診療時間外・手術時間はお電話に出られませんのでご了承ください。

MENU
帯状疱疹は皮膚科と内科どっちに行く?受診の目安と治療の流れ、生活の注意点を解説|医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科|
東武練馬駅・下赤塚駅より徒歩圏内

ブログ

Blog

帯状疱疹は皮膚科と内科どっちに行く?受診の目安と治療の流れ、生活の注意点を解説

Pocket

内科と外科の違いは?診療内容と対象疾患、受診の目安をわかりやすく解説

帯状疱疹かなと思っても、「皮膚科と内科どっちに行けばいいの?」と迷ってしまい、受診をためらってしまう方は少なくありません。

また、蕁麻疹などの皮膚トラブルと見分けがつきにくく、「少し様子を見よう」と放置してしまうケースもあります。

帯状疱疹は強い痛みを伴うだけでなく、受診が遅れると後遺症が現れることもあるため、早めに適切な診療科を受診することが大切です。

この記事では、帯状疱疹は何科を受診すべきか、皮膚科と内科の違い、水痘(すいとう:みずぼうそう)との違い、治療の流れなどについて解説します。

帯状疱疹は何科にかかればいい?

帯状疱疹は何科にかかればいい?

帯状疱疹は症状の出る部位や重症度によって受診すべき診療科が異なります。

まずは皮膚症状が中心のため皮膚科が基本ですが、全身症状が強い場合や合併症が疑われる場合は他の診療科が適切なこともあります。

ケース 受診すべき診療科
皮膚に水ぶくれ・赤い発疹が出た 皮膚科
発熱・だるさが強い 内科
目の充血・痛み・視力低下がある 眼科
耳の痛み・顔面麻痺・聴力低下 耳鼻咽喉科

それぞれ、詳しくみていきましょう。

帯状疱疹は皮膚科が第一選択

帯状疱疹は皮膚に水ぶくれや赤い発疹が出る病気です。発疹が皮膚に集中して現れるため、診療科は皮膚科が最も適しています。皮膚科は診断が正確で、抗ウイルス薬や外用薬を早期に使える点が大きな強みです。

帯状疱疹は早期治療が重要です。発疹の出現から72時間以内に治療を始めると、抗ウイルス薬の効果を得やすく、後遺症のリスクを下げられます。早く受診するほど回復しやすいため、症状に気付いた時点で皮膚科へ相談することが大切です。

とくに顔や目や耳に症状が出るケースは重症化しやすく、専門的な対応が必要になる場合があります。症状に応じて眼科や耳鼻咽喉科へ適切に紹介してもらえるため、まず皮膚科で診てもらうことが安心につながります。

当院の「皮膚科」について

内科で対応できるケースも

帯状疱疹は皮膚科が基本ですが、発熱や倦怠感が強いときや、持病の管理を同時に行いたいときは内科で診てもらえることがあります。皮膚の症状に加えて全身の状態を見てもらえる点が利点です。

また、当院のように、内科でも帯状疱疹治療を積極的に行う医療機関もあります。内科でも抗ウイルス薬を用いた治療を受けられるため、早期治療につなげやすい環境が整っています。

