Blog
こんにちは。今日は新しいインフルエンザ検査機器である『nodoca』についてご紹介いたします。
『nodoca』は、咽頭画像と体温や自覚症状等をAIが解析することで、インフルエンザに特徴的な所見や症状等を検出するインフルエンザ検査機器であり、厚生労働省が定める「新医療機器」の承認を、日本で初めて取得したAI搭載医療機器となりました。口を開けて検査をするだけであり、今までの鼻咽頭に綿棒を入れる検査と比べて痛みが少なく、判定結果も判定開始から数秒〜十数秒でわかるので、患者さんへの負担が小さく実施できるインフルエンザ検査です。
痛みがないというのは、小さいお子様をもつ親御さんにとっても大きなメリットだと思います。また、判定結果までの時間が短いうえに、発症早期(発熱後12時間程度)でも正確な結果が得られる点が特長です。従来の抗原検査キットでは、発症後早期の検査だと偽陰性(本当は罹患しているのにも関わらず陰性と判定されてしまうこと)になってしまう弱点がありましたが、nodocaは発症後早期では正確性が上回るとされています。
しかし、弱点もあります。まずは咽頭をうまく描出できないと検査はできません。具体的には、舌圧子などで口の中を観察されるのが苦手な方や高度の肥満がある方(特にいびきをよくかく方)などは検査ができない可能性があります。また、現在新型コロナウイルス感染症に関しては、診察だけでインフルエンザなのか新型コロナウイルス感染なのが診断は困難なため、同時検査が必要な場合にはまだnodocaだけでは対応できません。しかし、新型コロナウイルス感染症に関しては、流行初期に比べ毒性はかなり下がっており、特に大きな基礎疾患がない方に関しては特別な治療薬を要しないことも多いため、インフルエンザの検査だけでも良いかもしれません。その点に関しては、コロナの検査希望があるかに合わせて柔軟に対応していくべきだと思います。
料金に関しては、こちらの検査はもちろん保険適応であり、従来の抗原検査301点と比較して、305点とほぼ同等で、費用負担の心配はしなくてよいと思います。
また、6歳未満のお子様に関しては、臨床試験を行っていないため、有効性は確立しておりませんので、ご了承ください。
【ゆう徳丸内科皮膚科へのアクセス】
板橋区徳丸4丁目にあるゆう徳丸内科皮膚科へは、有楽町線・副都心線『地下鉄赤塚駅』、東武東上線『下赤塚駅』『東武練馬駅』から徒歩圏内です。国際興業バス(下赤03)、りんりんGO(板橋区コミュニティバス)「赤塚第一中学校」バス停目の前であり、駐車場・駐輪場完備、敷地内に薬局完備しており、受診しやすい環境を整えています。練馬区北町にも隣接しており、徒歩圏内です。待合室は広く確保されており、予約システムや自動精算機を導入し待ち時間の短縮に努めております。インフルエンザやマイコプラズマ、溶連菌感染症、新型コロナウイルス感染症など、各種検査に迅速に対応できますので、発熱でお困りの際は発熱外来を予約の上、ご来院ください。