてください。
【対象者】
50歳以上の板橋区民(コロナワクチンやインフルエンザワクチンと違い、他区の方は板橋区で接種することができませんのでご注意ください)
【実施場所】
当院で受けることができますが、事前予約制のため、必ず窓口または電話での予約をお願い致します。インターネットでのワクチンの予約は受け付けておりません。
【持参するもの】
板橋区民であることがわかるものをご持参ください。このワクチンは、コロナワクチンやインフルエンザワクチンと違い、患者様へ予診票は発送されておりません。ご希望の方は直接医療機関にお問い合わせください。
【助成金】
生ワクチン(乾燥弱毒素水痘ワクチン)・・・助成回数1回、1回の助成額4000円(当院での接種の場合は自己負担が3700円となります)
不活化ワクチン(シングリックス®)・・・助成回数2回、1回の助成額10000円(当院での接種の場合は自己負担が12000円×2回となります)
【ゆう徳丸内科皮膚科へのアクセス】
板橋区徳丸4丁目にあるゆう徳丸内科皮膚科へは、有楽町線・副都心線『地下鉄赤塚駅』、東武東上線『下赤塚駅』『東武練馬駅』から徒歩圏内です。国際興業バス(下赤03)、りんりんGO(板橋区コミュニティバス)「赤塚第一中学校」バス停目の前であり、駐車場・駐輪場完備、敷地内に薬局完備しており、受診しやすい環境を整えています。練馬区北町にも隣接しており、徒歩圏内です。待合室は広く確保されており、予約システムを導入していることで待ち時間の短縮に努め、新型コロナウイルス感染症を始めとした感染症対策を万全に行っております。当院は自動精算機も導入されており、会計までもスムースに行うことができ、利便性の向上も目指しております。帯状疱疹は皮膚科・内科ともに多く経験する病気の一つですが、後遺症に悩む方を多く診療してきております。まずは帯状疱疹を発症しない、または発症しても後遺症に悩まされることがないよう、しっかりワクチンで予防しましょう。