かかりつけの内科がある場合は、まず相談しても問題ありません。皮膚科の受診が難しいときや、症状が軽いときも内科で対応できるケースがあります。

当院の「内科」について

合併症がある場合は耳鼻科や眼科など専門科の受診も必要

帯状疱疹は合併症の内容によって受診すべき診療科が変わります。合併症が疑われる場合は、症状に合った専門科で精密な検査と治療を受けることが重要です。

とくに目や耳や神経の症状は進行しやすく、放置すると後遺症につながる恐れがあります。

以下は代表的な合併症と推奨される診療科の一覧です。

合併症 主な症状 推奨診療科
・角膜炎

・視神経障害

・目の充血

・視力低下

・眼の痛み

眼科
・ラムゼイ・ハント症候群

・顔面神経麻痺

・耳の中の水ぶくれ

・顔のしびれ

・聴力低下

耳鼻咽喉科
・髄膜炎

・脳炎

・神経障害

・強い頭痛

・手足のしびれ

・麻痺

神経内科

合併症は早期に治療するほど改善しやすいため、気になる症状があれば迷わず専門科に相談することが大切です。

皮膚科と内科の違い

皮膚科と内科の違い

皮膚科は皮膚症状の診療が得意であり、内科は全身症状や持病の管理を得意とする点が大きな違いです。

診療科ごとに強みが異なるため、帯状疱疹の症状に合わせた受診先を選ぶ必要があります。

皮膚科と内科の主な違いは以下のとおりです。

皮膚科 内科
得意分野 発疹や水ぶくれなど皮膚症状の診断・治療 全身症状(発熱・倦怠感など)や持病の管理
治療内容 ・抗ウイルス薬の処方

・外用薬の処方

・患部の処置

・抗ウイルス薬の処方

・鎮痛薬の処方

・持病に合わせた治療調整

受診の目安 皮膚症状が中心の場合 体調不良や持病がある場合

症状の中心がどこにあるかを基準にすると、適切な診療科を選びやすくなります。

帯状疱疹とはどんな病気?

帯状疱疹とはどんな病気?

帯状疱疹は皮膚の片側に沿って発疹や水ぶくれが現れ、強い痛みを伴う病気です。

原因は子どものころに感染した水痘(すいとう:みずぼうそう)・帯状疱疹ウイルスが体内で再活性化することで、免疫力が低下したときに発症しやすくなります。とくに発症が多いのは50歳以上の人で、ストレスや病気で抵抗力が落ちている人も注意が必要です。

症状は前兆となるピリピリした痛みから始まり、発疹や水ぶくれが出て、かさぶた化を経て治癒に向かいます。

ただし治療が遅れると神経痛が残ったり、視覚や聴覚に障害が出たりすることがあります。そのため、帯状疱疹が疑われる場合は早めに受診することが重要です。

水痘(水ぼうそう)と帯状疱疹の違い

水痘(水ぼうそう)と帯状疱疹の違い

水痘と帯状疱疹は同じウイルスが原因ですが、発症の仕方や症状に大きな違いがあります。主な違いは以下のとおりです。

水痘(水ぼうそう) 帯状疱疹
原因ウイルス 水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)
主な発症者 初感染者(多くは小児) 既に水痘にかかった成人
発疹の出方 全身に広がる 身体の片側に帯状に現れる
主な症状 発熱・全身のかゆみ ピリピリ・ズキズキする神経痛
感染性 強い(空気感染・接触感染) 水痘にかかったことのない人に感染する可能性あり
再発 ほとんどない 免疫低下時に再発することがある

同じウイルスでも発症年齢や症状の出方は大きく異なります。違いを理解しておくと、どちらの可能性があるかを判断する助けになります。

帯状疱疹の治療の流れ

帯状疱疹の治療の流れ

帯状疱疹の治療は、以下のように段階を踏んで進められます。

  1. 診断(症状の確認と検査)
  2. 抗ウイルス薬による治療
  3. 痛みのコントロール(鎮痛薬・神経ブロックなど)
  4. 外用薬や処置による皮膚症状のケア
  5. 専門科への紹介(合併症がある場合)
  6. 経過観察と後遺症(帯状疱疹後神経痛)の予防

それぞれ、詳しくみていきましょう。

1.診断(症状の確認と検査)

帯状疱疹の診断は視診が基本です。医師が発疹や水ぶくれの位置と形を確認し、どのように広がっているかを観察します。

帯状疱疹では身体の片側に沿って発疹が並ぶことが多いため、この特徴が診断の大きな手がかりになります。

水疱液のウイルス検査や血液検査を行う場合もありますが、症状が典型的なときは視診だけで判断できることが多く、検査を行わないケースが一般的です。

2.抗ウイルス薬による治療

帯状疱疹の治療は、抗ウイルス薬の内服が基本になります。アメナメビルやバラシクロビル、ファムシクロビルなどを使用し、ウイルスの増殖を抑えて症状の悪化を防ぎます。

抗ウイルス薬による治療は合併症のリスクを減らすためにも重要です。

抗ウイルス薬は、発疹が出てから72時間以内に開始すると効果が高いとされており、早く治療を始めるほど炎症が進みにくく、痛みや後遺症の軽減につながります。

高齢者や免疫力が低下している人は症状が重くなることがあり、入院して点滴治療を行うケースもあります。

3.痛みのコントロール(鎮痛薬・神経ブロックなど)

