診療時間外・手術時間はお電話に出られませんのでご了承ください。

MENU
喘息はなぜ再発する?原因ときっかけ、再発を防ぐ方法を解説|医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科|
東武練馬駅・下赤塚駅より徒歩圏内

ブログ

Blog

喘息はなぜ再発する?原因ときっかけ、再発を防ぐ方法を解説

Pocket

喘息はなぜ再発する?原因ときっかけ、再発を防ぐ方法を解説

「昔は治ったと思っていたのに、また喘息のような症状が出てきた」

「咳や息苦しさがぶり返すのはなぜ?」

このように、喘息の再発に悩む方は少なくありません。喘息は症状が落ち着いていても、気道の炎症や過敏性が残っていると、ちょっとした刺激がきっかけで再び悪化することがあります。

この記事では、喘息が再発しやすい理由と再発を引き起こすきっかけ、再発を防ぐ方法をわかりやすく解説します。

読めば、日常で気をつけるべき点が明確になり、症状を安定させるための具体的な対策がイメージできるはずです。

「咳喘」について

喘息が再発する主な原因

喘息が再発する主な原因

喘息が再発する主な原因は以下のとおりです。

  • 子どものころの喘息が完治していない
  • 非アトピー型の成人喘息
  • 気道がもともと過敏で炎症を起こしやすい体質
  • 治療薬の中断や吸入方法の誤り
  • 副鼻腔炎や逆流性食道炎などの合併症

それぞれの原因について詳しく解説します。

子どものころの喘息が完治していない

子どものころに喘息の症状が落ち着いたとしても、完全に治ったとは限りません。小児喘息は成長とともに軽快しやすい病気ですが、気道の炎症や過敏性が完全に消えるわけではなく、大人になってから再び症状が現れることがあります

多くの場合、就職・転職・妊娠・更年期など、ライフステージの変化に伴うストレスやホルモンバランスの乱れ、生活環境の変化が再発の引き金になります。とくに、睡眠不足や過労、喫煙、アレルゲンの増加なども再燃の原因となりやすいです。

一度症状が落ち着いても、再発リスクはゼロではありません。過去に喘息を患った経験がある人は、呼吸の違和感や咳が続く場合、早めに医師へ相談し、再発防止のための管理を受けることが大切です。

非アトピー型の成人喘息

成人になってから新たに発症する喘息の多くは「非アトピー型喘息」と呼ばれ、明確なアレルゲンが関係しないタイプです。アトピー型のようにダニや花粉といった特定の原因物質がないため、発作のきっかけを特定しにくいのが特徴です。

非アトピー型喘息は、ストレスや過労、急激な気温差、風邪などの感染症、さらには職場での化学物質・粉じん・煙など、日常生活の中のさまざまな刺激が誘因となって起こることがあります。

また、女性ではホルモンバランスの変化(妊娠・出産・更年期)によって症状が悪化するケースも見られます。

気道がもともと過敏で炎症を起こしやすい体質

喘息は「気道過敏性」が高い人に起こりやすい病気です。気道過敏性とは、健康な人なら反応しない程度の刺激でも、気道が過剰に反応して収縮しやすい状態を指します。

このような体質の人は、冷たい空気や運動、ほこり、煙、強いにおいなどの刺激でも気道が狭くなりやすく、咳や息苦しさを感じやすくなります。気道過敏性には遺伝的な要素も関係しており、アトピーやアレルギー体質をもつ人に多い傾向です。

一度症状が落ち着いたとしても、この「気道の過敏さ」自体は残ることが多く、何らかの刺激が加わると再び発作が起こる可能性があります。そのため、体調管理や環境整備を怠らず、再発防止のための治療を継続することが大切です。

治療薬の中断や吸入方法の誤り

喘息が再発する大きな原因の一つが、治療薬の中断や吸入方法の誤りです。症状が落ち着いても、気道の炎症は完全に治っていないことが多く、「もう大丈夫」と自己判断で薬をやめると、炎症が再び悪化して発作を起こしやすくなります

