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片頭痛でお困りの方へ~エムガルティ®~注射薬の新しい治療法|ゆう徳丸内科皮膚科|
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片頭痛でお困りの方へ~エムガルティ®~注射薬の新しい治療法

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こんにちは。先日、頭痛に関して簡単な解説を行いました。今日はその中で、最近話題の片頭痛治療薬『エムガルティ®』をご紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

 

まず、片頭痛とはなんで起こるのでしょうか?

 

 

 

今、片頭痛がなぜ起こるか、確定的なことはわかっていませんが、以前から、血管説、神経説、そして三叉神経血管説というものが原因と言われていました。現在では、三叉神経血管説というものが有力視されています。これは、セロトニンとその受容体、三叉神経終末から出されるcalcitonin generelated peptide(CGRP)が発作の痛みに関与している可能性が高いと言われています。CGRPは血管の拡張作用や炎症メディエーターの産生、分泌促進作用、疼痛伝達亢進作用があると言われていますが、今回新しく発売された薬は、このCGRPというものを阻害する薬剤になります。

 

 

 

 

今回ご紹介する『エムガルティ®』ですが、どの患者様でも、どの医療機関でも使用できるものではありません。簡単に、条件を整理しておきます。

 

 

 

【適応になる患者様】

①十分な予防治療を行ったのにも関わらず、月複数回以上の片頭痛発作がおきている方

②『エムガルティ®』使用開始前3か月以上において、片頭痛日数が30日間あたりで4日以上の方

③睡眠、食生活、適正体重の維持、ストレスマネジメント等の非薬物治療をすでに実施し、また、片頭痛発作の急性期治療を行っても日常生活に支障をきたす片頭痛発作が起きている方

 

 

①の十分な予防療法というのは、抗てんかん薬、β遮断薬、カルシウム拮抗薬、抗うつ薬、漢方薬などが代表的なものになります。かなりたくさんの種類がありますが、片頭痛が起こる機序がまだ明確でないこともあり、自分に合う予防薬を見つけることが大切となります。ただし、副作用が強く出る薬もあるため、慎重に使用しながらになるため、最低2か月程度は経過を見ながらその予防薬が適しているかどうか、を見極めていくことになります。代表的な薬としては、『ミグシス®』『デパケン®』『呉茱萸湯』『五苓散』『イミグラン®』などがありますね。使用したことがある方も多いのではないでしょうか?

 

 

次に、『エムガルティ®』を使用できる医療機関の条件は、下記の通りになります。

 

【処方する医師の条件】

①初期研修終了後、5年以上の頭痛診療の臨床経験を有する医師

②日本神経学会、日本頭痛学会、日本内科学会、日本脳神経外科学会のいずれかの専門医資格を有する医師

 

 

当院はもちろん条件を満たしているため、当院ではエムガルティ®を投与することは可能となっております。

 

 

効果に関して、国内の臨床試験(CGAN 試験)ではエムガルティを使用すると、片頭痛日数が 50%以上減る患者様が約 50%75%以上減る患者様が約 25%頭痛が0になる患者様が9%でした(いずれも6か月平均値)。エムガルティは効果発現が早いのも特徴の一つで、注射を始めて1か月後に片頭痛日数が半減する患者様もいらっしゃいます。ただし、効果がみられない患者様も 10~20%ほどいると言われており、その点は留意すべきと考えます。

 

 

 

【投与方法】

初回に2本投与し、2か月目から1か月間隔で1本ずつ皮下注射で投与していきます。現時点では自己注射は認められていないため、病院を受診していただいた際に投与していくこととなります。3か月使用した時点で効果が認められなければ投薬中止を検討します。何か月まで続けるか明確な決まりはありませんが、国内臨床試験では最大18か月まで投与をしております。

 

 

【副作用】

よく認められる副作用は、痛み、発赤、かゆみ、内出血、腫れなどですが、多くの場合数日以内に消失します。その他の副作用としては、皮膚のかゆみ、蕁麻疹、発疹などが報告されています。また、どの薬剤でも同様ですが、重篤なアレルギー発作が起こる可能性がありますので、体調に異変があれば速やかな医療機関受診をお願い致します。

 

【費用】

3割負担で1本約13,500円となります。その他、診察料や注射料が別途発生いたします。

 

【注意点】

妊婦の方への投与は、投与するメリットがデメリットを上回る可能性があるときのみ、投与できます。小児患者への投与は臨床試験が行われていないため、当院では投与はできません。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?この新規治療薬は投与できる病院とできない病院があるのが一つの特徴です。今回は『エムガルティ®』のデータを中心に報告しましたが、同様の作用機序である『アジョビ®』、CGRPを神経が受け取れないようにする(≒結果的に作用としてはほぼ同じになりますが)『アイモビーグ®』など、新薬が続々と登場しています。片頭痛の治療でお悩みの方はぜひご受診ください。

 

【ゆう徳丸内科皮膚科へのアクセス】

板橋区徳丸4丁目にあるゆう徳丸内科皮膚科へは、有楽町線・副都心線『地下鉄赤塚駅』、東武東上線『下赤塚駅』『東武練馬駅』から徒歩圏内です。国際興業バス(下赤03)、りんりんGO(板橋区コミュニティバス)「赤塚第一中学校」バス停目の前であり、駐車場・駐輪場完備、敷地内に薬局完備しており、受診しやすい環境を整えています。待合室は広く確保されており、予約システムを導入していることで待ち時間の短縮に努め、新型コロナウイルス感染症を始めとした感染症対策を万全に行っております。当院では片頭痛の新規治療薬『エムガルティ®』『アジョビ®』『アイモビーグ®』いずれに使用可能です。片頭痛でお困りの際はぜひ当院をご受診ください。

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