帯状疱疹では強い神経痛が出ることが多いため、アセトアミノフェンやNSAIDsなど、一般的な鎮痛薬を使って痛みを和らげます。

痛みが強い場合は、プレガバリンやガバペンチンなど、神経障害性疼痛に有効な薬を使用します。神経の過敏な反応を抑えることで、強い痛みにも対応することが可能です。痛みに対する不安が続くときは、抗うつ薬を併用するケースもあります。

4.外用薬や処置による皮膚症状のケア

帯状疱疹では、皮膚症状を整えるために外用薬を用います。

抗炎症作用のある軟膏や抗菌薬を使い、患部の炎症を抑えて二次感染を防ぎます。清潔を保つことで、症状の悪化を避けることが可能です。

症状が強い場合は、ステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬を併用することがあります。これらの薬はかゆみや赤みを和らげ、皮膚の不快感を減らす働きを持つものです。

水ぶくれがあるときは無理に潰さず、滲出液が多い場合にはガーゼで覆い、皮膚を保護します。

5.専門科への紹介(合併症がある場合)

帯状疱疹で合併症が疑われるときは、早めに専門科へつなぐ必要があります。

眼に関連する症状が出ている場合は眼科へ、耳の症状が見られるときは耳鼻咽喉科へ紹介します。いずれも放置すると後遺症につながる可能性があるため、専門的な評価が欠かせません。

皮膚症状が広範囲に及ぶ場合や、蜂窩織炎(ほうかしきえん:皮下組織が細菌に感染して起こる炎症)を伴うケースでは入院設備のある皮膚科へ案内することもあります。

6.経過観察と後遺症(帯状疱疹後神経痛)の予防

帯状疱疹では、発疹が治っても神経痛が残ることがあるため、治療後も経過観察を続けます。

痛みが長引く場合には、帯状疱疹後神経痛が疑われるため、早めに症状を評価することが大切です。とくに高齢者では発症しやすく、注意が必要です。

後遺症を予防するためには、適切な治療に加えて生活面の調整も欠かせません。免疫力を保つために、規則正しい生活やストレスの軽減を指導することもあります。

帯状疱疹と蕁麻疹の見分け方

帯状疱疹と蕁麻疹の見分け方

帯状疱疹と蕁麻疹はどちらも皮膚に発疹が出ますが、発疹の出方や続く期間が大きく異なります。とくに痛みを伴う場合は帯状疱疹の可能性があるため、注意が必要です。

帯状疱疹と蕁麻疹の主な違いは以下のとおりです。

帯状疱疹 蕁麻疹
発疹の出方 身体の片側に帯状に現れる 左右対称に出ることが多く、場所が移動することもある
皮膚症状 赤い発疹と水ぶくれができる 赤い膨らみが出るが、水ぶくれは少ない
持続時間 数週間続き、放置すると悪化する 数時間〜数日で消えることが多い
伴う症状 ピリピリ・ズキズキする神経痛 強いかゆみ

帯状疱疹は痛みが強く、発疹も長く続く傾向があります。区別が難しいときは早めに医療機関へ相談することが大切です。

帯状疱疹になった場合の日常生活における注意点

帯状疱疹になった場合の日常生活における注意点

帯状疱疹の症状を悪化させないためには、日常生活での過ごし方にも注意が必要です。

以下のポイントに気をつけましょう。

  • 水ぶくれは破らず清潔を保つ
  • 妊婦や子どもへの接触を控える
  • 食事と睡眠で免疫力を維持する
  • 入浴・シャワーは短時間で済ませる
  • 外出は必要最低限にとどめる