また、吸入薬は正しい使い方をしなければ、薬の成分が十分に気道に届かず、効果が十分に発揮されません。よくある誤りとして、「吸うタイミングがずれている」「吸い込みが浅い」「吸入器の清掃を怠っている」などが挙げられます。

薬の継続は、発作を防ぎ喘息を長期的にコントロールするために不可欠です。使い方に不安がある場合は、医師や薬剤師に確認し、正しい吸入方法を身につけましょう。

副鼻腔炎や逆流性食道炎などの合併症

喘息の再発や悪化には、呼吸器以外の病気が関係していることがあります。とくに、副鼻腔炎や逆流性食道炎などの合併症は、気道に慢性的な刺激を与え、発作を繰り返す原因となります。

副鼻腔炎(副鼻腔気管支症候群)は、鼻の炎症が喉や気道にまで及び、痰や咳を長引かせることで喘息症状を悪化させることがあります。また、逆流性食道炎は、胃酸が食道を通って気道を刺激し、咳や息苦しさを誘発しやすい疾患です。

肥満や睡眠時無呼吸症候群も気道への圧迫や炎症を引き起こし、再発リスクを高めます。喘息を安定させるためには、これらの合併症も同時に治療・管理することが重要です。

症状が長引く場合は、呼吸器科だけでなく耳鼻科や消化器科にも相談するとよいでしょう。

喘息の再発を引き起こすきっかけ

喘息の再発を引き起こすきっかけ

喘息は、もともとの体質や炎症が残っている場合、ちょっとした刺激がきっかけで再発することがあります。代表的な再発のきっかけは以下のとおりです。

  • 風邪やインフルエンザなどの感染症
  • 花粉やダニ、ペットの毛などのアレルゲン
  • タバコや大気汚染、強い香料などの刺激物
  • 季節の変わり目や急な気温差
  • 過労や睡眠不足、ストレス

これらのきっかけがどのように喘息を悪化させるのか詳しく解説します。

風邪やインフルエンザなどの感染症

風邪やインフルエンザなどの呼吸器感染症は、喘息再発の最も多いきっかけの一つです。感染によって気道の炎症が悪化し、潜在的に残っていた喘息の症状が再び現れることがあります。

ウイルスや細菌が気道の粘膜を刺激すると、咳や痰、ぜん鳴(ゼーゼー音)が出やすくなります。とくに風邪やインフルエンザは、気道の防御機能を低下させ、炎症を広げるため、発作を誘発するリスクが高いです。

感染後に「咳が長引く」「夜間や早朝に症状が強くなる」「息苦しさが続く」といった症状が見られる場合は、喘息の再発を疑うサインです。

花粉やダニ、ペットの毛などのアレルゲン

花粉やダニ、ペットの毛などのアレルゲンは、喘息再発の代表的な要因です。これらの物質は気道の炎症を引き起こし、敏感になっている気道を刺激して発作を誘発します。

花粉の飛散が多い季節や、ダニ・ハウスダストが蓄積しやすい環境は、とくに注意が必要です。掃除不足や換気の悪い部屋ではアレルゲンが増えやすく、気づかないうちに再発リスクが高まります。

また、犬や猫などペットの毛やフケも強力なアレルゲンとなり、喘息の悪化や再発を招くケースが多いです。

タバコや大気汚染、強い香料などの刺激物

タバコの煙や大気汚染、強い香料などの刺激物は、喘息再発の大きなリスク要因です。これらの刺激は気道を直接刺激し、炎症を悪化させることで発作を誘発します。

とくにタバコの煙は、喫煙者本人だけでなく、周囲の人の受動喫煙でも喘息を悪化させる可能性があります。大気汚染による排気ガスやPM2.5などの微粒子も、気道に入り込み炎症を引き起こすため、再発の引き金となりやすいです。

