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こんにちは、皮膚科の吉田です。
当院はICON MAX GというIPL光治療器を導入しています。
IPLは、500~1200nmの幅広い波長を持った光線をお顔に照射することで、お顔全体の若返りを可能にする光治療器です。
・色素性病変(シミ・そばかす・くすみ)
・血管病変(赤ら顔・にきび跡の赤み)
・にきび
・お肌のハリ、肌質の改善
など幅広いお悩みに効果を発揮します。
IPLといってもいろいろな機械がありますが、当院で扱うアイコン・マックスGは最新型のIPL治療器で、色素性病変・血管病変に最も効果的とされる600-670nmと800-1200nmの2種の波長領域を高出力で照射できる、従来のIPL治療器と比較するとより高い治療効果を発揮することが可能な治療器です。
IPLはご興味を持ってくださる患者さんが非常に多く、今回は患者さんからよく頂くご質問をいくつかまとめてみました。
いわゆる「シミのレーザー」と言いますと、Qスイッチレーザーやピコレーザーが代表的です。
レーザーは一つの波長を強い出力で照射することができ、シミの治療ではQスイッチレーザーに勝るものはありません。通常1-2回で効果を強く感じると思います。
効果が高いですが、照射後は赤みが強く残り、黒いかさぶたが1-2週間続きます。治療後に一過性の炎症後色素沈着も起こります。これらを「ダウンタイム」と呼びます。
お顔全体の細かいシミをとるとなるとQスイッチではダウンタイムを考えると躊躇されてしまう方が多いと思います。
一方、IPLはレーザーと比較すると治療効果は劣ります。Qスイッチレーザーで1~2回ですむものがIPLですと3~5回ほどかかるイメージです。
しかし、照射後のダウンタイムはほぼなく、やけどのリスクもない為安全に行えるという利点があります。
また、一つの波長しか出ないレーザーと違い、IPLは広範囲の波長が出るため、シミ・くすみ、そばかす、にきび、ニキビ跡の赤み、肌のハリなど様々な肌のお悩みに対応できるのも利点の一つです。
「顔全体に細かいシミやそばかすがある。」「仕事上ダウンタイムの時間が取れない。」「シミだけでなくくすみやニキビ跡の赤みも一緒に改善させたい。」などの方に、IPLは最も適した治療法といえます。
逆に、当院のIPLがあまり向いていないシミもありますので、それも記載します。
それは、
①境界がはっきりしていて大きめの色が濃いしみ
②ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)という皮膚の深いところにあるシミ
③肝斑がかなり強い方
です。
①と②は上記のQスイッチレーザーが向いています。③の場合は、レーザートーニングやピコトーニングといった施術が向いています。
上記の患者様には、適切なクリニックをご紹介することもあります。
シミの濃さや種類、赤みの度合いにより異なりますが、3~5回ほど施行される方が多いです。良い状態をキープするために、数ヶ月に1回メンテナンスで継続される方もいらっしゃいます。
IPLが肝斑に有用だったという報告は今のところありません。照射により濃くなったという報告はあるため、明らかに肝斑が強い方にはおすすめしておりません。
30歳以降の方は、シミと肝斑が混在していることが多いため患者さんとよく話し合った上で他の外用薬と併用しながらIPLを行うこともあります。
妊娠中はIPL照射は行っておりませんが、授乳中は照射可能です。
ゴムでパチパチとはじかれたような痛みはありますが、耐えられないほどのお痛みではありません。痛みの感じ方は、個人差もあるため痛みが強い場合は無理せずにお伝えください。出力を調整致します。照射後数時間、ほてった感じや少し赤みがでることはありますが、翌日には収おさまる程度です。
治療後1か月は肌が敏感になっているため、かならず日中は日焼け止めクリームを塗り、顔を洗うときはこすらず優しく洗ってください。シミに強く反応すると薄いかさぶたになることがありますが、その場合も無理にはがさないでください。(無理にはがすと色素沈着が残ります。)
ダウンタイムが少なく気軽にできる、でも効果も実感できる治療器としてとてもおすすめできる治療法です。
お気軽にトライして頂きたいため、当院ではIPLの価格としてはリーズナブルな価格でご提供させて頂いております。
全顔(税込み価格)
・1回通常価格 ・3回コース ・5回コース |
¥19.800
¥52.800 ¥88.000 |
頬のみ
・1回通常価格 ・3回コース ・5回コース |
¥16.500
¥42.900 ¥71.500 |
ぜひお気軽にご相談くださいませ。