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難治性重症ニキビの飲み薬、イソトレチノインについて。|医療法人社団悠正会 ゆう徳丸内科皮膚科|
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難治性重症ニキビの飲み薬、イソトレチノインについて。

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今回は、重症にきびの方の飲み薬であるイソトレチノイン(商品名:ロアキュタン)についてお話したいと思います。

 

当院では、まず保険診療の治療を開始しますが、中には年単位で継続しても効果がでない方もいらっしゃいます。

他の治療法で効果がでない難治性で重症のにきびの患者さんに限り、イソトレチノインの内服を治療の選択肢としてご提案致します。

 

イソトレチノインは難治性、重症にきびに対する治療薬で、ビタミンA誘導体を含む内服薬です。

皮脂の分泌を抑え、角化の異常を是正することでニキビの発生を防止し、改善させる効果があります。

1日1錠(20㎎)で開始し、症状によっては2錠まで増量することもあります。通常4~6か月の内服を行いますが、さらに長期で内服することもあります。(内服終了後の再発率は25-50%程度といわれています。)

イソトレチノイン治療は非常に効果の高い飲み薬ですが、重大な副作用を生じることがあるため、リスクを十分に理解し同意を得たうえで処方致します。

また、アメリカなど海外ではにきびに保険適応がありますが、日本では保険で認可されていないため自費診療になります。

 

【下記の方はイソトレチノインを投与できません】

・妊娠希望の方、妊娠の可能性のある方、妊娠・授乳中の方

・15歳未満の方や成長期で身長が伸びている方

・イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤、ビタミンAでアレルギーを起こしたことのある方

・テトラサイクリン系抗生剤、ステロイド、フェニトインを内服されている方

・うつ病その他の精神疾患で治療中の方

・肝機能障害のある方

・中性脂肪、コレステロールの高い方

・ビタミンA過剰症の方

 

【注意事項】

①このお薬は投与前1か月、投与期間中および投与終了後6か月、妊娠を必ず回避しなければなりません。

②投与終了後6か月は献血もしないでください。(妊娠女性への輸血により、胎児にイソトレチノインの影響が生じるおそれがあるためです。)

妊娠中、またはイソトレチノインを服用中に妊娠した場合、短期間のいかなる量であっても胎児に先天異常、流産、早産、死産の危険性が極めて高いためです

③女性の方は必ず次の正常な月経が始まって2、3日目を過ぎるのを待ってから服用を開始してください。

④内服中は光感受性を高めるため、日光で赤くなることがあります。日焼けにご注意ください。

 

【その他の副作用】

  • 治療初期にニキビの一過性増悪(かゆみ、赤み等)、唇・鼻の粘膜・眼・皮膚の乾燥、脱毛
  • 眼瞼炎、結膜炎
  • 筋肉痛や関節痛(運動中や運動後に生じやすいです)
  • 肝機能低下、高脂血症
  • めまい、吐き気、疲労感
  • 鬱、精神病(幻覚、幻聴)、自傷行為などの重大な精神疾患

上記のような副作用があるため、投与開始前と内服後1か月と2か月後、増量した場合はその1か月後に血液検査を行います。

 

【価格】★2022年12月~価格変更しています

薬剤費:1日1錠(20㎎)の場合、1か月16500円(税込み)

血液検査:3500円(税込み)

 

【内服】

1クール(4~6か月)、1日1回食後に内服

 

ぼこぼこした大きいにきびが多い方、保険診療の塗り薬や抗生剤などを長期間使用しても改善がみられずお困りの方はご相談ください。

 

 

【ゆう徳丸内科皮膚科へのアクセス】

板橋区徳丸4丁目にあるゆう徳丸内科皮膚科へは、有楽町線・副都心線『地下鉄赤塚駅』、東武東上線『下赤塚駅』『東武練馬駅』から徒歩圏内です。国際興業バス(下赤03)、りんりんGO(板橋区コミュニティバス)「赤塚第一中学校」バス停目の前であり、駐車場・駐輪場完備、敷地内に薬局完備しており、受診しやすい環境を整えています。待合室は広く確保されており、予約システムを導入していることで待ち時間の短縮に努め、新型コロナウイルス感染症を始めとした感染症対策を万全に行っております。皮膚科は紫外線治療器(NBUVB)、IPL(シミやくすみ、毛穴、にきびなどに対する光治療)、ピーリング、シミの外用治療、重症アトピー性皮膚炎に対する注射薬(デュピクセント)、脱毛症、小手術、小さいお子様の発疹などにも対応しております。

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