また、香水・ヘアスプレー・柔軟剤などに含まれる強い香料も、人によっては気道の過敏反応を誘発することがあります。

季節の変わり目や気温差

季節の変わり目や急な気温差は、喘息の再発を引き起こす大きな要因の一つです。気温の変化によって気道の粘膜が刺激され、炎症や収縮が起こりやすくなるため、発作が誘発されやすくなります。

とくに、寒い空気を吸い込むことで気道が急に収縮しやすくなる「寒冷刺激」は注意が必要です。冬の朝や運動時など、冷たい空気を吸う機会が多い場面では、マフラーやマスクで口元を覆い、気道を冷やさないようにしましょう。

また、季節の変わり目は花粉やカビ、湿度の変化なども影響し、気道の炎症を悪化させることがあります。体調管理を徹底し、気温差の大きい日は外出時の服装や室内の温度調整に気を配ることで、発作の再発を予防できます。

過労や睡眠不足、ストレス

過労や睡眠不足、そして強いストレスは、喘息の再発を引き起こす大きな要因です。これらは自律神経のバランスを乱し、気道の過敏性を高めて炎症を悪化させるため、発作が起こりやすくなります。

強いストレスや不規則な生活が続くと、副交感神経と交感神経の働きが崩れ、気道が収縮しやすくなります。また、過労や睡眠不足は免疫力を低下させ、風邪などの感染症にかかりやすくなり、結果的に喘息の再発や悪化につながります。

「咳喘」について

喘息の再発を防ぐための生活習慣

喘息の再発を防ぐための生活習慣

喘息は、日常生活のちょっとした工夫で再発リスクを大きく減らすことができます。

再発を防ぐために意識したい主な生活習慣は以下のとおりです。

  • 毎日の服薬を欠かさず続ける
  • 吸入器を正しく使用する
  • 住環境のアレルゲンを減らす
  • タバコや受動喫煙を避ける
  • 感染症を予防する
  • 十分な睡眠と規則正しい生活を心がける

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

毎日の服薬を欠かさず続ける

喘息の再発を防ぐためには、症状がなくても毎日の服薬を継続することが最も重要です。喘息は慢性的な気道の炎症によって起こるため、薬を続けることで炎症を抑え、発作を未然に防ぐことができます。

「調子が良いから」と自己判断で薬を中止すると、気道の炎症が再び悪化し、発作が起こりやすい状態に戻ってしまいます。長期管理薬(コントローラー)は、症状が出ていないときほど継続が大切です。

また、薬の残量を定期的に確認し、切らさないように注意しましょう。定期的な通院で医師に症状の変化を伝え、適切な薬の調整を受けることが、再発を防ぎ安定した呼吸を維持するための基本です。

吸入器を正しく使用する

吸入薬は、正確な使い方をして初めて薬が十分に気道に届き、その効果を最大限に発揮します。

吸うタイミングや吸い込みの深さ・速さが適切でないと、薬が喉や口の中に留まってしまい、十分に肺まで届かないことがあります。その結果、炎症が抑えきれず、再発のリスクが高まってしまうのです。

再発を防ぐためには、定期的に医師や薬剤師に吸入方法を確認してもらうことが大切です。使用している吸入器の種類に合わせて正しい手順を見直し、清潔な状態を保つことで、薬の効果を安定して得られます。

また、日本喘息学会では吸入器の種類ごとに正しい使い方を解説した動画を公開しています。自分の吸入方法が合っているか確認したい方は、参考にするとよいでしょう。

参考:吸入操作ビデオ|一般社団法人日本喘息学会

住環境のアレルゲンを減らす

喘息の再発を防ぐためには、生活環境からアレルゲンを減らすことが重要です。ハウスダストやダニ、カビ、花粉、ペットの毛などは、気道の炎症を悪化させる代表的な原因です。

とくに寝具やカーペットはダニの温床になりやすいため、こまめに掃除機をかけ、シーツや布団カバーを週に1回以上洗濯しましょう。布団は天日干しや布団乾燥機で湿気を取り除くと効果的です。

