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重症ニキビや再発を繰り返す炎症性ニキビに用いられるイソトレチノインは、長期的な服用が推奨される薬です。
効果を感じられるまでにはどれくらいかかるのか?という疑問を解消するため、本記事ではイソトレチノインの効果が出るまでの期間について詳しく解説します。薬の持続期間もまとめているので、イソトレチノインでのニキビ治療を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

個人差がありますが、イソトレチノインは服用を開始してから4〜6ヶ月ほどで効果を実感できます。
早い方では1〜2ヶ月ほどでニキビが少しずつ改善することもありますが、即効性のある薬ではないため、十分な効果を得るためにはある程度長く継続することが大切です。
イソトレチノインを用いたニキビ治療では、治療を開始してすぐにニキビが一時的に悪化することがあります。これは薬の作用で皮脂分泌が急激に抑えられ、毛穴にたまっていた皮脂や角栓が排出される過程で起こる現象です。
好転反応なので、通常は数週間〜1ヶ月ほどで落ち着き、徐々に改善に向かいます。薬が効いている証拠でもあるので、用法用量を守り内服を継続していきましょう。

イソトレチノインには、治療を終了した後も効果が長期的に持続しやすい特徴があります。
過去の臨床試験では、イソトレチノインでのニキビ治療を受けた人の70〜80%が再発せずに症状が落ち着いたとのデータが報告されています。これは、イソトレチノインに皮脂腺を縮小させる作用があり、治療終了後も皮脂分泌が少ない状態を維持できるためです。
ただし、再発の可能性は用量や治療期間、遺伝的要素、生活習慣によって左右されます。特に低用量で短期間しか服用できなかった場合は、再発率が高くなる傾向があります。
再発した場合でも、再度イソトレチノインを使用することで改善が期待できます。ただし、連続投与は肝機能や脂質異常のリスクがあるため、再治療の際には一定期間を空け、医師の指導のもとで行う必要があります。
参考:Isotretinoin: dose, duration and relapse. What does 30 years of usage tell us?

イソトレチノインは通常、1日1回1錠(20mg)を食後に服用します。用量は体重や症状によって40mgまで調整が可能です。
4〜6ヶ月を1クールとして服用を継続しますが、症状によっては延長する場合もあります。
これまでの研究で、体重1kgあたり120〜150mgの累積投与量でニキビの再発率が下がるとのデータが報告されたことにより、イソトレチノインは長期的な投与が推奨されています。
しかし、近年は累積投与量の増加と薬の有効性には関連性がないとの考え方を示す研究者もおり、期間を定めて投与するのが一般的です。イソトレチノインを用いたニキビ治療は、経過を観察しながら医師の指示に従って服用することが大切です。
参考:A systematic review of isotretinoin dosing in acne vulgaris

イソトレチノインは重症化したニキビに効果を発揮する薬ですが、使用中は以下の副作用に注意が必要です。
それぞれの副作用を詳しく解説します。
乾燥はイソトレチノインでもっとも多く見られる副作用です。
皮脂分泌を強力に抑える作用をもつことから、肌のつっぱりや唇の荒れ、ドライアイなどの症状が出やすくなるといわれています。鼻粘膜の乾燥によって鼻血が出ることもあります。
乾燥は一時的なものですが、放置すると皮膚バリアの低下につながるため、ボディクリームやリップクリーム、目薬などで日常的に保湿を行うことが大切です。
イソトレチノインを服用している間に関節痛や筋肉痛を感じる方もいます。体の痛みは日常的に体を動かす習慣がある方に多く見られる傾向です。
ほとんどの場合は軽度で自然におさまりますが、痛みが続く場合は一時的に運動量を減らしたり、医師に相談して服用量を調整することがあります。
イソトレチノインは肝臓で代謝されるため、服用中に肝機能の数値が上昇したり、中性脂肪・コレステロールの増加が見られることがあります。
とくに、肝機能障害や脂質異常症の既往がある方に対しては慎重に投与しなければならず、イソトレチノインを服用している間は定期的な血液検査が必要です。(通常1〜2ヶ月ごと)
数値に異常が見られれば投与中止や減薬が検討されます。
イソトレチノインによって皮脂の分泌量が抑えられると、頭皮環境や毛周期にも影響を与えることがあります。
一部では抜け毛の増加や髪のハリやコシが低下したと感じる患者様もいます。これは、薬の作用によって髪の生え変わりのサイクルが一時的に乱れるためです。
脱毛は服用を中止すると自然に回復しますが、抜け毛の量が多すぎたり症状が気になる時は医師に相談してください。
イソトレチノインを服用すると、まれに目のかすみや視力低下が生じることがあります。
乾燥(ドライアイ)の副作用が涙の分泌にも影響を与えることが原因です。パソコン作業やコンタクトレンズの装着時間が長い方に起こりやすいといわれています。
また、視界が暗くなると視力が著しく低下する夜盲症を引き起こすこともあります。夜盲症は夜間や暗所へ順応しにくくなるため、夜間運転や暗い場所で作業することがある方は注意が必要です。
イソトレチノインでもっとも注意すべき副作用が催奇形性です。催奇形性とは、妊娠中に摂取した薬や化学物質の影響で胎児に先天的な奇形を引き起こすリスクのことです。
妊娠中に服用すると、胎児に重度の奇形を引き起こすリスクが高いことが明らかにされています。したがって、妊娠中および授乳中の服用はNGです。
イソトレチノインを処方する場合は、催奇形性のリスク説明と避妊指導が行われます。妊娠を希望している方や妊娠の可能性がある方は必ず医師の指示に従い、服用中および服用中止後の避妊を徹底してください。
妊活の予定がある男性も、服用前後1ヶ月は避妊することが推奨されています。