それぞれの注意点を詳しく説明します。

水ぶくれは破らず清潔を保つ

帯状疱疹の水ぶくれは、自然に治るまで破らないようにしましょう。

無理に潰すと細菌が入り込み、二次感染を起こす可能性があるため、治りが遅れる原因にもなります。患部への刺激を避けるために、服装は圧迫しにくいゆったりしたものを選ぶことが望ましいです。

身体を拭くタオルは共用せず、清潔なものを使用します。肌に触れるものが不衛生な状態だと、感染が広がる恐れがあるためです。滲出液が多い場合はガーゼを使い、こまめに交換して清潔を保ちましょう。

妊婦や子どもへの接触を控える

妊娠中の方との接触には注意が必要です。

帯状疱疹そのものは人にうつりませんが、水痘にかかったことがない人には水痘として感染する可能性があります。

とくに妊婦が初めて水痘に感染すると、母体だけでなく胎児へ影響が及ぶことがあり、先天性水痘症候群のリスクも指摘されています。

タオルや寝具の共用は控え、感染を広げないよう配慮してください。

また、水痘ワクチンを接種していない子どもや、過去に水痘にかかったことがない場合も感染する恐れがあります。患部へ直接触れさせないことに加え、キスや抱っこなどの密接な接触は避けましょう。

食事と睡眠で免疫力を維持する

帯状疱疹は、免疫力が低下したときにウイルスが再活性化して起こるため、生活習慣を整えることが重要です。

食事では栄養バランスを意識し、ビタミンB群やビタミンC、タンパク質を十分に摂りましょう。これらの栄養素は免疫の働きを支える役割があります。

アルコールの過剰摂取や極端な偏食は免疫力の低下につながるため控えてください。

また、質の良い睡眠を確保することも大切です。睡眠は免疫細胞の働きを整え、症状の回復を助けます。

入浴・シャワーは短時間で済ませる

帯状疱疹の時期は体力を消耗しやすく、長時間の入浴は免疫力の低下につながるため、できるだけ短時間で済ませましょう。熱いお湯は皮膚への刺激となり、かゆみや痛みを強めることがあるため、ぬるめの温度が適しています。

身体を洗うときは、ゴシゴシこすらず泡で軽くなでる程度にします。患部への摩擦は症状を悪化させる原因になるため注意が必要です。入浴後はやわらかいタオルで押さえるように水分を取れば、皮膚を清潔に保ちやすくなります。

外出は必要最低限にとどめる

帯状疱疹の時期は体力や免疫力が落ちているため、外出は通院や生活必需品の買い物など、必要最低限にとどめましょう。無理に活動量を増やすと症状が長引くことがあるため注意が必要です。

感染の広がりにも配慮し、人との接触はできるだけ控えます。特に学校や保育園、介護施設、医療現場など、免疫が弱い人が多い場所への出入りは避けてください。

まとめ

帯状疱疹は皮膚に強い痛みを伴う発疹が現れる病気で、発疹が皮膚に集中して出るため、診療科はまず皮膚科を受診するのが基本です。

発熱や倦怠感が強いとき、持病の管理を同時に行いたい場合は内科でも相談できます。

また、目・耳・神経の症状を伴う場合は、眼科や耳鼻咽喉科、神経内科など専門科の受診が必要になります。

帯状疱疹と蕁麻疹は発疹の出方や痛みで見分けられますが、判断が難しいときは医療機関へ相談することが大切です。

この記事の監修者

医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科 院長 吉田 悠

医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科

院長 吉田 悠

腎臓病・糖尿病などの慢性疾患から急性期疾患まで幅広く診療し、全身を総合的に診る視点を大切にしています。患者さまに寄り添った丁寧な説明と診療を心がけています。

経歴・所属学会
日本内科学会 総合内科専門医・認定内科医・元指導医
日本腎臓学会 腎臓専門医
日本透析学会 透析専門医
日本糖尿病協会 療養指導医
日本高血圧学会 高血圧専門医
日本医師会 認定産業医
厚生労働省 臨床研修指導医
日本禁煙学会 認定指導者
元東京医科歯科大学 腎臓内科 臨床講師
難病指定医

院長情報を詳しく見る

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