Blog
こんにちは。今日は生活習慣病の代表格である糖尿病について、簡単に書いていきたいと思います。
糖尿病という言葉は聞いたことがある方が多いと思います。症状が出にくい点は高血圧と同じですが、こちらは高血圧に比べて重篤な病気として認識されている方が多い印象です。もちろん糖尿病も高血圧も非常に重篤な疾患ですよ!
糖尿病は血糖値が高い病気ですが、高血圧と同じで血管が固くなり細くなる動脈硬化の原因となります。糖尿病の診断で使用されるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)というものを聞いたことがある方もいると思います。6.5%を超えると糖尿病の診断を満たす、だとか、7%以下にするように医者から言われている、など一番糖尿病の患者さんが気にする数値ですね。これがどれくらいの数値なのかというと、すごく簡単な説明として、数字に30を足して体温として考えてみてくださいと説明しています。たとえは、6.5%という結果であれば、+30すると36.5ですよね?平熱と考えるでしょう。しかし、8.0%であれば、38.0度の発熱と考えるとどれくらいその数値が悪いかがわかると思います。指標はもちろんこれだけではありませんが、HbA1cの数値を見ながら治療方針を考えることも多いですね。
では、なんで糖尿病になるのでしょうか?糖尿病は大きく分けると4つの原因に分けることができます。
原因によって当然治療方針は変わってくるため、初診時にまずはどのタイプの糖尿病なのかをしっかりとご説明いたします。
糖尿病は先ほども述べた通り、動脈硬化が進むことで重篤化する合併症の病気です。語呂合わせにはなりますが、下のような覚え方があります。
し(神経障害:手足のしびれなど)
め(眼症状:網膜症など)
じ(腎障害:放っておくと透析になる)
え(壊疽(えそ):足が腐っていく)
の(脳梗塞(のうこうそく):半身麻痺や最悪命を落とすこともあります)
き(狭心症(きょうしんしょう):心臓の血流が悪くなり最悪命を落とすこともあります)
しめじ、きのこ、のように覚えやすくなってはいますが、どうですか?上記のような非常に怖い合併症であり、発症してからでは遅いものばかりです。症状がないからといって病気ではない、というものではありません。適切な血糖コントロールを行うことを行うことで、合併症のリスクを減らうことがとても大切です。
糖尿病の治療は高血圧の治療と同じで食事、運動、薬の3本立てで行います。どれが欠けてもよい治療にはなりませんので、その患者さんに合ったカロリーやタンパク量、運動療法の説明をまずは行い、それでも改善しない場合は薬物療法も加わります。
薬物療法はどのタイプの糖尿病なのか、腎不全などはあるのか、年齢や体格はどうか、などで大きく変わってきます。それはまた別途記事をupしていきますので、お待ちください。