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当院では男女問わず薄毛に悩まれている方が多くいらっしゃいます。
今回は女性の薄毛についてお話ししたいと思います。
女性の悩みとなる脱毛症で一番多いのは、「びまん性脱毛症」という疾患です。
「産後、髪の毛が急にうすくなった」「髪のボリュームが減った」「頭頂部の地肌が目立つ」「髪が細くなってきた」「髪の毛のハリ・コシがなくなってきた」などのお声をよく伺います。
40歳以降から始まることが多く、男性型脱毛症が頭頂部・生え際の脱毛が特徴なのに対し、頭頂部を中心に広範囲薄くなることが特徴です。
【毛周期について】
毛の生え変わるサイクルのことを毛周期と呼びます。成長期(初期、後期)→退行期→休止期を繰り返しています。
①成長期(初期):古い髪が抜け、同じ毛穴から新しい毛が生えてきます。
②成長期(後期):成長期はおよそ2~6年で毛髪全体の約90%がこの時期にあります。
③退行期:毛の成長が止まり、毛根が退化していきます。数週間続きます。
④休止期:毛は抜け落ちる前に休止期に入ります。毛髪の約10%が休止期で、この期間は3か月程度です。新しい毛に押し出され古い毛は抜けます。
出典:第一三共ヘルスケア「くすりと健康の情報局」
【びまん性脱毛症の原因】
びまん性脱毛は何か一つの事が原因というわけではなく、下記に記載したような様々な要因が関与している疾患です。
①加齢による変化・・・びまん性脱毛症は40歳以降が多いですが、30代前後の方でもみられることもあり加齢による変化のみが原因とは限りません。
②ホルモンバランスの変化・男性ホルモンの関与の可能性
③頭皮への血流不足
④休止期脱毛・・・休止期脱毛とは、数年続くはずの成長期が、何らかの原因により急に休止期になるために、2~3か月後に頭部全体の脱毛が生じるものです。
出産、様々なストレス(過度なダイエット、精神的ストレス、外傷・手術、高熱など)、薬剤(抗癌剤、抗うつ剤、高脂血症薬、パーキンソン病治療薬、消化性潰瘍治療薬、抗血栓薬、抗てんかん薬、ビタミンA内服薬など)、内科疾患(甲状腺機能低下、鉄欠乏性貧血、膠原病、亜鉛欠乏症など)などが休止期脱毛の原因になっていることもありますので、場合によっては内科疾患がないか血液検査を行うこともあります。
⑤喫煙・飲酒や睡眠不足
⑥脂漏性皮膚炎などの皮膚炎
【治療法】
血液検査をし、内科疾患が見つかった場合はその治療を行います。
特に内科疾患や原因となりうる薬剤などがない場合は、当院では飲み薬と塗り薬で治療を行います。
◎パントガール(1か月分 ¥11.000(税込み))
ドイツの製薬会社で開発され、世界で初めて女性の薄毛に効果が認められた薄毛治療の内服薬です。
パントテン酸カルシウム、ケラチン、シスチン、ビタミンB1など育毛に必要な成分が配合されています。
3か月ほど継続すると効果を実感される方が多く、6か月~1年ほど継続される方が多いです。
薄毛以外にも白髪の予防として内服されている方もいらっしゃいます。
女性のびまん性脱毛症に対し、ミノキシジル内服を行うこともありますが、内服のミノキシジルは多毛や全身のむくみなど副作用が懸念されますが、パントガールはサプリメントに近いため安心して内服できます。
こちらの製品はネットで偽物が出回っていることが問題視されております。正規ルートで購入しているクリニックでの処方が必要です。
◎リポゲイン(1本 ¥7.700(税込み))
アメリカのFDAが育毛剤として認可しているミノキシジルとアゼライン酸、レチノールなどが配合された外用薬です。
ミノキシジルには血行促進、孟母細胞の活性化などの作用があり、男性型脱毛症(AGA)の治療薬としても使用されています。
リポゲインには、3%と女性用としては高濃度のミノキシジルが配合されています。
また、アゼライン酸は脱毛原因物質の一つであるDHTを強力にブロックする成分です。さらにレチノール(ビタミンA誘導体)が配合されていることによりミノキシジルの浸透性も高めてくれます。他にもビオチンやナイアシンなど毛髪や肌に必要な成分も配合されています。
リポゲインは、育毛に必要な成分が非常にバランス良く配合されていることに加え、プロピレングリコールが含有されておらず、かゆみなどアレルギー反応が起きにくい点でも使いやすい外用剤です。
女性で薄毛に悩まれている方はぜひお気軽にご相談ください。
【ゆう徳丸内科皮膚科へのアクセス】
板橋区徳丸4丁目にあるゆう徳丸内科皮膚科へは、有楽町線・副都心線『地下鉄赤塚駅』、東武東上線『下赤塚駅』『東武練馬駅』から徒歩圏内です。国際興業バス(下赤03)、りんりんGO(板橋区コミュニティバス)「赤塚第一中学校」バス停目の前であり、駐車場・駐輪場完備、敷地内に薬局完備しており、受診しやすい環境を整えています。待合室は広く確保されており、予約システムを導入していることで待ち時間の短縮に努め、新型コロナウイルス感染症を始めとした感染症対策を万全に行っております。皮膚科は全身紫外線治療器(ナローバンドUVB)、IPL(シミやくすみ、毛穴、にきびなどに対する光治療)、ケミカルピーリング、シミの外用治療(ガウディスキンなど)、重症アトピー性皮膚炎に対する注射薬(デュピクセント)、脱毛症、粉瘤などの小手術、重症にきび、小さいお子様の発疹など幅広く対応しております。