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「マンジャロをやめたら太るって本当?」
「せっかく痩せたのに、リバウンドが心配」
このような不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
マンジャロは高い減量効果が期待できる一方で、中止後に体重が戻りやすいという報告もあります。実際の臨床試験でも、効果がなくなることで食欲や代謝が元の状態に戻り、リバウンドが起こりやすくなることが確認されています。
しかし、中止後の過ごし方次第で、体重の増加を最小限に抑えることは十分可能です。
この記事では、マンジャロをやめたときに体重がどう変化するのか、リバウンドが起こる理由、そして体重を維持するための具体的な方法をわかりやすく解説します。
マンジャロを卒業したあとも健康的に体重管理を続けたい方は、ぜひ参考にしてください。

マンジャロを中止すると、食欲抑制や満腹感の効果が失われ、体重が再び増えやすくなる傾向があります。薬の作用が切れることで食事量が戻り、エネルギーバランスが崩れやすくなるためです。
マンジャロを中止すると体重がどう変化するかを検証した臨床試験(SURMOUNT-4試験)では、マンジャロを36週間(約8.3ヶ月)使用した後、さらに52週間(約1年)継続した群では追加で5.5%の体重減少が見られました。
一方、プラセボ(効果のない偽薬)に切り替えた群では、約14%のリバウンドが起こる結果となりました。
ただし、「やめたら必ず太る」というわけではありません。中止後の生活習慣次第で体重増加を最小限に抑えることは可能です。

マンジャロをやめたときに体重が戻りやすい主な理由は、次の3つです。
それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
マンジャロは脳の食欲中枢に働きかけ、自然と食欲を抑える作用があります。
マンジャロをやめるとこの作用がなくなるため、食欲や食事量が元の状態に戻り、摂取カロリーが徐々に増加するのです。
たとえば、投与中は少量で満足できていた人でも、中止後は早い段階で空腹を感じやすくなります。食欲が強まると食事量も増え、結果としてリバウンドにつながりやすくなります。
ダイエット中は摂取カロリーが減るため、体はエネルギーを節約しようとします。その結果、脂肪だけでなく筋肉も分解されやすくなります。
筋肉はエネルギーを多く消費する組織であり、筋肉量が減ると体全体の消費カロリーが下がります。つまり、同じ食事量でも太りやすい体質に変わってしまうのです。
マンジャロをやめたあとに食事量を元に戻すと、消費エネルギーが少ないため余分なカロリーが脂肪として蓄積されやすくなります。
マンジャロをやめるとリバウンドしやすいのは、人間の身体に備わる「ホメオスタシス(恒常性)」が関係しています。これは、体重や体温などを一定に保とうとする働きで、急激な変化を元に戻そうとする仕組みです。
大幅に体重が減ると、体は「飢餓状態」と判断します。その結果、食欲を高めるホルモン「グレリン」が増加し、反対に満腹を感じるホルモンは減少します。
つまり、マンジャロをやめると「食欲がアップし、代謝がダウンする」というリバウンドしやすい状態になります。

マンジャロをやめた後も体重をキープしやすくなるポイントは、主に次の5つです。
それぞれのポイントを詳しく解説します。
マンジャロをやめたあとに体重を維持するためには、バランスのとれた食事を意識することが大切です。
薬の「食欲を抑える効果」がなくなるため、自分で食事量や内容をコントロールする力が求められます。
タンパク質・野菜・食物繊維をしっかり摂ることがポイントです。これらは満腹感を得やすく、血糖値の急上昇を防ぐ効果もあります。
一方で、糖質や脂質はエネルギー源として必要ですが、摂り過ぎると脂肪として蓄積されやすくなるため注意が必要です。
マンジャロをやめたあとにリバウンドを防ぐためには、筋肉量を保つ運動を習慣化することが欠かせません。
体重が減ると脂肪だけでなく筋肉も落ちやすく、基礎代謝が下がってエネルギー消費が減ってしまいます。筋肉を維持・増やすことで、基礎代謝が高まり太りにくい体質をつくることができます。
とくにおすすめなのは、筋トレと有酸素運動の組み合わせです。ご自宅での自重トレーニング、ウォーキングやジョギングで十分です。
また、激しい運動を短期間で行うよりも、無理のない範囲で継続することが大切です。毎日少しずつでも動く習慣を身につけることで、マンジャロをやめたあとも健康的な体重を維持できます。
マンジャロをやめたあとは、体重や体脂肪率が増えやすいため、定期的なチェックが非常に重要です。小さな変化を早めに把握することで、リバウンドを未然に防ぐことができます。
体重測定は毎日、朝起きてトイレを済ませたあとに行うのがおすすめです。条件をそろえることで、正確なデータを得やすくなります。また、記録をグラフ化してくれるアプリなどを活用すると、増減の傾向がひと目でわかり、モチベーション維持にもつながります。
マンジャロをやめる際は、自己判断で急に中止するのではなく、医師と相談しながら段階的に減薬することが大切です。急な中止は体のバランスを崩しやすく、リバウンドや体調不良を招くおそれがあります。
通常は、医師の指導のもとで徐々に減薬し、体重や体調の変化を確認しながら中止のタイミングを判断します。この方法なら、体がゆっくりと薬の効果に頼らない状態に慣れていくため、リバウンドを最小限に抑えることが可能です。
また、減薬中は食事内容や運動量の調整も並行して行いましょう。生活習慣を整えることで、マンジャロをやめたあとも自然に体重を維持できるようになります。
マンジャロをやめたあとも体重管理を続けたい場合は、ほかの薬に切り替える方法もあります。
GLP-1受容体作動薬の中では、リベルサス(経口セマグルチド)に変更するケースが一般的です。注射に比べて服薬への心理的ハードルが低く、長期的に続けやすいと感じる人も多いです。
また、SGLT2阻害薬(カナグル、スーグラなど)に切り替える方法もあります。これらは尿中に糖を排出して血糖値を下げる薬で、GLP-1薬に比べて消化器症状(吐き気・嘔吐など)が少なく、合わなかった人にも使いやすい特徴があります。
ただし、糖尿病の診断がない場合は自費診療となります。安全性やコスト面も含めて、必ず医師に相談してから判断しましょう。