また、除湿機や換気を活用して湿度を40〜60%程度に保つことで、カビの繁殖を防げます。清潔で快適な住環境を維持することが、喘息の再発防止と症状の安定につながります。

ダニなどのアレルゲンが関与している場合には、舌下免疫療法も選択肢の一つです。

舌下免疫療法は、アレルゲンに体を徐々に慣らすことでアレルギー反応を起こしにくくする治療法で、喘息の悪化要因を減らす観点から有効とされています。

当院では、ダニアレルギー・スギ花粉アレルギーに対する舌下免疫療法に力を入れています。気になる方はお気軽にご相談ください。

タバコや受動喫煙を避ける

喘息の再発を防ぐためには、タバコの煙を完全に避けることが不可欠です。タバコの煙は強力な気道刺激物であり、炎症を悪化させて発作の再発を引き起こします。

喫煙者本人はもちろん、周囲の人の煙を吸い込む「受動喫煙」も同様に危険です。また、電子タバコや加熱式タバコも有害物質を含んでおり、安全ではありません

再発を防ぐためには、完全禁煙を徹底し、喫煙所や煙の多い場所を避けることが大切です。家族や職場にも理解を求め、喫煙のない環境を整えることで、気道への刺激を減らし、喘息の再発を防ぐことができます。

感染症を予防する

喘息の再発を防ぐためには、風邪やインフルエンザなどの感染症を予防することが大切です。感染によって気道の炎症が悪化し、発作が再び起こるきっかけになることがあります。

日常生活では、外出後の手洗い・うがいを徹底し、人混みや流行期にはマスクを着用してウイルスの侵入を防ぎましょう。とくに冬場や季節の変わり目は感染のリスクが高いため、体調管理にも注意が必要です。

また、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンを定期的に接種することで、感染時の重症化を防ぐことができます。感染症を予防することは、喘息の再発防止だけでなく、全身の健康維持にもつながります。

十分な睡眠と規則正しい生活を心がける

喘息の再発を防ぐためには、十分な睡眠と規則正しい生活を維持することが重要です。睡眠不足や生活リズムの乱れは免疫力を低下させ、発作の再発リスクを高めます。

毎日できる限り同じ時間に就寝・起床し、体内リズムを整えることを意識しましょう。不規則な生活や夜更かしは自律神経のバランスを崩し、気道が過敏になりやすくなります。

また、ストレスや疲労をため込まないことも喘息の安定に欠かせません。適度な休息やリラックスできる時間を設け、心身の回復を促すことで、発作を起こしにくい健康的な状態を保つことができます。

まとめ

喘息は、症状が落ち着いていても気道の炎症や過敏性が残っていると再発しやすい病気です。

感染症やアレルゲン、ストレス、気温差、薬の中断など、日常のさまざまなきっかけで症状がぶり返すことがあります。

再発を防ぐには、毎日の服薬を続けること、住環境を整えること、タバコや感染症を避けること、そして規則正しい生活を心がけることが大切です。

当院では、息を吐くだけで気道の炎症の程度を確認できる呼気NO検査を導入し、再発の早期発見や治療管理に役立てています。

少しでも気になる症状があるときは、早めに医師へ相談して適切にケアしていきましょう。

この記事の監修者

医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科 院長 吉田 悠

医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科

院長 吉田 悠

腎臓病・糖尿病などの慢性疾患から急性期疾患まで幅広く診療し、全身を総合的に診る視点を大切にしています。患者さまに寄り添った丁寧な説明と診療を心がけています。

経歴・所属学会
日本内科学会 総合内科専門医・認定内科医・元指導医
日本腎臓学会 腎臓専門医
日本透析学会 透析専門医
日本糖尿病協会 療養指導医
日本高血圧学会 高血圧専門医
日本医師会 認定産業医
厚生労働省 臨床研修指導医
日本禁煙学会 認定指導者
元東京医科歯科大学 腎臓内科 臨床講師
難病指定医

院長情報を詳しく見る

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