最後に、イソトレチノインの効果について患者様から多く寄せられるご質問に回答します。
イソトレチノインには皮脂腺の働きを抑える作用があり、皮脂の過剰分泌による毛穴トラブルにも効果を発揮します。
皮脂量が減るとベタつきやテカリが改善し、アクネ菌の増殖も抑えられます。毛穴トラブルの原因である皮脂を根本からコントロールしてくれるので、メイク崩れの予防にも効果的です。
食後であれば服用のタイミングに厳密な指定はありません。
イソトレチノインは脂溶性の薬であり、食事と一緒に摂取することで吸収率が高まります。朝食をとらず、夜にしっかり食べる方は夕食後に服用するのがおすすめです。
効果を最大限に引き出すため、飲み忘れにも注意しましょう。
患者様の体質によって十分な効果を実感できないことがあります。
これまでの臨床試験では、イソトレチノインでニキビが長期寛解(再発せず肌状態が維持される)する方の割合は全体の70〜80%だったとの報告があります。別の試験では約40%の方が再発したとのデータもあり、効果は個人差があることが明らかにされています。
重症化したニキビの治療は、薬だけでなく生活習慣やスキンケアの見直しも必要です。改善が見られない場合は医師に相談のうえで、別の治療法も検討していきます。
服用開始後1〜3週間以内が多いです。早い人では数日ほどで唇の乾燥や軽いかゆみ、皮むけなどが見られることがあります。
これらの症状は薬の効果によって皮脂分泌が抑えられているサインです。一時的にニキビが悪化して見える好転反応が起こることもありますが、ほとんどの場合は数週間で落ち着きます。
症状が強く出たり耐えられないほどの乾燥がある場合は、用量の調整や保湿ケアなどで改善できることが多いです。気になる症状は医師に相談しましょう。
本当です。イソトレチノインによって皮脂分泌が抑えられると、毛穴のつまりが自然に排出され、角栓が押し出されているように見えることがあります。
これは毛穴のつまりが解消されていく過程で起こる一時的な好転反応で、適切なスキンケアを続けることで時間とともに目立たなくなります。
無理に押し出したりスクラブで除去しようとすると炎症を悪化させる恐れがあるため、自然に落ち着くのを待ちましょう。
イソトレチノインの用量は、体重やニキビの重症度、副作用によって個別に調整されます。
通常は20mgからスタートしますが、副作用が気になる方には10mgへ減薬することがあります。副作用が出にくく、より高い効果を期待する方には30mg、40mgへと増量も可能です。
イソトレチノインは4〜6ヶ月を1クールとして処方されるのが一般的です。経過次第では6ヶ月以上続けていただくこともあります。

イソトレチノインは重症化したニキビの改善に非常に高い効果を示す一方で、服用管理や副作用への配慮が欠かせない薬です。
効果を実感できるまでにはある程度の時間がかかりますが、適切に服用すれば長期寛解も可能です。医師に相談のうえで、重症化したニキビの改善を目指していきましょう。
当院では、一人ひとりの症状や肌質に合わせた最適な治療プランをご提案しております。イソトレチノインの取り扱いもございますので、長引くニキビや繰り返す炎症にお悩みの方はお気軽にご相談ください。
未承認医薬品等
これらの医薬品は薬機法上の承認を得ていない未承認医薬品です。
入手経路等
国内正規販売代理店経由で入手したものです。
国内承認医薬品の有無
国内の承認医薬品等の有無について、他に同程度の性能を有する国内承認医薬品はありません。
諸外国における安全性情報
諸外国で本医薬品による重篤な安全性情報の報告はありません。
本医薬品は米国FDA(アメリカ食品医薬品局)とヨーロッパのEMA(欧州医薬品庁)で承認されています。
医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。