マンジャロ以外のGLP-1受容体作動薬(リラグルチドやセマグルチドなど)をやめた場合も、体重が再び増加する傾向が複数の臨床試験で確認されています。
薬の作用によって抑えられていた食欲や代謝の変化が元に戻るためです。
2024年のシステマティックレビュー(8件のRCT・2,372人対象)では、以下のような結果が報告されています。
| 使用薬 | 中止後の平均体重増加量 |
|---|---|
| リラグルチド | 約+2.2kg |
| セマグルチド・チルゼパチド | 約+9.7kg |
この結果から、どの薬を使用していたかやどれくらい体重が減ったかによって、リバウンドの幅が異なることが分かります。
とくに大きく体重を減らした人ほど、やめた後に戻りやすい傾向があるため、継続的な生活習慣の見直しと医師のフォローが重要です。

マンジャロは、医師の判断のもとであれば再開が可能な薬です。
リバウンドや血糖値の上昇がみられた場合、再導入によって再び体重や代謝をコントロールできるケースもあります。
ただし、やめた直後からすぐに再開できるとは限りません。再使用する際は、初期用量である2.5mgから段階的に増量していく必要があります。体を薬の作用に慣らし、副作用(吐き気・食欲不振など)を防ぐためです。
再開する目的やタイミングによっても適切な投与量は異なるため、必ず医師の診察を受けて判断してもらいましょう。自己判断での再開はリスクが高く、安全性を確保できません。

マンジャロの使用中止を検討すべき主なケースは、次の3つです。
これらのケースにあてはまる場合は、無理に続けず、必ず医師と相談したうえで中止や治療方針の変更を検討しましょう。それぞれの理由を詳しく解説します。
マンジャロの使用中に重い副作用が現れた場合は、直ちに服用を中止し、速やかに医師へ相談する必要があります。
とくに、膵炎や胆石、重度の低血糖、強いアレルギー反応などは命に関わるおそれがあるため注意が必要です。
激しい腹痛が続く場合は、急性膵炎のサインである可能性があります。また、皮膚や白目が黄色くなる「黄疸」や右上腹部の痛みがみられるときは、胆のうや肝臓の疾患が疑われます。これらの症状が出た場合はすぐに受診してください。
妊娠を希望している場合は、マンジャロの使用を中止する必要があります。
マンジャロは妊娠中の安全性が確立されておらず、胎児への影響を完全に否定できないため、使用は推奨されていません。
妊活中の方は、医師と相談しながら中止のタイミングを事前に調整することが重要です。薬の成分が体内に残る期間を考慮し、妊娠前に十分な間隔を空けるよう指導を受けることが多いです。
また、授乳中も使用は避けるべきとされています。母乳を通じて乳児に薬の成分が移行する可能性があり、安全性が確認されていないためです。
マンジャロは週1回の自己注射を継続する必要がある薬です。そのため、決まった曜日に注射ができない人には不向きな場合があります。
継続が途切れると、血糖値や体重のコントロールが不安定になり、リバウンドのリスクが高まるおそれがあります。
また、「注射が苦手」「自己管理に不安がある」と感じる人も少なくありません。このような場合は無理に続けず、医師に相談して他の治療法に切り替えることを検討しましょう。
経口タイプの薬や生活習慣改善プログラムなど、自分に合った方法を選ぶことが重要です。
マンジャロをやめると、食欲抑制や満腹感の作用がなくなることで体重が戻りやすくなりますが、必ずリバウンドするわけではありません。
中止後の食事・運動・体重管理を丁寧に続けることで、体重増加を最小限に抑えることは十分可能です。
また、急に中止すると体が変化に追いつけずリバウンドしやすくなるため、医師と相談しながら段階的に減薬することが大切です。必要に応じて他の薬へ切り替える選択肢もあります。
マンジャロの効果に頼りきりにならず、生活習慣を整えながら自分に合ったペースで体重管理を続けていきましょう。
当院は糖尿病診療に力を入れており、対面での診察や説明を通して、薬の効果や副作用の確認、中止の進め方なども丁寧にサポートしています。治療に関する不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。