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ナローバンドUVB療法は、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、円形脱毛症、尋常性白斑、菌状息肉症、慢性苔癬状粃糠疹などの難治性疾患に有効な保険適用の光線療法です。
紫外線の一種であるUVB(中波長紫外線、280~315nm)の中でも、特に皮膚疾患治療効果の高い311~313nmのみを照射できる機械を使用します。
選択的に治療効果のある紫外線のみを照射できるナローバンドUVB療法は、大きな副作用は無く、かつ治療効果が高いことが特徴です。従来の治療法であるUVAを照射する方法と比べ、紫外線による発癌性や皮膚の光老化・しみ・白内障などの副作用のリスクが圧倒的に低く、安全にそして簡便に行える治療法です。
安全性も高く、小児や妊娠中の方にも使用可能な点も利点です。
従来の治療法にナローバンドUVBを組み合わせる事によって内服やステロイド外用の量を減らすことが期待できます。
当院ではもともと全身型ナローバンドUVB(ダブリン7)を導入し、多くの患者さんに使用してまいりました。
この度、「全身型」に加え「部分型(エキシプレックス)」も導入し、更に多くの患者様の治療に役立てたいと考えております。
部分型は、特に円形脱毛症、掌蹠膿疱症、尋常性白斑の患者様の治療として活躍することが多い機械です。
全身型、部分型どちらも対応できるクリニックは限られるため、遠方からでも来院される患者様が多いです。
【ナローバンドUVB療法のよくあるご質問】
①週に何回くらい通わないといけないですか?治療時間は?
疾患、症状によって異なってきますが、基本的にはじめは週1回通っていただきます。症状が強く、急速に良くしたい場合は週に2回行うこともあります。
はじめは安全面を考慮し、弱い強さで照射し、回数を重ねるごとに少しずつ強くしていきます。
症状が落ち着いてきたら、間隔を2.3週間に1回など間隔をあけていきます。
治療時間は数十秒から数分で、治療後の行動制限もありません。
②副作用はありますか?
赤くなる場合があります。
また皮膚がんのリスクについてですが、何百回と行った場合はリスクがあがるとされていますが、通常そこまでの回数を当てることはありませんのでご安心ください。
③シミになりますか?
お顔にあてる場合シミのリスクはゼロではないため、むやみに照射しないよう症状をみて早めに中止します。
お顔に症状がない場合、タオルや遮光機能のあるフェイスシールドを使ってお顔にあたらないようにしています。
④何回くらい行えば効果がでますか?
これも疾患と症状の強さによって異なってきますが、アトピー性皮膚炎の方では4~5回ほどで効果を感じられる方が多い印象です。
尋常性乾癬の方ですと10~20回ほどで効果が出始める方が多い印象です。やる回数は発疹の重症度により個人差があります。
⑤治療費はどれくらいですか?
保険適応の治療です。3割負担の方で1回1000円程度です。(その他に初・再診料、投薬料、指導料などは別途かかります。)
⑥何歳からできますか?
厳密に年齢制限は決まっていませんが、安全面を考慮し10代前半の方から施行することが多きです。また、妊婦さんでも安全に行える治療法です。
難治性のアトピー性皮膚炎や尋常性乾癬には、強い飲み薬(免疫抑制剤)や注射薬など治療の選択肢がいくつかありますが、副作用や高額な治療費の問題もあります。
安全に行える保険適応のナローバンドUVB療法、お困りの方はぜひご相談ください。
【ゆう徳丸内科皮膚科へのアクセス】
板橋区徳丸4丁目にあるゆう徳丸内科皮膚科へは、有楽町線・副都心線『地下鉄赤塚駅』、東武東上線『下赤塚駅』『東武練馬駅』から徒歩圏内です。国際興業バス(下赤03)、りんりんGO(板橋区コミュニティバス)「赤塚第一中学校」バス停目の前であり、駐車場・駐輪場完備、敷地内に薬局完備しており、受診しやすい環境を整えています。待合室は広く確保されており、予約システム・自動精算機を導入していることで待ち時間の短縮に努め、新型コロナウイルス感染症を始めとした感染症対策を万全に行っております。皮膚科はアトピー性皮膚炎や尋常性乾癬、円形脱毛症、掌蹠膿疱症、尋常性白斑などに保険適用のある紫外線治療器(全身型ナローバンドUVB、部分型エキシマライト)、IPL(シミやくすみ、毛穴、にきび、赤ら顔などに対する光治療)、ケミカルピーリング(サリチル酸マクロゴールピーリング、コラーゲンピーリング、リバースピーリング)、シミの外用治療(ガウディスキン、ハイドロキノン、トレチノイン、ガウディスキンセラピューティック)、重症アトピー性皮膚炎に対する注射薬(デュピクセント®)、難治性じんましん(ゾレア)、粉瘤などの小手術、重症にきび(イソトレチノイン内服、光治療)、小さいお子様からご高齢のかたまで幅広く対応しております。