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こんにちは。今日は糖尿病の食事療法について、書いていきます。今日の話は非常に簡単で、だれにでも実践可能なものです。特に料理をしない男性などには必見ですが、逆に細かい話は出てきません。またそれは別のブログでアップしたいと思います。
食事療法と言われると、どのようなイメージがありますか?
『甘いものを食べなければいいんでしょ?』
『間食を控えればいいんだよね?』
『そんなこと言われなくてもわかってるけど、実際できないんだよ』
『自分で料理をするわけじゃないから、わかんないよそんなの』
いろんな意見があると思います。
医者目線で話をすると、『あなたの身長は~cmだから、理想体重は~kgですね。運動とかはしてますか?仕事は何をしていますか?あぁ、それであれば~キロカロリーくらいの摂取が理想なので、それを目指してください。では薬を出しておきますね。』
こんな会話になることが多いのではないでしょうか?
しかし、これでは患者さんは何もわかりません。それどころか~キロカロリーとか言われても、医師によってはそれがどれくらいの食事量なのかも正確に把握できていないことがあると言ってもいいかもしれません。
実際、管理栄養士や食事療法によほど気を遣っている人でなければ、食事を見ただけでどれくらいのカロリーになるのかはわからないことがほとんどです。では、実際糖尿病の食事療法とはどのようなことから始めればいいのでしょうか?
それは、まずは『できることから始めていく』ということです。
できないこと、続かないこと、難しいことからやり始めても続きません。食事療法のコツはまずはできること、続くこと、簡単なこと、を実践していくことです。
1. きちんと3食食べる
まずこれは基本です。1日量の食事を2回に分けて食べるのと3回に分けて食べるのであれば、3回のほうが良いです。2回に分けると、その分一回量の食事のカロリーが増えることで、食後血糖が非常に高くなるためです。平均的に食べることで、血糖上昇をなるべく抑えることがポイントです。
2. よく噛んでゆっくり食べる
これも1と同じで、ゆっくり食べたほうが血糖上昇も緩やかになり、なおかつ満腹感を得やすいため、摂取カロリーもおさえられるというメリットもあります。
3. 野菜から食べる
食事を食べるときは、必ず副菜→主菜→主食の順番にしましょう。空腹のお腹に食事が入ってくると、最初のものが一番吸収され、あとからのものは吸収されにくくなります。そのため、お米や麺類にあたる主食(炭水化物)は必ず最後に食べるのが効果的です。
4. お菓子などの間食は1回の量を決める
糖尿病患者さんにはやはりお菓子や果物が好きな方が多いです。血糖値だけを考えるのであれば、もちろん控えてください、と言わざるを得ないのですが、食の楽しみというのは簡単に抑えられるものではありません。そんな場合には、1回の量を決めることが大切です。具体的には、今まで食べていた量の半分~7割にしてみる、というのがおすすめです。例えば今の時期だとみかんを食べる患者さんは非常に多いですね。1日2個食べていたのであれば、1個にする、という具合です。0個にする、というのはどうしても難しく続かない可能性が高いため、おすすめできません。
5. お酒は飲むなら蒸留酒(適量)にする
患者さんの中にはお酒好きの方も多いですね。しかし、ビールや日本酒、ワインなどは糖質が非常に多いため、おすすめできません。飲むのであれば、焼酎やウイスキーなどの蒸留酒がおすすめです。量に関してもよく質問を受けるのですが、糖質が少ない蒸留酒だけを飲むのであれば血糖値はほとんど変わりませんが、やはり量が多くなってくると同時につまむものも増えてきます。せっかく間食などを抑えていてもお酒のせいで食事制限が甘くなってしまうのであれば意味がありません。そのような意味でもお酒は適量が良いでしょう。
いかがでしたか?今日は、『誰にでもできる食事療法』という点に重きを置いてお話をしました。非常に簡単な内容ですが、参考になる部分が少しでもあれば幸いです。
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